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ネタバレいっぱい海神再読第七回 二章1.六太の過去について

あらすじ:六太は戦乱に巻き込まれて捨てられた過去を思い出し、もうひとりの子供を思い出す

●梟王の暴虐続き

王宮の人手が薄いのも梟王のせいだった!

●応仁の乱

応仁の乱は1467〜1477、六太の回想では、京の街が乱で焼かれた結果として捨てられたのが四才のころだから、六太が生まれたのは1463〜1473の間。よって尚隆が王になったのは1476〜1486の間ってことになる。
海神の『いま』はさらに二十年後だから1496〜1506の間。だからどうしたですが、西暦にすると当時のヨーロッパはイタリアではミケランジェロが1475生まれでダビデ像を彫ったのが1504とか、イギリスは薔薇戦争終結が1485とか、マロリーの『アーサー王の死』の初版発行年も1485とか色々わかって、歴史上好きな時代だったりする。時代の転換期ですね。

●捨てられた子供たち

…などと呑気なことを言えるのは後世だからで、激動の時代には被害も大きい。
六太が戦乱を嫌うのは自分の過去を思い出すからで、序章でも書いたけど、六太は戦乱に巻き込まれて親が自分を捨てたのを仕方がない事として許していて、戦乱が起きれば同じように子供たちが捨てられるだろうと思い、かつて捨てられた子供の一人を思い出すのだった。

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