【小説】A氏の冒険記 とにかく出る
停滞期を経て、A氏は転がるようにでも、動こう、外へ出かけよう、人と会おう!と、思ってみる。
停滞期とは、諸々をパッキングしているかの作業を前に文字通り、手が停まるということなのだけれども。A氏は、行くあてもなく、パッキングのようなものをしていたのだ。
行くあてがないのだから、それは、どんどん廃棄することになり、断捨離目線では、廃棄できるともなる。
廃棄できるものがなくなれば、やがて自分が残る。
そして、手は停まった。
行き先を決める努力をしてみよう。
決まっても、決まらなくても。
泣きながらでも、泣き笑いながらでも。
つづく
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