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針に想う【再UP「大変」という表現がしっくりこず】

 先日、諸事情により久しぶりに注射針と対面しました。健康を診るためです。現代社会において極狭い範囲とはいえ、合法的に、他者からガッツリ皮膚を突き破られ痛みを感じさせられる瞬間は、今日このときくらいではないだろうかと見つめました。合法的どころか大抵は苦々しくも、こちらから依頼するような形なのですが。
 そしてふと、私の記憶の中にいる点滴の針を複数回刺されたある人のことを思い出しました。病の中にいたあの人は点滴の針どころの針数ではなかったなとー。そして、その人に限らずそんな風に病院で治療を続ける人をふと想うと、自分なら胃がひっつれそうだなと思うのです。
 ガッツリシッカリイタい、を体感しながら望んでいない望まざるおえない手に負えない痛みの針を体感しているのではないかとー。心身ミックスの辛さを想像します。その先に明るいものがあるかは分からない場合もあります。耐えるだけの道しかない時代から変わりつつあることを学んだこともあり、いつかnoteで書けたらななどと前からぼんやり考えていたことを思いました。
 そんな風に考え事をしていると、目線いや思線はズレ、出番中の針は幕奥に去っていたので、動かしていたその人はいわいる「上手な人」だったのかも知れません。


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