ノルウェー/トロムソ滞在記⑤【day2.街ブラ&オーケストラ!】
ようやくトロムソに到着した前回の話はこちら↓
時差ボケもなく、夜10時に眠り、朝5時半くらいには目が覚めましたが、たっぷり7時間くらいぐっすり眠れました。
お湯を沸かし、持って来ていた麦茶パックにお湯を注いで温かい麦茶を飲みました。ホッとできるので、日本のお茶を持ってきていて正解でした。出発前に買っていた大福と、昨晩もらったベリーをつまみます。
9月の平日、水曜日。Sちゃん夫婦は仕事に向かう前に、子どもたちを幼稚園と小学校に送り届けるため、8時前には出発します。
朝食は適当にあるもの食べててー、と言われ食べていると。仕事中のSちゃんから電話がかかってきました。
SIMカードを貸してくれていたため、電話が繋がるようになったのです!
平日の日中、私は一人でトロムソを探検する日々が始まるため、色々と情報を伝授してくれる頼もしいSちゃん。
中心街への行き方や。図書館はトイレが無料で借りられて、Wi-Fiも飛んでいること。
オススメのカフェなども教えてもらい、今日の過ごし方を考えます。
この日の夜は、トロムソとボードーという2都市を中心に世界各地でも活躍する「ノルウェー・アークティック・フィルハーモニー管弦楽団」(Norwegian Arctic Philharmonic Orchestra)が、シーズン幕開けの演奏会をトロムソでする、という事で!(コロナでしばらくできていなかった様子)
チケットを取ってくれているので、夜までは街中で自由時間を過ごすことに。
ちなみに、仕事の作業中に電話をしてこれる、ゆるさに助けられました。やる事やってるのだから誰も文句は言わない様子で。
この時間だけが、子ども達を気にせず大人同士でゆっくり話せる時間で、毎日のルーティンになっていきました。
朝食後、旅の記録を書くぞと決めていたので、昨日までのことを書き出したりしながら、優雅に時間が過ぎていきます。
2階の食卓から見えるこの景色。窓全体で景色を感じられるのがめちゃくちゃ良くて、毎日気づいたら写真に撮っていました。
回想終わり、この日の話に戻ります。
12時過ぎ、ようやく街中へ繰り出すことに。歩いて15分くらいで中心地へ。ただ歩いているだけでも楽しいのが旅先というものですね。
家の壁の色は近隣でバランスを取るため、この家はこの色、と決められていて、変更したい場合は申請を出さないといけないんだとか。すご!
ずんずん歩みを進めて。
まずは、市役所が管轄する映画館があると聞いていたのでチラ見しに。
上映中だったのかロープが引いてあって、ロビーの様子は見れず。
おじいさんとおばあさん。トロムソでは赤を着こなしている人が目につきます。Sちゃんも赤を着こなしていたし、明るい色が映える街な気がします。
一人街ブラで緊張もあるのか寒いからか、すぐにトイレに行きたくなり、隣の図書館へ。
図書館でトイレをタダで使える情報を聞いていなかったら大変だったぜ。(トイレは有料の所が多い)
地下1階〜3階までの4階建て。入ってみるとこじんまりとしていて、座り席は勉強をする若者や利用者で埋まっていました。
その後、スーパーで食材チェック。料理のレパートリーに自信はないけれど、何かしら貢献できたらと事前の下調べです。
万国共通、どこにいてもその国の食材を使ってちゃちゃっと料理ができたらかっこいいよなーと思いながらも、できないことは無理せず行くしかない、の精神でやらせてもらってる私です。
その後、ご当地ぽいお土産物はないかを探す散策へ。観光客向けっぽいお店に片っ端から色々入ってみました。
この時、私のアイコンにもなった、シロクマグラサンTシャツに出会いました!
「シロクマはトロムソにはいないよ」と後でSちゃんに教えてもらいましたが、このTシャツを自分用に買うかどうか、本気で何日も迷い、最終的に後悔しないように買ったのです、私は。
だって、オーロラのサングラスをかけたシロクマですよ?!ダサくて最高だと思ったんです。
続いて何でも屋さんみたいな小さなお店へ。(化粧品や衣料品、土産物が雑多にを並んでいた)
そこの店員さんは「何かお探しですか?」と、とても気さくに英語で声をかけてくれました。
「友達にお土産を選んでいて……帽子をかぶった様子を写真に撮ってもいいですか?」と拙い英語で聞くと「どうぞどうぞ」と対応してくれました。
4000円近くするこのキャップ。
わざわざ買うにはちょっとパンチが弱く面白みにかけたので買わなくていいか、という気分に。
でも、買わずに去るのは申し訳ないくらい、丁寧に店員さんが対応してくれて……。
しかしええいっ!旅の恥はかき捨てや!!
「ありがとう〜〜」と颯爽と店を後にしました。(出たんかい!!)
海辺を散策し。
ホットドッグ屋さんを見つけて腹ごしらえしたかったのですが、「観光客45名分を作らないとなんだよ!」と店員さんがてんやわんやに忙しそうで買えず。
夜のコンサート会場を確認して。
「トロムソの交響楽団は、日本人女性がコンサートマスターなんだよ!私も知り合いで」とSちゃんが教えてくれた時には驚きました。
トロムソでは日本人がそもそも少ないため、誰かしら知り合っていくそうで「優子さんとも食事会で知り合ったんだ〜。気さくな人だよ〜」と教えてくれました。凄いなぁ。夜が楽しみです。
そんなこんなで家に一度戻ります。
長女ちゃん、次女ちゃん、長男くん達を連れてSちゃん帰宅。おかえり〜!と言える相手がいる心地よさ。
ああ、結婚すっかなー、もう一度。(さらっと吐露する私)
あれこれしてたら旦那さんも帰宅して。夕飯はチキンカツにサラダと白ごはん、お味噌汁を用意してくれていました。旦那さん、手際良い〜〜。最高〜〜。
長女ちゃんはやはりご機嫌ナナメでぐずっていて。この段階では、当然私に心を開いていませんから、なんともできず。
今夜はSちゃんと長男くんと私だけでコンサートに行くことになっていたので、少しだけおめかしして(Sちゃんに服を借りて)出発です。
よく考えたら、生でオーケストラのコンサートを堪能するのは初めて!
大勢の演奏者達が指揮者の音頭のもと、それぞれの持ち場を活かして一つの楽曲を作り上げていく様に感動しました。
この日のゲストバイオリニスト、若い女性だなーと思っていたら、なんと17歳?!とても堂々としていて素晴らしい演奏でした。
グリーグってこの曲作っていた人なんだ!という曲が何曲も。特に、終わりに向かっての盛り上がりが最高のこの曲ーー!!やばーーい!!
グリーグ:《ペール・ギュント》第1組曲 「山の魔王の宮殿にて」
※動画は全く関係のない、別のオーケストラの演奏です。
ノルウェーの作曲家グリーグの楽曲を、ノルウェーで、トロムソで、交響楽団の演奏で聞ける贅沢さ。Sちゃんのおかげで、貴重な機会を大いに楽しみました。
あっという間、盛り沢山の一日でした。
このボリューム、誰が読むねん……。
いいんです。記録は続きます。
⑥へ続く↓
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