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逃避

夏休みをとって、家族でディズニーに行ってきました

日常を離れ、楽しい時間を過ごすことが出来ました

現実逃避のためにディズニーに行った という話をではありません

現実から離れることで、大きな気づきがあったので、それを書きます

その夏休み前に、あるシリーズ研修のリアルタイムでの受講を断念し、録画動画で学ぶことを決めました
そらに伴い、いくつかの問いをもらいました

最も効果的だった問いは
「なぜ無茶なスケジュールで研修を申し込むほど、学びを急ぐ必要があるのか?」
というような問いでした

僕は、ストレングスファインダーで「学習欲」が第一位です
学ぶことは好きですし、学んでいることで安心感があります
それもあって、自分は学びが趣味のようなものであり、そういうタイプの人なのだと決めつけいました

ここまで無茶なスケジュールで研修やセミナーを受けるようになったのは、おそらくここ3年くらいです

4年以上前の僕は、そこまで学びに貪欲ではありませんでした

この4年以内に、僕の中で何かが起こり、学びを急ぐことが必要になったのでしょう

学びを急ぐ理由、「早くレベルアップしなければ!」と焦る理由を考えようと思っていました

そして、ディズニーでの夏休み
夜も眠れないような重い悩みではないですが、頭の片隅にあって、その問いが時々チラつきます

日常を離れ、リラックス出来たからか?ふとした時に、その答えが降ってきました

答えは?

たぶん、、、僕はガーデン動物病院のスタッフマネジメントから逃避しようとしていました

2年前くらいまではマネジメントの課題解決に躍起になっていましたが、その後くらいから、徐々に逃避モードに移っていったように思います

ここ半年から1年くらいは、院長を誰かに引き継ぎ、自分は経営者に専念しつつ、外部に向けてのマネジメント事業を始めよう などと考えていました

逃避する先は、楽な環境ではなく、今よりも困難が予想されます

だから、自分が逃避しているとは思いもしませんでした

でも、逃避なんです

それに気づき、それを認めることにしました

現実から逃避して、もっと上を目指し、チャレンジしているフリをして、がむしゃらに学ぶ

目標が高いので、それを実現するために、がむしゃらに学ばなければならない

経営、マネジメント、自己啓発、、、たくさん学ばなければならない

学ぶことは今の自分にとって優先順位の高いことだ

そう思っていました

そして、本当に大切な仕事を疎かにしていました

さらに、「今ここ」に居ることが出来なくてなっていました

気がつけば、次のこと、その次のこと、未来のことを考えている
気がつくと、現実の世界で起こっている課題解決のために考え事をしている
未来の思考、課題解決思考の世界に入っていることがよくありました

日常で起こる不本意な出来事に対して、僕はいつも反射的に解決思考に走り、応急処置で対処してしまいます

そういう解決思考では、一時的に課題が収束しても、すぐに同じような問題が起こります

そこから抜け出すためには、自分の物事の捉え方や思い込みに気づく必要があり、「思考」に走らず、今ここを「感じる」ことが必要だと学びました

それが自然と出来るようになりたいのですが、中々出来ません

どうすれば「感じる」ことができるかを考えてしまいます

そして、今回の内省によって、「感じる」ことが出来ない理由の一つが分かりました

ティール組織では「存在目的」を大切にしますが、ビジョンや目標管理はしないと書籍に書いていました
ビジョンや目標に引っ張られ、手段が目的になってしまったり、本当に大切なことを見失ってしまうからです

その意味も身をもって納得しました

もうちょっとでハッキリしそうな自分の存在目的(ミッション、使命のようなもの)を明確にし、それを指針に頑張っていこうと思います
ストレングスで、「目標志向」3位、「未来思考」4位の僕なので、それが出過ぎないように気をつけようと思いました


1年半くらい前のミーティングで、「夜間救急ネットワークを全国に広げ、日本一の動物病院グループを作りたい」というビジョンを語ったことを思い出します

一方通行の演説のようでした

ほとんどのスタッフは引いていて、賛同してくれているスタッフは一人だけでした

ティール組織の「存在目的」とは、トップが決めるものではなく、チーム全体で決めるもの、自然と見つかるもの
構成メンバーが変わることで、その内容はマイナーチェンジされることもあるとのこと

「夜間救急ネットワークを全国に広げ、日本一の動物病院グループを作りたい」という壮大なビジョンは、チーム全体が感じている「存在目的」とリンクしていなかったのです

そのズレ、違和感をスタッフは感じていたのでしょう

そのビジョンに唯一賛同してくれたスタッフである獣医師マネージャー、彼と僕は、そのミーティングの数ヶ月後に、スタッフ達から厳しいフィードバックをもらいました

僕らはスタッフの声に耳を貸さず、権力を使ってスタッフを変えようとしていたのです

そのスタッフからの声を僕たちは真摯に受け止め、彼はマネージャーを降り、僕は自分が変わることを決めました

その後から、チームの状態は良くなっていきました

僕がスタッフマネジメントから逃避したかった理由、それはスタッフに反発されること、離脱されること、スタッフとの心理的な距離が離れることに直面するのが怖いから

でも、その恐怖から逃げようとして、不本意な体験をするということを繰り返してきました

院長という立場、スタッフマネジメントという実務から逃避して、泥沼にはまるところでした

もし、院長を他者に譲り、経営者に専念していても、または、外部へのマネジメント事業を始めたとしても、自院で起こったのと同じように、関わる人たちとつながることができず、自分の気持ちが満たされず、また逃避したくなっていると思います

気がつくことが出来て本当に良かったです

マネジメントや会社経営をする上で、自己理解はすごく重要です
自己理解は「深く掘ればいいってものではない」とも思いました

今回の気づきは、新しい視点、別の切り口から内省したことによるものでした

その新しい視点のきっかけとなると問いをいただけたことに感謝します

そういうチャンスは自分から動かないと掴めない
僕の苦手分野ではありますが、人脈を広げたり、自分から人と関わったり、フィードバックを求めたり、効果的な質問をもらったりすることが大切だと思いました

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