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焚き火会

昨年、白浜の山林地を買って、キャンプ場を作ることを決めた

キャンプに数回しか行ったことがないのに、キャンプにハマりそうだという直感に従い、後先考えずに勢いで買ったのだ

キャンプが好きであり、ハマっているのは今も変わらず、この先も変わらないだろう

でも、キャンプ好きだというだけで、山林を買ったわけではない

「場を作る」ということにモチベーションが湧きあがったということもある

では、場を作って何をしたいか?

キャンパーにキャンプ場を貸してお金をもらうというビジネスをしたい訳ではなく、別の形でこの場を活用したかった


この春まで経営者として会社を運営してきた中で、色んなことに悩み、苦しんできた

その経験のおかげで、色んなことを学ぶことができた

その結果、仕事に対する考え方が大きく変わり、キャンプ場を作ることになった

そんな学びをシェアしたい、同じようなことで悩み苦しんでいる人に何かをつかむきっかけを作りたい

場を作って、そこでやりたいことの一つはそういうことだ

言葉で伝えようとしてもなかなか伝わらない

焚き火や自然の力を借りれば伝わるかもしれないと考えた


自然の中にいると気持ちがスッキリする

火を起こしている最中は頭が空っぽになる

焚き火を囲むと心が開ける

言葉ではなく、そんな体験をしてもらうことで、何かを感じ、何かを受けとってもらえるかもしれないと思った


一日二便の飛行機音と波の音しか聞こえない空間

他の利用者がいないプライベートな空間

そんな空間で、頭を空っぽにして、衣食住という生きるために必要な目の前のことに集中することで、何かを感じとってもらえるはずだ


やろうとしていることをもう少し具体に言うと

焚き火を囲む前にミニ講演やワークショップを行う

スピーカーやファシリテーターは、僕が一緒に学んできた仲間、学びや気づきを与えてくれた人、話を聞いてみたい人などを招いて一緒に場を作ってもらう

その後、焚き火を囲んでそれをネタにみんなで語り合う

元シェフの妻がメニューを考えた焚き火料理を振る舞い、お酒も飲んで盛り上がる

キャンプ場は貸し切りであり、参加者は8人までの少人数制なので、プライベート感があり、かなり濃い時間となるのは間違いない

テントの中でシュラフに入って眠ることもいい体験になるはずだ

たぶん、朝早くに目が覚める

目覚めのコーヒーが最高に美味しい

荷物を片付け、最後には近くの温泉でホッと一息ついて解散する

焚き火会とは色々な体験ができるパッケージだ

目の前のことに集中し、仕事の事を忘れて頭が空っぽになる

大自然に身を任せ、どこを見る訳でもなくぼーっとする

そんな時、自分とつながり、自然とつながっている感覚になる

そんな時にふとアイデアが降りてきたり、何らかの気づきを得たりするものだ

仕事や家族への向き合い方、自分の人生について考える直すきっかけになるかもしれない

ミニ講演やワークショップで知識やスキルを習得することではなく、この場でその時集まったメンバーで体験を創造し、何かを感じとってもらうことを期待している

それよりも純粋にキャンプを楽しみたいだけという人たちも大歓迎だ

ぜひ、キャンプ場を使ってほしい

でも、大々的にキャンプ場の告知をして、連日予約を埋めて儲けたいとは思わない 

それよりも、キャンプ好きな人達にはキャンプ場作りを手伝ってもらいたい 一緒にキャンプ場を作ってほしいと思っている

だから、利用料の代わりに草刈りや掃除を手伝ってもらったり、薪などの物資の補給をしてもらったり、焚き火会のファシリやスピーカーをやってもらいたい

そういう循環が生まれる場にしたい


焚き火会はその都度募集するが、これから一緒に場を作ってくれる人とのコミュニティを作りたいと思っている

まだまだ未完成なキャンプ場だが、楽しみながら少しづつ作り込んでいい場にしていきたい


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