お金について考えが変わった話
二十代後半までの私は、お金を好きなように使っていた。
舞台鑑賞や好きな作品のグッズを買ったり、ほどほどに残額を気にしつつオタクとしてエンジョイしていた。
買いたい時に買っていたので、ボーナスが出たから買おうという感じではなかった。
好きな作品が舞台化される
→よし、見に行こう
好きなキャラクターのグッズが出る
→よし、買おう
といった感じに、ほしい時に買っていた。
幸い、残額が200万はあったのでお金がないから買うのを止めようという考えには至らず、増えず減らずの貯金であった。
オタクに全振りしていて、服や化粧品へのお金を極力減らしていたから減らなかったのだと、今にしてみれば思う。
オタク友達が多かったため、話すのは作品の話ばかり。生活や人生の話はせず、もちろん貯蓄額などの話もしなかった。
200万はあるからいいやと、好きに生きていたのである。
そんなある日、妹が結婚することになった。
結婚の話をされ、その時、貯蓄の話になったのを覚えている。
私は自分の貯蓄額を話すと、「○年働いてそれくらいしか貯まってないの?」とはっきり言われてしまった。
その当時、もちろん家計簿などつけていなかった。
けれど、はっきり言われたことで、妹と別れた後、本来どれくらい貯まっていたのかを考えてみた。
結果、差額に愕然とした。
これは不味いと思い、ようやく家計簿をつけてみた。そしてやっと使いすぎていることを悟ったのである。
それから、舞台は本当に見たいもの以外は一度だけ。パンフレットやグッズは本当に見たいものや欲しいもの以外は買わないという生活を始めた。
また、いらないもの売るようになった。
すると、少しずつ貯金が増え始めたのである。
その後、彼氏ができた時にポイ活を教えてもらった。
昔からポイントカードでポイントを貯めるのが好きだったが、幾ら貯まっているかは気にしていなかった。
一つのポイントに狙いを定め、適当に使っていたクレジットカードも還元率が高いものに変えた。
そして、支払いをキャッシュレスへと変えた。
すると、たちまちポイントは増え、米やティッシュなど生活必需品は全てポイントで買えるようになった。
その為、貯金は500を越えた。
今でも、彼氏から進化した旦那とポイ活を続けており、生活必需品はポイントでセールの時に買っている。
また、読みたい漫画や小説を電子書籍でポイント決済して、オタクとしても変わらずにエンジョイしている。
そして、最終的に、貯まり続けた貯金は新居の頭金にすることができた。
思い返せば、妹の言葉がなければ貯金などある程度あればいいやで考えなかったし、旦那に会わなければポイ活も知らなかった。
二人には本当に感謝である。
今後はポイ株も始めてみたいが、またまだ知識が浅いので始めるには至っていない。
ポイント投資辺りから始めた方がいい気がするが、日に日に増減するのはやきもきしてしまうので、積立投資の方が私には向いている気がする。
これからのローンとの戦い、頭金で減ってしまった貯蓄の復活。考えることは多いが、これからもお金と真摯に向き合って生活していきたいと思う。