29歳、既婚男性、初肛門科②
トイレットペーパーに10円玉ほどの大きさの血だまりが付くようになり、ビビったので肛門科にいくことにしました。
妻「恥ずかしいけど行ってきなよ、恥ずかしいけど」
土曜日の病院は大抵混むので、平日の朝に仕事を休んで受診することにしました。
前日に有給願いを出すのが、社会人としてのマナーなのかもしれませんが、尻穴の痛さと恥ずかしさで言い出すことができず、休む当日に電話で休みの許可を取りました。
もちろん、「痔がひどいので午前中休みます」とは言えず、「通院のため遅刻して出勤しまーす」の一言でなんとか休むことができました。
行くことにした病院は、ホームページで「おしりの病気でお悩みの方へ」とバッチリ特設ページが作られている、肛門科を備えた内科医院に決めました。
9時受付開始で8時45分に到着。開院前から5~6人ほどの中高年が並んでいました。この中におしりの病気でお悩みの方が何人いるんだろう?
開院後、受付で症状と受診科を聞かれ、どぎまぎする。
「初診なんですけど、2~3日前から痔の症状がひどくて…」
うまく言えました。
30分ほど待合室でテレビの情報番組を見ながら待っていると、
ついに自分の名前が呼ばれる。
どきどきしながら診察室に入ると、40代くらいのちょっと体育会っぽいハキハキした感じのお医者様がいました。
さっそく診察台に横になり、壁側を向いて尻を出すように言われます。
恥ずかしくないように、上から毛布をかけてくれる看護師のお姉さん。
「先生ね、今からする施術について、きちんと説明しますからね」
はい(おびえながら)
「お尻の穴の周りと中、器具に滑りをよくするジェルを塗りますので、それでお尻の中に異常がないか、診ていきますからね」
ん?器具?(。´・ω・)?
「痛かったら無理せずに言ってくださいね。先生、それ以上のことしませんから」
と言うと、医師はジェルのついたビニール手袋で、尻穴に指を突っ込んだあと、尻穴をかっぴろげる器具を挿入してきました。
こちらが「アーッ」と思う間に尻の観察は、体感10秒程度で終わりました。
医者にとはいえ、恥ずかしい恰好をさらけ出すのは短いに越したことはありません。ズボンを履きなおして椅子へ移動します。
「これはね…痔ですね」
痔だと分かってるから来たんでしょうが、とか思いましたが念のため聞き返します。痔ですか?いぼですか?キレですか?
「いぼではないですね、キレ…裂肛というやつですね」
レッコウ…裂肛…ただのキレ痔のひどいバージョンみたいな感じでした。
病院で処方される版のボラギ(注入式)と、出血を抑える内服薬と、痔を小さくする内服薬を処方されました。セルフボラギは間違いではなかったようです。
受診費用は、薬代を含めて3,000円くらいでした。まぁそんなもんか。
その日1日は、医師に尻穴に指と器具を突っ込まれたわけなので、ヒリヒリしていましたが、薬を塗り始めて痔の症状は落ち着いてきました。
恥ずかしいのを我慢して肛門科を受診してよかったと思いました。
みなさんも痔は我慢せずに、肛門科を早めに受診してみてください。