岐阜の棚田とすだちそば
7月17日の海の日、埼玉県の川越に住んでいる友人が遊びにきたので、車で山奥に連れて行きました。
大学来の友人である彼は、東京で動画編集者というクリエイティブなお仕事をされていますが、最近晴れて転職したことと、1年半前にプロポーズした彼女と破局したことを報告してくれました。
「いったいどうフォローしたらいいんだ。」
▷新旅足橋
とりあえず車で、山の方を目指していたら、八百津町にいました。
かつて木曽川の断崖を縫うように走っていた国道(酷道)418号の代わりに、山の中をぶちぬいて作られた新国道418号バイパスには、山と山の間を繋ぐ巨大な橋があります。
何も考えずに◯殺の名所に来てしまったのは、無遠慮だったなぁと後々反省しました。
まぁ◯殺の名所のイメージだったのは、昔の話。今はバンジージャンプの名所であります。
この橋からのバンジーのレポは、note内に何記事か見受けられましたので、気になる方はそちらをご確認ください。
最近某Vチューバーの中のひとも飛んでましたね。私は無理です。
行政側もイメージアップを図ってか、バンジーの主催企業側からの抗議があってか、橋の付近にかつてあった、思いとどまろう看板はすべからく撤去されてました。
マスコットキャラクターの「やおっち」は、ずっと「肉まん」かと思ってたら「栗きんとん」らしいですね。
「思い出せ あの顔 この顔 親の顔」の看板の仕事を奪われてからは、バンジージャンプの宣伝の仕事もしているようです。
▷しおなみ山の直売所
バンジージャンプの名所から、さらに山奥を目指してバイパスを快走。潮南地区というこれまた田舎の集落に突入します。
潮南地区には、「しおなみ山の直売所」という小さい道の駅チックな施設があります。
まだ自転車に乗れていたころは、よくヒィヒィ言いながら坂を登って来ていました。今は無理です。
いつも山の直売所で、地元の高齢マダムたちが焼いている「五平餅」を食べて帰るのが、わざわざ山奥まで来る楽しみなんですけど、残念ながら本日はマダムたちがお休み。
割と五平餅食べたいお腹でいたので、昼飯のアテが外れてピンチ。山奥なので飲食店が少ないのは目に見えているが、必死にGoogleマップで探す。
引き返して八百津の街中で探すorさらに山奥を抜けて、恵那で探すの2択。
まぁせっかくのドライブなんで、進んだ先でご飯見つけましょう。
▷坂折棚田
国道418号バイパスから逸れて、山の直売所からさらに北へ狭いヘアピンカーブ連続の県道を進むと、一面に田んぼが広がる光景が飛び込んできます。
坂折棚田、日本の棚田100選に認定された棚田であり、江戸時代初期から400年の歴史があります。石積みの技術は、名古屋城の石垣を作った技術なのだとか。
田植えシーズン直前の田んぼに水が張られて、水鏡になった時期の早朝や真夜中に来てみたいなーと思っていますが、中々機会が作れなくて来れてないですね。
私の考える最強の田舎の風景in岐阜 おわり
▷「すだちそば」
坂折棚田から、一番近くて美味しそうな店を探したら、蕎麦屋が出てきました。こういう田舎にポツンとある蕎麦屋は大抵ハズレがないものです(豪語)
お店の前には多数のバイカーのあんちゃん達がたむろ。ちょっと入りにくい…
並んでるのかな?と思ったら、お店のオバちゃんが「ああ、この人たちはもう食べ終わった人たち。」紛らわしいな。
待ち客ゼロでカウンター席に通してもらえました。
二人とも、季節限定のすだちそばと天ぷらのセットを。「しめ」のお茶漬け用の「梅ごはん」も頼んじゃいました。
すだちそばって初めて食べたけど、ザ・夏の麺って感じで美味しいですね。
天ぷらは、山奥なのに立派な海老天と、山奥ならではの自家栽培のナス。ナス天って美味しいですよね。ナスの食べ方の中で一番好き。あと野菜系の天ぷらの中で一番好き。
ごちそうさまでした。
▷白川の山の中を通って帰路へ
恵那瑞浪土岐を国道19号線で帰るか、山の中を突っ切って白川町から国道41号線で帰るか、これまた2択。
まぁせっかくのドライブなんで、ワイルドな道の方に進みましょう。
結果、狭小悪路な県道(険道)の連続で、運転手疲弊しました。
(嫁さん乗ってたら絶対車酔いしてたな…)
無事国道41号に合流できたので、七宗町でトイレ休憩して、ソフトクリーム食べて、留守番中の奥様に朴葉寿司を買って帰りました。
車中で、久しぶりにいろいろな話ができてよかったですが、プロポーズして1年半返事を保留された上で、別れを切り出した人への慰め方がこれでよかったのかは微妙な所ですね。
「女で負った傷は、女で治せ」と私はかつて、意味不明な洋上研修で仲良くなったギャルの保育士に言われたことがありましたが、ちょっと同じ言葉を彼にかける勇気はありませんでした。
しばらくは仕事に生きるようではありますが、詰めすぎないようほどほどに頑張ってほしいです。