【ぼっち散歩】岐阜 柳ヶ瀬と銭湯
仕事のストレス&気圧と気温の変化で、自律神経がズタズタであることを自覚し始めたので、突発的に有給休暇を取ることにした。
1日中布団に転がっているのも良いなとは思ったが、それをやると夕方からの虚無感と焦燥感に押し潰されるので、お出かけすることにした。
車に乗るのは面倒くさい、電車に乗るのでもあまりに遠い所だと帰るのが億劫になる。
そういう時の行き先は大抵「岐阜」になる。
時代に取り残された何も無い街のようで、実は素敵な店や新しい発見がある。岐阜ってそんな街な気がする。
スポーツ用品店とセブンイレブンのある神田町6の交差点を、文化センターの方面へ曲がり、Instagramで知って以来行きたかった店を探す。
エメラルドグリーンの外観が目印のお店。
お土産と魚をコンセプトに、岐阜の川と魚をモチーフにしたTシャツやアウター、釣りやアウトドアで使えるグッズが揃っている。
釣り好きな父に、父の日のプレゼントを数点お買い上げした。
ちなみに父は木曽三川では釣りをしない。
要らないと言われたら自分で着よっと。
プレゼントが入った紙袋を引っ提げて、金神社の前を通り柳ヶ瀬商店街方面へ。
公園も整備されて綺麗になり、柳ヶ瀬グラッスルと言う35階建ての建物ができた。
下の方は市の施設と商業テナント、上階が分譲マンションのようである。
ここだけ見ると名古屋駅周辺か、はたまた六本木にあるような建物に見えるが、反対を見るとしっかり昔ながらの商店街なので不思議な感覚になる。
ふらふらと、いつもの商店街を歩いてみる。
平日の昼間、若者というか学生がほぼ居ない。
水曜定休日のお店が多いのか、いつもなら開いているお店もやっておらず、とても静か。
おにぎりやサーターアンダギーなどのおやつが美味しい「ティダティダ」さんもお休み。
サーターアンダギー買えるの楽しみに寄ったが、仕方ない。
みそかつの「三和」さんでお昼を食べようとしていたが、こちらもgoogle先生に聞くと水曜日定休。
お昼ご飯難民は、結局いつものお店に避難することにした。
岐阜県民はやたらと外食するらしい。自覚はないが、言われてみれば確かにそう。
そういう地域なので、喫茶店のランチメニューはどこも充実のラインナップが揃い、味もボリュームも申し分ないお店が多い。そんなイメージ。
窓際のカウンター席で通行人を見下ろすのが好き。
平皿に盛られたライスと、赤味噌の味噌汁がついて770円。アイスコーヒーはランチメニューとセット価格で440円から170円になった。
サクサクの衣の上に、味の濃い味噌ソースがかかっている。
味噌カツの味噌は、矢場とんのようにシャバシャバな味噌がカツ全体にかかっているものから、どろっとした粘性のある味噌が掛け布団のようにかかっているものまで、店によって様々である。
コメディアンさんの味噌カツは掛け布団タイプ。
お客さんはマダムたちが多い。聞こえてくるのは病気の話や相続の話ばかり。もう少し明るい話題が聞こえてきてほしい。
ランチを食べ終え、氷が溶けて少し薄まったアイスコーヒーを飲み干し会計レジへ。
レジ横のショーケースに入った抹茶味のケーキが物凄く美味しそうにみえる。
次はケーキを食べに来ようか。
柳ヶ瀬商店街を出て、大通りを反対側に渡ったあたりを散策してみることにした。
妻が好きそうな古書店を見つけたが、残念ながら定休日。
ここまで水曜日定休のお店が多いと、水曜日に有給休暇を取るのは悪手なように思えてくる。
昔ながらの町の銭湯、大通りから少しのぞいた時に見える「ゆ」の文字が昔から気になっていたが近くまで来るのは初めて。
いっちょ、ひとっ風呂浴びて帰りますか。
券売機で買った入浴券と下足入れの鍵を番台のおばちゃんに預けると、脱衣所のロッカーの鍵がもらえる。32番。
昔ながらの木製の可愛らしいロッカーと、味気ないプールの更衣室のようなロッカーが共存している脱衣所。32番はプールのロッカーであった。100円いらないタイプなのは嬉しい。
浴室は洗い場と、大きい風呂と、ジャグジー、電気風呂、おひとりサイズのスチームサウナと水風呂。
洗い場はシャンプー等が常設でないタイプだった、町の銭湯なんだからそりゃそうか。
常連のお客さんはマイ銭湯カゴをお持ちである。少し肩身が狭い思いをしながら、湯シャン。
お風呂のお湯は、池田町の温泉からタンクローリーで運ばれてくる本物の温泉アルカリ湯。
少しとろとろした、あんまり熱すぎないお湯が心地よい。
私より先に入っていた、常連であろうスキンヘッドの小柄なおじいさんが、別の常連さんへ「ほな、先にあがりますわ」と言い脱衣所へ。
いいですねこういうのと思いながら、スキンヘッドのおじいさんが脱衣所でストレッチを始めたタイミングで自分も風呂から上がる。
着替えてロビーの椅子に腰掛けると、先ほどのおじいさんが牛乳を飲んでいたので、釣られて買ってしまった。牛乳も券売機でチケットを買うタイプであった。
平日昼間から銭湯で入浴後に牛乳。少しは自律神経を整えることができただろうか?
岐阜市のあたりに転職して、このあたりに住むのも有りかもしれない…
おまけ 妻へのお土産はぬかりなく。ツバメヤで、どら焼きを買って帰りました。
ツバメヤさん、東京日本橋に進出されるようで、関東の方はぜひお買い求めください。