「ドローダウン― 地球温暖化を逆転させる100の方法」を一緒に読み解く読書会
日本語版の出版のクラウドファンディングをリードした小岩井かずさんが、この本のおすすめの読み方を教えてくれました!
どんな本なのかと言うと、温暖化を食い止める可能性とチャンスを示す本!なのかな。
前提知識
面白かったのは、前提知識の紹介があるところ。
・温暖化を敵視しているわけではないので、軍事的な用語を使っていないこと
・分かりやすいように、二酸化炭素の排出量を共通の基準値としていること
・環境破壊に寄与する軍事産業は情報不足なので含まれていないこと
などを紹介していただきました。
個人の取り組み
個人ができる解決策として紹介されているのは、食の見直し、コンポスト、LED、節水、家族計画など。
例えば、家庭の節水を世界のみんなが取り組めば4ギガトン、原子力を使えば16ギガトンの削減になるそう。ギガトン?
家庭から出るCO2排出量は年間一人当たり約2トン、日本全体で1.2ギガトン排出している。
個人が取り組むべきなのは、「5%-10%の人を巻き込むムーブメントにすること」だそう。
かずさんが制作を始めていた、100の項目に取り組んでいる企業や事業のリストアップも、トオラスの繋がりを使ってみんなで埋めていけば凄い有益なものになりそう!という話になりました。みんなで、楽しく♪
お勧めの読み方
・コラムを先に読む!
・紹介されている解決策100個の項目に番号を振る。目次と本編にそれぞれ。
・気になった項目から読む
・気になったところにマーカーを引く
・誰かと話す
Q&A
Q. 本を読んでかずさんが一番びっくりしたことは?
A. 女性と女児、食生活、家族計画の項目。一年で終わってしまう植物より、多年生植物を植えれば土にもよいということ。
Q. 敷居が低そうな取り組みは?
A. 家庭の節水。個人的に辛いけどインパクトが大きいのは菜食主義。
Q. ターゲットは?
A. 「一番のターゲットはビジネス企業なのかも知れない」という谷崎テトラ氏のレビュー。SDGsが叫ばれる昨今、本書を片手に、企業が取り組みを具体化していくとインパクトが大きい。
★★★
《トオラス共創コミュニティ》は、専門分野の異なる多様な者同士が出会い、対話によって一人一人の小さなアイディアを引き出し合い、応援し合って育てていくことで、共に未来を創造していく実験場です。
「教える、教えられる」ではなく、一人ひとりが、自分主体で行動を始め、「共に、創る」ことを実現していきます。