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岩井俊二監督のYouTubeチャンネルをふいに見つけて
その中でも「リリイシュシュのすべて」の出演者が
二十年目の再会をし当時の撮影話をしている映像を見始めて止まらなくなった。

私も当時の自分を思い出した。

10代後半の、18歳かその辺り。
当時私は実家の自分の部屋で
特に深夜
ケーブルテレビの映画チャンネルを
真っ暗にした部屋の中で流していた。

番組表を見るでもなく
毎日なんとなくポチポチとリモコンでチャンネルを変えて見たい映画がやっているか探す。
そこで流れてきたのがこの映画だった。

とにかく夢中で見た。
なんなんだ、この映画は、誰なんだ、歌っている人は?
実在しない歌手なのか?エーテル?リリイシュシュ?
あまり感じた事ないような映像の切り取り方、色や光。
そして登場人物たちの、ずしんと重く痛々しい世界観。

岩井俊二監督。

確実に私の世界観を揺らした作品だと思う。
映画の内容も衝撃的だった。

そのチャンネルでは確かタイムスケジュールが1ヶ月だか繰り返して放送されていたので
毎週毎週私はリリイシュシュを深夜につけたまま
何度も何度も見た記憶がある。
そして同時にリリイシュシュの音源や
監督の作品についても調べたりして
どっぷりとその世界に浸かる日々だった。


もう20年近く前の話になる。
子供も生まれてもうすぐ5歳。
映画は面白いもので
それを見る年齢や環境で感じ方も変わってくる。
私は好きな映画を定期的に繰り返し見たりする。
ここ数年はこの映画を再び見ることがなかったけど
また久しぶりに見てみようと思った。


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