マイクロステークスが倒せない。

Miaニキが2NL勝てなくてティルトしているツイートを見て「あー、昔の自分と同じこと思っているんだなぁ」と思い書きなぐりで2NLなどマイクロレートでプレイしている人が陥りやすいミスを「病気」という形で表現したツイートの受けが良かったので、自分が経験したことをもうちょっと詳細に書いてみようと思いました。

ポーカー歴は3~4年くらいで自分のポーカー収支は恐らく+です。実力とかではなくZoomは負けに負けて2NLだと、たぶん30万ハンドぐらいやって約500ドルぐらい持っていかれているはずです。ひゃっほう掲示板にスタッツをのせればお前の収支ワロタと言われ、よくわかっていない、いぺこさんの9maxのレンジ表を使ったりしてドルを溶かしていました。収支がプラスなのは3年ぐらい前のMicroMillionsで3位になり1200ドルほどを幸運にも手に入れることができたからです。4年ほど前の座学環境としては入門書としてフィルゴードンのグリーンブックが主流でしたし、日本語でのポーカー勉強サイトはひゃっほう掲示板とポーカー道ぐらいでYoutubeやニコニコ動画でたまに解説動画はありまが、今ほど充実はしていなかったと記憶しています。古参の人たちは、らいつべなどで盛り上がっていたようですが、生配信はTwitchとニコニコ動画ぐらいしか知らないし、どうもらいつべのサイトになれなくてイマイチそこまで情報を追えてなかったように思います。(というかめんどくさがりなので追ってもなかった。)
始めたきっかけはニコ生である人がポーカースターズをやり始めたからです。

4年前のレベルとしては
① COからは2.5BB、その他は3BBでレイズする。(理由はわかってない)
② フェイスカード(絵札)が合わさるとなんか強い
③ ポットオッズで期待値が出せる→期待値出せるなら負けんだろと考えるチンパン脳
④ 9maxUTGからトーナメントでAJoでPFAI
などでした。当然勝てるわけもなくニコ生などで開かれていたホムゲで手に入れたプライズ(ホムゲはなぜか勝っていた)、ひゃっほうさんの入金ボーナスなどを溶かしました。(当時は0.55のトナメとかばっかり出ていました。)

何を思ったのかここで200ドルぐらい入金します。
それでMTTトナメで同じことをして、残り100ドルぐらいになり突然リングの16NLに潜ります。(確かグリーンブックを読んで試したくなったんだと思います。)
グリーンブックはもう当時では古臭くなっていてCBなんて当たり前、プリフロップを絞るなんて当然、そこからどの様にプレイするかのレベルにはなっていたと思います(少なくともスターズでは)。ですからスターズの16NLなんて勝てるわけもなく打ち込まれてじりじり負けて、ハンドを待ち続けやっと来たのがAQoで3BBレイズに3betがきて当然コール。フロップでAヒット。相手は3betしているので当然CBを打ちます。ターンラグ。続けて相手がCBで残りはリバーでぶち込むだけのポットサイズになります。リバーQで2pairになり相手オールイン。こっちはコール。相手の手札はAKoでした。今考えればリバーでまくっただけで、AKの3betにAQでオールインまでいこうとしている完全にFISHプレイですが、この勝ちで気をよくしたのかそこからキャッシュにはまり、Zoomプレイヤーとしての自分が始まります。
当時もリングより辛かったZoomで当然勝てるわけもなく、とりあえずタイトにタイトにプレイしました。最初はなぜか勝ちました。今考えると理由ははっきりしていて、RegはHUDを使っていますのでスタッツがたまってくるまでは様子見、ハンド数が溜まってきて降りると分かった相手ならば容赦なく打ってくるからです。数万ハンド打って最終的に出来上がるのは中心が最高収支でそこから山下りのように0ドルに向かって落ちていくよくある収支チャートでした(エクセルで収支はつけていた)。当時の自分はHUDすらもっていなくて「ビッグポットにはビッグハンドを」のルールにしたがい気持ちよくフォールドを繰り返します。ポストフロップ以降が無茶苦茶でブラフもせず、ただプリフロップでハンドを待ってフロップで当たるかどうかを繰り返しているだけで降りすぎているので当然負けます。セットを引いたと思ったらストレートで殺され、AAで3betしたら2ペアで殺され、こっちはタイトにプレイしてるのになんで勝てないんだ!と思うようになり、最終的には頭おかしいやつにはポケットでPFAIするしかないんじゃないかと思い、88でPFAIしたらJJ+などにコールされて殺されて順調に負けます。この段階でHUDやっぱりいると思い買います。スタッツがないと結局アドバイスを求めようにも求められなかったからです。
ハンドレンジに関しては日本語サイトでも公開されており、Snowieレベルではありませんがそれなりにしっかりとしてて、3bet率がでる感じではあったと思います。ただそれをうまく利用する理解力と思考力が自分にはなかった。今のTwitterのように仲間もいなかったので延々フォードルを繰り返し、役を持っている相手に打ち込みまくり負けるのを1年近く繰り返します。
そこで、ひゃっほう掲示板のほうにアドバイスを求めたら、どこの馬の骨かもわからん人にお決まりのように
「もっと3betをしましょう」を言われ、へたくそなのに3betをしてナイアガラの収支チャートを作ったりしていました。
ここまでに2NL,5NLだけですでに1000ドル近く入金していて残り20ドルでMicroMillionsシーズンがきます。
これにぶち込んで終わりかなと思って軽い気持ちで出たトーナメントで、めんどくさくなってA9sで9maxアーリーポジションに対してPFAI、BTNのホンジュラス人がAKoでコール。終わったな。と思いましたが、ここでフラッシュを作りトップまで駆け上がり、3位で終わることができました。その後2NLZoomは続けましたが当然勝てるわけもなく-3BB/100handぐらいの収支で運が良ければプラスかなを繰り返しました。無限ループですね。何思ったのかHUDにオマハ追加してスターズヘルパーを購入、ついでにSnowieも買いました。BRはなくなってもツールだけは持っていたかったんだと思います。この段階でBRは900ドルぐらいでしょうか。
Snowieも買いましたが、豚に真珠、馬耳東風、結局使いこなせなかったです。
理由はいくつかあります。


① SnowieはBet理由が出ないので、人間的思考に置き換えることができずパターン化する思考力、知識もなかった自分には身に入らず、実戦に適応できる応用力がつかなかったこと。
② そもそもレンジvsレンジという考え方が理解しておらず、そこらの基礎力がなかったこと
③ GUIがクソすぎてサクサク進むZoomのほうが楽しかったので、結局Zoomでプレイして履歴ぶちこめばいいと思ってしまったこと。(トレーニングモードで、UTGに対して28oとか配ってフォールドする行為に何の意味があるのかわかりません。最初からスノーウィのPF表だけのハンドを配れよと今でも思っています。そのほうがプレイの濃度も上がってチンパン脳の自分でも何か変われたかもしれません・・・。)
④ そのころからPioSolverなどが登場しており、Snowieクソなんじゃね?という噂がとびかっていたこと
⑤ 当時パッシブだった自分のプレイ履歴を読み込んでも、betしろbetしろしか言わないSnowieに嫌気がさしたこと。(今考えると当たり前ですが・・・。理由がでないので納得できないしプレイに反映できない)
⑥ 言われた通りbetしたら、2NLはバリュー重視なのでbetを受ける相手はもちろんハンドを持っていますので負けまくったこと。それを読み込んだらExpertが出て、こいつアホちゃうかと思ったこと

などがあげられます。次第にSnowieもやらなくなり、勝ったBRは売り払い勝ち逃げを決めて土曜日にあるひゃっほう杯にでたり、だれかのホムゲにでて、できたBRで遊ぶ日々を繰り返していました。まぁレクリエーションとしてはまっとうなポーカーとの付き合い方だったと思います。
そんなこんなを続けていまして、昨年年末ごろにひゃっほう杯で優勝したりホムゲで勝ったりなどして、できたBRでまたZoomをやっていたところでありました。
それと同時にこの半年ぐらいで、過労兎さんがnoteを書いたり、1%公然の秘密やThe Courseが出たり日本ポーカー界に流れと言いましょうか、昔のとりあえず3betしましょうとかBTNは全ハンドでスティールしましょうとかわけのわからない流れから環境的に変わった気がしました。
もう一度やり直そうと思ったきっかけとなったのは、kassyさんのこのツイートでした。

それまで2NLで適当に4面でプレイしていたのをやめて数万ハンドぐらいでしょうか、2面にしてずっと

これはバリューなのか?バリューだったらどこにコールがもらえるのか?コールもらえるハンドならどれぐらいのサイズか?
これはブラフベットなのか?どの程度のハンドなら下せるのか?おろすとしたらbet額は?


というのを考えてぶつぶつ言いながら、数週間ぐらい打ちました。
このとき過労兎さんのnoteでリリアンの育て方というのでもマイクロレートで同じようなことを言われて、オススメされていたTheCourseや1%公然の秘密も読み始め前たりして打ち方は昔とは変化しているとは思います。TheCourseに関しては上記のことを考えてたらそう考えるであろうことが書いてあって、再確認になりました。
5NL直近10万ハンド終わった収支はTwitterのほうに乗せている通りで昔-5BB/100handぐらいだった5NLはプラスになりましたし(EVもわずかですが)、変わっている感じはありますが、最近だれてきて適当になり、如何せん精度が低いので最近はもう一度やり直そうかなと思っている次第です。

2NLでPioを使ってる人などもいると思いますが、おそらく10NLぐらいまでは周りの反応を見てみると上記のことだけで勝てるようにはなるとは思います(10NL自分はクソ負けたので何とも言えませんが)。SnowieのPFチャート通りプレイすることも大事ですが、それ以上に相手のスタッツを見てどのようにプレイするか?何をブラフにするのか?などを考えることのほうがこのステークスでは大事だと思います。
すべての基礎になる上記のことができていないのに、PioやSnowieを使っても結局は昔の自分のたどってきた道をたどることになるのでは・・・と思っています。
3bet率やCBに対してのレイズ率など、HUDが当たり前の今では気になるかと思いますが、結局は上記のことを考えてプレイした結果が3bet率やCBレイズ率なので、その数値になるようにプレイするのは本末転倒だといえます。
SnowieのPFアドバイザーのPF表でもなぜ76sでUTGに対して3betするのか?とかSBはなんで全部3betなのか?とかBBでスーテッドだけでなんでコールできるのか?とか考えてみるといいかもしれません。
結局のところ頭を回さずに使っているPF表など無意味なのです。それがいくら完璧であろうが、最終的には負けます。もうPFを真似るだけで本当に稼げる時代ではなくなりました。少なくともスターズでは。
自分は運よくMicroMillionsで勝てたのでよかったですが、もしも苦しんでいる方がいらっしゃるのなら、ここに書いてきた道をたどっているひとがいるのであれば今一度考えていただきたく思います。
国語力がないのでこんな適当な文章にお付き合いしてくださいありがとうございました。
自分も今年はちょくちょくがんばりますので、マイクロステークスのみなさんと一緒に頑張れたらと思います。
ありがとうございました。