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日本酒は怖くない!こんな飲み方もアリです
日本酒は、冷やか熱燗で割らずにそのまま飲むことしか許されない……そんな思い込みがある方も多いのではないでしょうか?
日本酒専門店でも、ハイボール的な「日本酒を割った」飲み方のメニューが提供されているところもあるほど、実は「割って飲む」ことは一般的。
そこで今回は日本酒を様々なもので割った飲み方をご紹介します。
「こんな飲み方もアリなんだ……!」と思えたら、日本酒がもっと身近になるのではないでしょうか。
日本酒を割る=邪道ではない!
日本酒を水で割ることを「邪道だ」と思っている方も多いかもしれません。しかし、そもそも日本酒は製造工程で「原酒」を水で割りアルコール度数を調整する「加水」を経て完成しています。
もともと水で割られているわけですから、割ったことにより「味が損なわれる」ということもありません。
「日本酒が苦手」と言う方の多くは「お酒が弱いから……(=日本酒はアルコール度数が高いので飲めない)」とか、「味がきつくて苦手(=辛さや苦さがガツンと来る)」とお話されることがとても多いです。
そんな風に思っている方が「日本酒はそのまま飲まないといけないし」と敬遠してしまうのはとてももったいない!
日本酒は水や炭酸などで割って楽しむことで飲みやすくなったり、さらには凍らせたりすることで「みぞれ酒」として楽しむこともできる、とても自由度の高いお酒なんです◎
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今回使用したのは高知県のお酒「酔鯨 特別純米酒」。旨味と酸味のバランスがよく、キレがあるのでどのようなものと合わせて割っても相性が良いのが特徴です。
アルコール度数が15度あるので、お酒が強くないと自覚している方は敬遠してしまうかもしれません。しかし、この美味しさをぜひ味わってもらいたい!
そこで身近にあるもので、割ることで飲みやすく美味しさが広がる飲み方をご紹介します!
飲み方1.午後の紅茶
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いきなり驚かれるかもしれませんが、午後の紅茶と日本酒を1:1で割る 飲み方です。
どの紅茶でも良いわけではなく、適度な甘味がある午後の紅茶が一番美味しくなると思っています。
ほんのりとした甘味と紅茶の美味しさが喉を通過したと思ったらすっと日本酒の後味が感じられる……いつも飲んでいる午後の紅茶がそんな大人の味わいに変化する様子を楽しんでほしいです。
アルコール度数がぐっと下がって飲みやすくなるのはもちろん、甘さが独特の苦みを抑えてくれる効果もあります。ちなみに、焼酎も午後の紅茶で割ることでとても飲みやすくなりますよ!
飲み方2.カルピス
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続いては、お子さまが大好きなカルピス。希釈するタイプのものを日本酒8:カルピス2の割合でしっかり混ぜると「大人のカルピス」に大変身!日本酒の少し苦みのある後味をカルピスが爽やかな甘さでカバーしてくれるので、飲みやすくなります。
もっと飲みやすくしたい!という場合にはカルピスソーダを作り(ソーダ4:カルピス原液1)、作ったカルピスソーダ1:日本酒1で合わせるとさらに手軽なほろよいドリンクになります。
飲み方3.甘酒
「米と麹を使用している」という共通点を持つ甘酒と日本酒。当然その相性は良く、甘酒2:日本酒1でブレンドすることでマリアージュの生まれるカクテルになります。氷を入れてしっかり冷やすとより飲みやすくなるのでおすすめです。特に合う甘酒は八海山の「麹だけでつくったあまさけ」。
日本酒メーカーとしても定評のある八海山のこだわりがつまった甘酒で、すっきりと飲みやすくクセがないのが特徴です。
日本酒と混ぜたときに必要以上に甘すぎず馴染んでくれるので、甘酒が苦手な方でも美味しくカクテルを楽しむことができますよ◎
飲み方4.はちみつレモンソーダ
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最後にご紹介するのが、なんだかタブーな気がする「ソーダ割」。いわゆる「ハイボール」の日本酒バージョンです。
「日本酒を炭酸で薄めていいの……?」と思われるかもしれませんが、すっきりと飲みやすくなり、新しい楽しみ方が広がるはずです。
多くの日本酒専門店でも提供されているメニューなんですよ。
👇作り方をご紹介
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レモンの代わりにコンビニなどで売られている冷凍フルーツを入れると見た目も華やか&美味しくなります。また、ミントなどのハーブ類を入れると違った風味が楽しめますよ!自分なりの組み合わせと配合割合を考えていろいろ試してみるのも楽しいですね。
日本酒を割って楽しむ方法を4つご紹介しました。今回ご紹介した「酔鯨」以外にも、熟成酒や古酒などで試してみるとまた味わいが変わります。
色々試していくうちに「この組み合わせが意外と合う!」という発見もあるかもしれません。ぜひ試してみてくださいね!
【参考】
『日本酒 完全バイブル』 武者英三 監修(ナツメ社)
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