先人の知恵「足るを知る」。そして、「建設的に諦める」。
先日「子供が触ってしまったパンを全買取りしろと言われた元アイドル」が話題になりました。
ここ数日の最新の話題は、何と言っても「車椅子用の席じゃなくプレミアシートで観たいから車椅子ごと運んでよ、前にもやって貰ったんだから! と当日言ったら、次回からは他へ行ってくれと言われた」と映画館を晒した車椅子ユーザーでしょう。
あと、海外の事だからかそこまで日本では問題にされていないのかも知れないけど、表彰台を荒らしまわっているトランスジェンダー女子大学生アスリートも、このジャンルに入れて良いと思っています。
一言でハッキリ言ってしまえば、これらの人達は所謂自己中。なんだと思います。
言い辛い話題だからかハッキリ仰らない方も多いんでしょうけど、「他の人がやりたがらない子育てをやって次世代を担う人材を育成している私は、もっと労わられて優遇されて当然だと思うの!! だから少子化が止まらないのよ!!」とか「障碍者というハンディキャップを負わされた自分に社会が親切にしてくれるのは当然なのに・・・出来ていない人が多いから啓蒙してあげているんですけど?!」とか「心は女だから女子の大会に出るわ。でもレズビアンだから、女の子には興味津々よ。筋肉量と体格が違う? 私の所為じゃないわ」な人達に、いい加減にしろや!!! と辟易している人達は多いと思う。
で。 否定的意見が出たら「差別だーーーー!!!!!」。
自分への“不当な”扱いへは超絶敏感なのに、自分が影響を及ぼす周囲の人達の事には、感動的な位鈍感もしくは横暴なんですよね。。
子育て支援も障碍者支援もトランスジェンダーへの理解も、不十分だけど、ズレているのも多いけど、みんな考えてくれていると思います。
もうコロナの前だけど、某観光地で「元気過ぎるお子様のご入店はお控え下さい」や「他のお客様のお申し出及び当方が「活発過ぎるお子様」と判断致しました場合即座に親子様で退店頂きます事を十二分にご理解ご了承の上、ご入店願います」との張り紙を見掛けて、色んな意味でドン引きした事もあります。テイクアウト対応の店のドアを開けるや否や「赤ちゃんNGでーーーす!!」と言われて「はーい、二度と来ませーーん!」と切り返したという子持ち女性の旧ツイッター投稿もコロナの時期に見掛けました。面倒客として子連れが敬遠されると、子供連れてランチのテイクアウトも出来ない、半強制的「ウーバーで良いんじゃない?」な子育てライフになりかねないと思いますよ。
件の車椅子の方の場合、車椅子専用のスペースもあり、介助者を手配して行くという選択肢もあり、事前に連絡と確認を取って打ち合わせておくというやり方も出来ない訳でも無いけどやってこなくて、今回で断られて、それで不当だと言って晒した者勝ちで晒してしまったんですよね? 劇場側のこれまでの善意が仇となりましたね。。
トランスジェンダーの選手の場合、本人は強気に「自分はもっと尊重されて当然だ」「トランス女性は女子スポーツの脅威ではない」と言っていました。(翻訳の仕方や国民性の違いもある?)と思っていたら、他の女子選手達の見解も本人とは違っていたようで、大学スポーツを管轄する組織が「事態の責任を取れ」「女子選手も守れ」と訴えられる事態に発展しています。
ところで。男子選手としてそれなりの実績を残した(または、期待出来る)選手が転向、とか、しなやかさや美が評価基準の競技で、というのはあまり聞きませんね。無くは無いのでしょうが。
最近、こんな感じのトラブルが増えたなあと思います。原因や理由は色々あるのでしょう。
某X投稿に「与えられた身体機能と生活環境とのすり合わせ」の重要性を当事者の立場から語られている方がいらっしゃいます。「建設的に諦める事も必要」「身体の状態に合わせた楽しみ方がある」と。
タイトルにもしましたが、皆「足るを知る」を忘れてしまっているんじゃないかなあ、と。無論、自分筆頭にです。
一部とはいえ声の大きな人達が目立って、トラブル対応の為にハナから「子供NG」を明記するお店の様に車椅子やトランスジェンダーの人達が「これまでに散々な思いをさせてくれた人達と同じ属性というトラウマ」からハナから拒絶されるようにならないとは言えない。結果的に自分達の首をも絞める事にもなりかねないのではないか?
そんな事をつらつらと思ったのでした。
「建設的に諦める」。
「足るを知る」と同じ位、色々な人と関わりながら人生を渡って行く上で必要な事かも知れませんね。