代わりが居るかどうかは、相対評価。

　職場で中堅営業事務の女性Ａさんと、その上司の課長が揉めています。
　
　揉めている原因は、皆で決めた事務所の掃除当番をＡさんの上司の課長がしょっちゅうブッチするから。客先都合で急遽直行直帰となった時は代わりの人に自分で依頼する事。という取り決めも守っていない、話し合いの時の言動も女性差別的で高圧的だった・・・として、支店長にメールで直談判。

　うーーーーん。　

　個人的には、申し訳ないけど白けているんですよねえ。
　支店長の下の部長や次長が月末のこのクソ忙しい時期に当人や他の営業事務の女性達と別室で22時頃まで打ち合わせしていたのですが、そっちが時間の無駄じゃね？　が、率直な感想なんですよねえ。

　「一応事務所を使用して仕事をするのは営業も営業事務も経理事務も（私は経理事務）同じなんだから、居る時は皆で平等に当番を担当するのは当たり前」と言われれば営業陣も頭数に入れられる事に表立って反論出来なかっただけで、客先都合で緊急呼び出し掛かって東へ西へ南へ北へと飛び回ってそれに対応してなんぼな業務の人に同じ事を要求するのは、そもそも無理がありませんかねえ。それを「連絡入れて代理を自分で依頼出来る人は出来ているのだから、女の仕事と事務職を見下す意識と人間性の問題」とばかりに詰められれば、そりゃあ相手の課長との関係も悪くなるでしょうよ。

　アニメの話で恐縮ですが、某声優がスキャンダルを起こした時、「作品の世界観に合わないから」と理由までハッキリ言われて降板という前代未聞な事態になりました。
　盲目的なファンの人達の中には、降板させた制作会社を攻撃する人も居たようです。その時にも「唯一無二の声」とか言われていました。でも、その直後位に後輩格の別の声優が務める事になった某ナレーションの仕事に対して「継続させてくれた○○社、最高！」とも言われていて、「唯一無二？？？」とアンチも絶句する事態になっていました。
　
　そんなもんなんですよ。特異な才能や個性で勝負する世界でも。ましてや、いち民間企業のいち営業といち営業事務職の話です。代わりなんて幾らでも居る連中が、しょうも無い事で騒いでいるんですよね。　

　だから、最初に言ったんですよねえ。
　自分のゴミ箱は自分で管理して、溜まったら随時自分で捨て場に捨てに行けば良い。床掃除は普段はルンバで良いって。初期投資は高いかも知れないけど、直ぐにペイするだろうしって。隅の方が掃除出来ない？　今人間が掃除機掛けている時だって床の物をわざわざどける人もほぼ皆無だし、大差無いかと（笑）・・・却下されたけど。
　
　どちらを残すかと言われれば、会社は多分騒いだ女性より課長を残すと思います。営業成績という目に見える結果を部内でもブッチギリの成果で出し、事務処理能力も極めて高く、驚異的な早さと正確さと的確さでマルチタスクをこなしてのける“その”営業課長ｖｓキャリアの長さからすれば平均よりは上な事務職では、事務職の方が組織的には分が悪いんですよね。純粋に当番の話だけなら、彼女の方に一理あっても。
　まあ、課長のセクハラとパワハラとモラハラの話も出てきているので、昨今では微妙な所かも知れませんが。
　

　やっぱ、ルンバ買いましょうよ。