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冠詞からコミュニケーションを考える

冠詞の役割

英文法の学び直しを始めて半月。

先日、「冠詞と名詞」という単元を学びました。

冠詞(a/an/the)あるいは何もつけない無冠詞によって、名詞を色々なカテゴリーに分類しています。

この冠詞の使い分けによって、名詞のイメージをガラリと変えてしまう力を持つそうで、かなり重要な役割を担っていると言えます。

不自然さに気づく

例えば、a manは、「不特定の男性」。話し手どうし、あるいは一方に認識がない場合に「a」を付け、「今から新しいことをはなします」と相手に伝える効果があるそうです。

また、the manは、「その男性」。話し手どうしに共通の認識がある場合に付けます。

話に出てくる男性に対する情報を全く持たない相手にとって、唐突に「the」があることは、とても不自然に聞こえるのだそう。

aとtheの使い分けによって、微妙なニュアンスの違いを感じ取るなんて、英語の使い手はなんと繊細な感覚の持ち主なのでしょう。

theだらけの会話

そこでふと考えた日常のコミュニケーションのこと。

転校した学校や転職先の職場など、”他の人どうしは知り合いだけど自分は関係性の薄い立場”でにポツンと場に入り、”みんな分かっているけど自分は分からない話”で盛り上がっているとき、を思い出しました。

そんなとき会話はきっと「the」だらけ。

誰かが気づいてくれたり、自分が積極的に聞くことでその場は「a」に変換され開かれた場になる。

aとtheを意識したコミュニケーション

「the」の会話は、相手との関係の近さが感じられて心地良いけれど、よく周りを見て、相手を知って、使い分けていくと、きっともっとコミュニケーションがスムーズになるはず。

多種多様な人が行き交う世の中で、「a」と「the」を使い分けられるような繊細な感覚やコミュニケーション力を持っていたいと思いました。

<Photo by Kate Kalvach on Unsplash>

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