革命アイドル暴走ちゃん
先週末に(奇特な(褒めてる))友人・大庭りり子が出演している舞台を観に行った。
公演当日の朝、彼女から長いラインが来たかと思ったら
「大量の水やワカメ、豆腐が飛んできます」という注意書きだった。自分は普通に演劇を見る心構えだったので、「なにかとんでもなく覚悟が必要なものに挑もうとしているのか…?」という不安に突然苛まれた。よく見ると、「ご来場日が近づきましたので、当日に備えた注意事項などをお知らせさせていただきます。」とある。明らかに公演前日までに送るべき内容であるが、それを当日の朝送ってくるあたりが実に彼女らしい。実際問題ずぶ濡れになったら困るので、仕事帰りにカッパやサンダルをいそいそと購入。
開演10分前に着いてみると、既に人でいっぱいだった。座席にはご丁寧に人数分カッパが置かれていたものの、びびって100均で買ったやつと2枚重ねした。開演時間になってもしばらく始まらなかったことが、よからぬ想像をますます掻き立てる。
・時計(高校入学のとき親に買ってもらってかれこれ10年戦士)が死んだらどうしよう?
・豆腐が目に入ったらどうしよう?
・ワカメを塗りたくられたらどうしよう?
etc...
(たぶん)5分くらい遅れて開演。のっけから色彩と爆音のオンパレードで、あんまり息をする余裕もなかった(でも口は開いてたと思う)。とにかく3秒に1回くらい何かが起こるので、目も脳も処理が1.7秒遅れになる。前の動きが理解出来たと思ったら、また別の何かが始まっている。背後でジャカジャカ流れていたアニソンたちは2/3くらい知ってる曲だったが、それが却って思考を一時停止させるのでますます混乱した。
そして油断していたらモロに真上から水が降ってきて、(心が)死んだ。そうならないはずのシチュエーションで水を浴びると、人はこんなにもダメージを受けるのか、と思い知った。そうこうしているうちにも布や紙、豆腐が四方八方から飛んできて、もはや前が見えなくなった。豆腐は終演までずっと自分の足元に鎮座していたし、気づいたら出演者は全員スク水になっていた。中でも一番衝撃的だったのは目の前15センチで男女が××していたことである(18禁ではない)。
最後はなぜか観客全員ステージに上げられ、
呆然としていたら終演していた。あんなに衝撃的だったのに、衝撃的すぎてあまり記憶がない。見終わったら必ず誰かとこの衝撃について語りたくなるはずなので、2人以上で行くことを強くおすすめする(自分は1人乗り込んでしまったので、その後飲み会に合流するまで30分ほど悶々とする羽目になった)。何より1人でずぶ濡れ、というシチュエーションは想像以上にくるものがある。
ここまで書いてもなかなか伝わらないと思うので是非写真と合わせて見て欲しい。
↑みんなカッパ
↑なんかめっちゃ舞ってる