ジンクスの作り方
こんなジンクスを聞いたことがあるだろうか?
お笑い芸人は「ん」の付く名前のグループもしくは芸名だと売れるというジンクスだ。実際これを信じている芸人は多いようでこのジンクスを聞いてから売れるために改名をする芸人も多いのだとか、
それほどまでにこのジンクスが信じられるのにはやはり理由がある。
一つ目は希望を持たせる内容であること、これをやることで自分は得できるんだと思わせる内容は自分にとって都合がいい内容を信じる心理に繋がっている。例えばある地域のパチンコ好きの間ではアイスクリームを食べた後にパチンコを打つと勝てるという全くの因果関係のないジンクスが流行ったらしい。パチンコとは負ける人数が多いから成り立っているものであるからそれをやる人は必然的に負ける回数が多くなる。そこで少しでも希望を与える話があればやらないわけにはいかないだろう。これには不満を持っている人ほど騙されやすいという心理も関係していてパチンコで負けてばかりという不満を解消してくれうる内容のジンクスであるから信じたくなるのである。
二つ目はコストがあまりかからないこと、これには神仏または心霊系統のジンクスという例外はあれど(これは地鎮祭や破魔矢など自分の身の安全を守るためにならお金を使う傾向が人間にはあるため)基本的にコストが多くかかるようなことは人間やりたがらないもので例えばこれをやれば運気が必ず上がるというものがあっても手順が百あるとなればどうだろうか?よほど不幸な人ならもしかしたらやるかもしれないがある程度の生活水準を保てていて不幸が立て続けに起こっているようなことがない家庭の場合そんな手間のかかるようなことはしないだろう。
三つ目に人に話したくなる内容であること、あの人売れたんだってという類の話は芸人ならよく飲み会でするのではないだろうか?そこで話しやすいのがこのジンクスである。こんなジンクスがあるよと話題にしやすいために「ん」が付く芸人は売れるというジンクスは広まったと考えられる。
これだけ守ったジンクスを流せるようになればジンクスを作れる人間になれるだろう。ジンクスを作れれば何かを売るのには役立つのである。
例えば土用の丑の日、これを考えた平賀源内さんは相当切れ者だなと思わせられる。土用の丑の日にうなぎを食べると健康になるというジンクスを流すことによってうなぎ屋の友人の店を繁盛させるということをしたのである。ジンクスの仕組みを暗に知っていたのだろうか?とにかくこのように何かを売るのにジンクスは役立つので使うのも良いだろう。