親は先生じゃないし、家は学校じゃない。
突然の自宅学習に右往左往していた母親が、学校からのメッセージで救われた話。
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3月の半ば、オーストラリアでロックダウン宣言が出され、一学期が終わる数週間前から休校が始まった。とりあえず、秋休みに入る4月初旬のイースターまで。
一日中家にいる子どもたちに、勉強させなきゃ!責任重大!と気負っていた親のわたし。
『朝は散歩に行くのが運動でしょ。本読みや書き取りもして、 せっかくだから日本語もやろう!料理で算数を教えるのはどうかな。理科は? 社会は?』でも、どうやって教えるの? どれくらい? やりたくないって言ったらどうしよう。。。頭の中はクエスチョンマークだらけ。
紙に書いた一週間の予定は細かく決めすぎて、一日で挫折。「ホームスクーリング 教材」と検索して、出てきた情報の多さにげんなり。かなり迷走していた。
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最近は、朝晩が冷やっとする季節になってきた。秋休みも終わり、今日から新学期が始まった。
とは言っても、朝のバタバタもなければお弁当の準備もいらない。ダイニングテーブルで絵を描いたり、ベッドの上で本を読んだり、リモートワーク中の父親と算数の勉強をしたりと、けっこう自由。一日が少しゆったりと過ぎていく。
結局、うちの学校がある自治体は早々と二学期はホームスクーリングで!と発表し、親も子も家ごもり続行。
この休み中は、感染を避けるため外出もままならなかった。だから、毎日ゲームか動画鑑賞し放題な子どもたち。その姿に、わたしはモヤモヤ・イライラ。自分も集中して仕事をしたい時は特に、何も言わずに(言えずに?)放置ぎみ。
SNSを見ると、子どもたちとウォーキング行ってきたよとか、こんなに書く練習したよとか、工夫を凝らしているお母さんと、楽しそうな子どもたちの写真が目に入る。「『おうち学校』してる〜。すごいな〜。」と拍手を贈りつつも、それができていない自分をだめだなあと、ネガティブな小鬼が顔を覗かせていた。
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そんな時、新学期が始まるから〜と学校から送られてきた動画で、
『お父さんお母さんは先生じゃないし、お家は学校じゃないよ。先生たちがちゃんとサポートするからね。』
と、校長先生が子どもたちにメッセージ。
そうか、学校の先生みたいに「教えよう」って思わなくていいんだ。全部自分でやるんじゃないんだ。プロがいるんだ。困ったら先生に聞けばいいんだ。
わたしは、そっと胸をなでおろした。頑張らなくても大丈夫だよ〜と言われた気がした。
以前の投稿で、「休校になって送り迎えや弁当づくりをしなくてもよくなって、ストレスが減った」と書いたけど、やっぱり違うプレッシャーがあったみたい。
毎日の生活から苦手なことが消えたら、心にスペースができた〔前編〕|ききき #note
毎日の生活から苦手なことが消えたら、心にスペースができた〔後編〕|ききき #note
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でも、今回のメッセージで、ハッと気がついた。
親のわたしにできることは、、、
・自分がリラックスする。
・お腹のそこから笑う。
・家族一緒の時間を楽しむ。
まずは、それに尽きる。
それが突き詰めていくと、家族みんなにとって安心安全の居場所を作ることになるんじゃないかな。仕事や勉強の土台になるんじゃないかな。
そう思ったら、心の中のモヤモヤ小鬼とだめだめモンスターがすこーし引っ込んでくれるようになった。
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親は先生じゃない。家は学校じゃない。
もっともっと温かい存在なのだ。