キャンベラを推すのには理由があるのです。 #好きなスーパー
オーストラリアには、IGA(アイ・ジー・エー)というフランチャイズ系スーパーがあります。大手スーパーはどこに行っても、大体同じ。それに比べてIGAはお店ごとの色があります。
『勝手にCBRアンバサダー』と名乗るくらい、オーストラリアの首都キャンベラが大好きな私。キャンベラを推す理由の一つが、このIGAなのです。
キャンベラは人口的につくられた湖を境に、北と南に分かれています。Inner Northと呼ばれる、湖から北へ少し上ったところにある地域。
そこに属するAinslieという町には、ちょっと名の知れたスーパーがあります。その名もAinslie IGA(エンズリー アイ・ジー・エー)。
このnoteは下記の企画に参加しています。募集最終日ではありますが、どうしても紹介したい!
#好きなスーパー への愛を南半球の片隅から叫んでいきますよー。
推しポイント① 会計後のケアが秀逸ですよ、奥さん!
え?買い物するつもりで来たのに、もう会計のこと?って思った、そこのあなた(ビシッ)。
この会計後のサービスが、Aislie IGA(以下、IGA)が他のスーパーの追従を許さない 所以なのです(個人的な感想。でも、すごいと思うの)
子連れで買い物をすると、レジが終わってから車にたどり着くまでの5分が、30分にも1時間にも感じませんか。
動いてくれない我が子。じわじわと手に食い込む袋の持ち手。「ああ、地球って重力ってものがあったんだわ」と黄昏たくなる自分。
そんなあなたの強い味方。
IGAではレジの後、荷物がたくさんあると「Do you need a hand?(手伝おうか?)」とレジ係の人が聞いてきます。
Yesと答えると館内放送で「誰か、荷物持ちおねがーい」と呼びかけてくれます。
すると、屈強なメンズがさささっと来てくれて、買い物袋や箱を持ってくれるのです!しかも奥さん、車のトランクまで一緒に持っていってくれるんですよ〜。
袋を置いた後は「Have a nice day!」と爽やかな笑顔で去っていくメンズ。。。(メンズじゃなくて、素敵なお姉さんの時もありますよ)
子育て中のママさんだけじゃなくて、もちろんシニアの方や何かしらお手伝いが必要な方へのサービスが手厚い。これって、コミュニティを大切にしてるってことじゃない?うまく言えないけど。
推しポイント② 地産地消でエシカル
野菜や果物が新鮮
いちごのパックを家で開けたら、下の方にグチャッと熟れすぎた数個に萎える経験ありませんか。へたったほうれん草に買う気が失せる時ありませんか。
IGAのブルーベリーは大粒でパッツパツ。イチゴはもちろん甘くて新鮮なまま保存できる期間が長い気がします。
茶色の斑点がついたバナナが残っている時は、まとめて安売りしてくれます。ケーキの甘み用に冷凍するのにピッタリ。
地元の生産者から仕入れているんだなと分かるラベルの表記。それだけで信頼感が増します。
オーガニックな卵がデフォルト
卵売り場に行くと、フリーレンジ(放し飼い)の卵って端っこの方に売ってません?今はそうでもないのかな。
こちらでも一般的なスーパーでは、Cage Egg(鶏舎で飼われている鶏が産んだ卵)が面積を占め、フリーレンジの卵が少々。オーガニックの卵は申し訳程度に。売ってないところもあります。
でも、このIGAは卵売り場がほぼフリーレンジ&オーガニック。ちゃんとね、卵はフリーレンジがデフォルトですって表示があるんですよ。
しかも、よくある「なんちゃってフリーレンジ」(単に「放し飼いすればいいんでしょ」)じゃなくて、ちゃんと一定の面積あたり〇〇羽という基準を満たしている卵ばかり。のハズ。
Pastured eggという自然な状態で飼育されている鶏から産み落とされる卵は1個100円とかしますが、卵の黄身がぷるっぷるで味が全然違います。
グラスフェッド(牧草のみで飼育された)の牛肉とかオーガニックな鶏肉も。肉を食べることの是非は横に置いておくとして、食べるなら命をいただく気持ちでいられるものを買いたいですね。
人だけじゃなくって動物にも優しいスーパーです。
手作りのお惣菜
デリという量り売りのお惣菜やハム、ベーコンなどを買えるコーナーもあります。
根野菜のオーブン焼きやチーズたっぷりパスタ、焼き鳥や照り焼きチキン。サラダも5種類以上あって選びたい放題。最近ではインドやベトナムの屋台料理なんかもあるんですってよ。
これ、全部デリの中のキッチンで作っているんですよね。
地元のビジネスを応援
冷凍食品とかReady-madeなパックの食品。中食っていうんでしょうか。後は焼くだけ煮るだけでOKな食材キットは、忙しい毎日の頼れる存在。
これも地元のレストランやデリバリー専門店の名前がずらり。
私は、ロックダウン中の「和食が恋しい病」を、ここで買ったラーメンキットで乗り切りました。キャンベラのラーメン屋さんが出してる商品です。
推しポイント③ チーズの棚がやばい
チーズ・ソムリエの求人が出たぐらい、なぜかチーズ推しのIGA。
両手を広げたぐらいの幅を世界中のありとあらゆるチーズが並んでいます。しかも、国際色豊かなチーズの棚とは別に、普段使いのチーズのコーナーもあるんですよ。ちゃんと。
店長がチーズ好き?とにかく一見の価値ありです。
推しポイント④ エコ、SDGs
野菜や果物はもともと量り売りで売られています。これは、オーストラリアのスーパーではどこもそうです。買い物客は横に置いてある袋に必要なだけ詰めるスタイル。
ただ、普通のスーパーに置いてあるのは、ビニール袋。よくあるロール状のところから袋を引き出して、切り取って使うあれです。
でも、このIGAでは小分けの袋が全部、紙の袋に変わったんですよ。サンドイッチバッグと呼ばれている、ぺったんこの紙袋。さらにはレジ袋もビニールじゃなくて、持ち手のついた紙袋。服を買えるともらえるショッパーの簡易版といえば分かりやすいでしょうか。
ステンレスのストローや弁当箱が売られているのはもちろん、パック売りの商品のパックも、厚紙でできています。
きっと利益を考えたらプラスチックの方が安いですよね。でも、そこを敢えて紙に統一したIGA。
レジ横に積んである段ボールを持ってこれば、そのまま箱に詰めてもらえます。商品を仕入れた時の段ボール。使わなければゴミになるもの。うちは袋より箱の方が好きでよく利用していました。
はー、今思い返しても、エコ最前線。
推しポイント⑤ とにかく行ってみて!
まだまだ推し足りないですが、ホントとにかく行ってみてほしいです。
多分イタリアか中東系の店長と多国籍なスタッフ。
フレンドリーであったかい雰囲気。それはお店がスタッフもお客も大切にしている証拠だと思うのです。
他のスーパーよりちょっと高め。でも、一度あの魅力にハマると、もう他のところでは買えません。
引っ越して何が悲しいって、IGAに行けなくなったことです。うちのチビもIGA行きたいって言ってます。
だからキャンベラに旅行に行く時は、帰り道にIGAで食材を買って帰るんですよ。今の家の近くにもスーパーあるのに。
キャンベラへお越しの際は、ぜひお土産を買いにお出かけください。
ホームページの写真を眺めるだけでも雰囲気が分かるかと思います。ぜひ覗いてみてくださいね。
キャンベラを愛してやまない『勝手にCBRアンバサダー』が愛してやまないキャンベラのスーパー Ainslie IGA の話。To be continued…(多分)