健全な相席屋、フィリピン留学
フィリピン留学に来て3週間。
しばらく更新してなかったので、少し振り返りを
オーストラリアをあとにして、フィリピンに直行。
その時はマニラから南下した場所の火山が噴火しそうということで、飛行機が飛ぶか不安だったが、無事に到着。
空港で送迎のバスに乗り、6時間かけて北部のバギオという地へ向かった。
車内にはトイレもなく、6時間尿意とは絶交。
バスに乗車する前にスタッフが好意で水を配っていたが、完全なるイジメ。
やることも無いので寝ようとしたら、体が浮くほどの揺れの連続で、命の危険を感じたが、睡魔には勝てなかった。
きっと早朝とかに大地震が近くで起きても自分は目覚めずに他界するだろう。
夜中に学校に着いて、部屋にチェックイン。
フィリピンでは、給湯器タイプのシャワーが一般的で、温水を出すときはこの機械が水を電熱で温めてくれる。
しかし設備が古いためか、シャワー中にブレーカーが幾度も落ちるというアクシデントが。
しかもバギオは標高が高く夜中は気温が10℃を切る。
その中での冷水シャワーは禊(みそぎ)そのものだった。
翌日はテストを受けてクラス分け。
そこからは一日中英語の勉強。
マンツーマンが基本だが、一日2時間グループ授業もある。
クラスメイトは中国人二人。
一人は10歳くらい年上かと思っていたがまさかの同い年。ごめん。
日本の歌が好きというので、どんな歌手が好きかと聞くと、帰ってきたのが「長渕剛と中島みゆき」。
そしてもう一人は仲間由紀恵似で3つくらい年下だと思っていたらまさかの2つ上。
空港で荷物を間違えられて2週間、メインの荷物が手元になかった不運な女性。
好きな漫画はナルトだそうで、以前日本で「忍者検定中級」を取得した話をすると、「忍者って何?」という返答が。
あなたが読んでいるのはラーメンの漫画とですか?
ほかにも日本に対する情報が色々と偏っていて、「日本の男性は守られてる感があるから、ブラジャーつけるんでしょ?」と聞いてくる始末。
なかなかの強敵だ。
ちなみに学校全体での生徒の国籍は、中国人が半分、韓国人2割、日本人2割、残りはモンゴルやベトナムなど。
同じアジア人といえど、文化の違いはあり、気づきを得ることも多い。
例えば狭い通路などで人とすれ違う場面一つとっても、ある一定のルールに従って道を譲ったりしている自分がいて、「あー自分って日本人だなー」と感じる。
ちなみにフィリピン人の先生たちは、モンゴルの人たちが爪を噛む癖があるからやめてほしいとみな口を揃えて言う。
話を戻して授業の話。
授業は、「読む」、「聞く」、「話す」をメインに教科書に沿って進めるというシステム。
しかし、仕事でもある程度英語を使っていたためか、半分くらいの先生は「もう大丈夫っしょ。お前ならイケるよ」という雰囲気。。。
結局半分くらいは教科書を使って学習するというよりは、教科書の各章をお題に「雑談をする」といった感じ。
ただこれがむしろ自分には合っていて、雑談の中で正しい表現の仕方や発音のミスも指摘してくれるので、「自分の考えを伝えるための英語」が実践的に見についているような気がする。
しかも、先生達も同世代で話しやすく楽しみながら学習できている。
感覚としては英語の相席屋にいるみたいな感じ。
もちろんまずい飯も安い酒も目の前に相手がいるのに隣の友人を介して会話するような女性もいない。
マンツーマンなので、わからないことをわからないと素直に伝えられるのもありがたい。
しかし、これだけ授業についてポジティブな意見を述べておきながら、実は滞在期間を当初の予定である2ヶ月から1ヶ月に変更。
理由はネイティブのスピードとアクセントに早く慣れたいというのと、もっともっと話す機会を持ちたいと思ったから。
フィリピン人教師たちは丁寧に話してくれるし、授業の教え方もうまい。
ただアメリカ人と仕事をした事がある経験がある身から言うと、ネイティブはそんな配慮はしてくれない。
「もっかいゆっくり言って」と伝えても同じスピードで返してくる輩も普通にいる。
これ以上は話が長くなりそうだからやめておくが、要するに実戦こそが最も効率のいい勉強法と判断したからだ。
正直これからフィリピン留学を考えている人で、すでにある程度の会話能力がある人は、あまり行く必要が無いと思う。
・自己紹介
・自分の住んでいる街について
・英語を学びたい理由
このあたりを英語で説明出来る自信があれば、正直あとはネイティブ環境に飛び込んだほうが早いと思う。
何はともあれ残り一週間の留学生活となったので、最後まで楽しんで行きたい。
ちなみに今日は最後の週末ということでナイトマーケットへ。
9時になると街の一角がホコ天になり、一斉に露店が立ち並ぶ。
商品は食べ物から服、サングラス、かばんなど様々。
怪しいコピー品のような商品もあったが、またそれも東南アジアっぽくていい。
ここではRay-Banのサングラスが一つ250円。素晴らしい。
また、ナイトマーケットでフィリピン名物の孵化前のダチョウの卵「Barlot」もいただくことができる。
味の感想は「罪悪感のあるゆで卵といったところ」
現地人いわく精力が増すそうだが、気分は下り坂だ。
しかし、最後に現地っぽい雰囲気に触れられて最高だった。
これも汚いところへの耐性が無いのに、付き合ってくれた嫁のおかげ。感謝。
次の拠点となるカナダでは、もう少しキレイな生活をお届け出来るようにしたい。
しばらく更新していなかったですが、問題なくフィリピンの生活に適応できています。
残り一週間ですが、楽しみながら過ごしていきたいと思います。
とりあえずコロナウイルスの影響で、フィリピンでもマスクが売切れ。
日本も豪華客船とか大変みたいなので、みなさんもできる限りの対策をしてお過ごしください。
それでは今日も良き一日でした。