02_地元を通して相手を知り、自分を知る
第1回は以下よりご覧ください。
地元ってアイデンティティなのかもしれない
焼津での超帰省は、地元の友達に会わせたかった。
僕にとっての地元で欠かせないのは、小さい頃からの友達。
地元を案内することは、友人を紹介すること、地元が好き!ということを再認識することかも知れません。
サッカー部の友達の家がお茶農家を経営されていて、一緒にお茶摘み体験をさせてもらいました。
地元の友達もお茶の摘み方とか栽培方法を詳しく知らなくて
自分が詰んだお茶の葉が、実際にお茶っ葉になる工程まで教えてくれてすごく良い体験でしたね。
農家で働いている地元のおばちゃんたちとも一緒にお茶をつんだり、
実際にお茶を入れてくれて、説明までしてくれました。
毎年地元に帰ると開催するバーベキューにもみんなに参加してもらいました!
最初は、東京と焼津の友達が会話をしていることが、恥ずかしかったりもしたんですけど(笑)
高校時代の僕がどうだったとか、東京ではこんな感じだよー!みたいに
僕のことが丸裸にされているような状態で。
だから僕は、地元の紹介って究極の自己開示なんじゃないかなとも思っています。地元って今まで個人のものだったけど、友達と行くことで自身の思い出やストーリーをオープンにできたり、紹介する人を通して初めて会った人同士が一瞬で溶け込めるのも、超帰省の魅力の1つかも知れないですね。
夜は実家にみんなで泊まりました。
超帰省すると、親がとっても喜ぶんですよね!
息子が東京の友達を連れてきた!どんな子なの?みたいな感じで。
小さい時に、友達がゲームをしに家に上がってきた感覚で、いつのまにか会話に入ってきているし(笑)。
いまでは、あのとき家に来てくれた子は元気しているの?次はいつみんなで帰ってくるの?って家族が盛り上がっているみたいです(笑)。
また帰りたいと思わせてくれる超帰省
これまでに超帰省をいくつかの地域で体験してきましたが、いつも思うことがあります。
それは、生まれ育った場所でもないのに、実家を去る時の寂しさのような名残惜しさと一緒に、絶対にまたこの場所に帰りたい!そう思うんです。
最初に足を踏み入れた時は、地元と全然違う景色が広がっているんですけど、アンバサダー(※)の思い出やストーリーを聞いていると、どこか自分の地元と似ているような共感できる部分がたくさんあります。
何気ない場所も自分ごとにできるような。。。そんな感覚で、超帰省では「ただいま!」「おかえり!」「いってらっしゃい!」をあいさつにしていて、家族のような気持ちにさせてくれるんですよね。
定期的には帰ることはできないかもしれない。でも、その地域の名前を聞いたりしたときに、ふと人の顔が浮かんだり、元気しているかな?って思ったり。どこにいてもゆるくつながっていることができて、自分にとっての特別な、愛着のある場所を増やしていけるのが超帰省なんだと思います。
※超帰省アンバサダー:全国から地元が大好きな人たちが集まったコミュニティーで、超帰省の情報発信の母体となるメンバーたち
色々話しましたが、少しでも共感をしていただけたら、超帰省をまずやってみてほしいし、誰かの超帰省に着いていってほしいです。
もしかしたら、地元あんまり好きじゃない。という人もいるかも知れません。
でも、超帰省を体験してみて、自分の地元はこんなことあったな!こういうこと楽しかったなー!って思い出してほしいですし、地元への愛着を持ってくれる人が増えてくれたら嬉しいですね。きっと当たり前すぎて見えていないだけで、みんな地元は大好きだと思いますから。
(おわり)
ありがとうございます。 列島ききがきノートの取材エリアは北海道から沖縄まで。聞きたい、伝えたい、残したいコトバはたくさんあります。各地での取材にかかる交通費、宿泊費などに使わせて頂きます。そして、またその足跡をnoteで書いていければ。