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長野のまちにやってきた新しい大学 さとのば大学長野地域事務局

合同会社キキでは、若者がまちで暮らしまちをつくると共に、自分らしく生きる環境づくりに取り組んでいます。
今回は取り組みの一つとして、さとのば大学について紹介します。

合同会社キキでは2023年度より さとのば大学(運営 株式会社アスノオト)と連携し、長野県長野市門前エリアをフィールドに、高大生が地域に滞在し、自らの興味関心や体験・実践から、自分らしく学ぶ機会を創出しています。具体的には、さとのば大学長野地域事務局として、旅する大学コース(4年生コース)とLearning Journeyのコーディネートを行っています。

フィールドとなる長野市は長野県の県庁所在地で、人口が約36万人となり、さとのば大学の連携地域の中でも2番目に人口が多い地域になります。1300年続く善光寺を中心とした昔ながらの街並みとエリアリノベーションにより、「過去」と「現在」が共存する街並みが特徴です。そこにいる人々も同じように、”古き良き”を引き継ぐ人から、UIJターンで移住してきた方まで、多様な人が共に暮らしています。


さとのば大学とは
キャンパスを持たず、地域に暮らしながら実践するプロジェクト学習を主軸に置く新しいスタイルの大学。全国各地の在校生や地域共創領域のトップランナーである講師陣と繋がるオンラインコミュニケーションを組み合わせ、理論のインプットと対話によって地域での探究で得た学びを最大化する。

さとのば大学HP>>about


旅する大学コース(4年生コース)

旅する大学コースの学生は、オンラインでカリキュラムを受け、全国の連携地域を1年ごと巡り、各地域でマイプロジェクトに取り組みます。(さとのば生の多くは通信制大学とのダブルスクールで学位取得を目指しています。)
地域事務局のコーディネーターは、講義の課題や個人で取り組むプロジェクトについて聞き、さとのば生と地域のヒト・コト・情報をつなげる役目を担っています。特に、長野地域事務局は、発見・驚嘆や疑問・違和感といった「!」や「?」を大切にしています。1年生推奨地域ともなっており、まちでのプロジェクトに関心のある層から事業として取り組みたい人まで楽しめる地域です。

2024年度長野地域事務局入学式の様子

さとのば大学は、プロジェクト学習をカリキュラムの主軸としているため、さとのば生との話や相談も多岐に渡ります。

「去年作ったZINEをどこかで販売したいです」
「この夏は福島と北海道に行くんですけど、初めて国内線に乗るんです」
「(講義の演習で)講談のイベントを行いたいんですけどどこかおすすめの場所はありますか」
「お母さんが子育てを卒業する卒業イベントがあたらなって」
「地元で旅のプログラムを実施するためにお金を集めています」
「ナノグラフィカって言う場所に行ってきました」

ここ半年の話題

健康のことから家族関係、やってみたいことまで、地域の目線を持ちながらも、一緒に考えたりワクワクする時間をもらっています。
1年後、他の地域へと行った先でも、他の地域事務局から様子を聞くことが楽しみです。


Learning Journey(ラーニングジャーニー)

ラーニングジャーニーは、さとのば大学が全国さまざまな地域と連携しながら主催する、2泊3日の短期地域留学です。高校生・大学生を対象とし、夏休みや春休みといった長期休みに合わせて開催しています。

長野地域事務局では「善光寺門前町で「まちの編集者」になろう!」というテーマで、まちあるきやてつがく対話、紙のメディアアーカイブの再編集に取り組み、まちと自分自身に向き合う時間を作っています。
ラーニングジャーニー最終日には「わたしがみる ながののまちを魅せる」をタイトルにR-DEPOTの窓ガラスに展示をつくります。

ラーニングジャーニーには、参加者一人一人にドラマがあり、驚きと発見、楽しさがあります
これまでも、受験勉強の息抜きに来たひと、地理が好きで白地図を片手に集合したひと、裕福な都会暮らしに飽きてなんとなく辿り着いたひと、四国から初めて特急に乗り間違えて前日に着いたひと、先生から言われてノリと勢いで申し込んだ子ひと、、、

旅先として訪れた長野の時間だけでなく、この長野から始まる旅路として、彼らの人生がより豊かなものなって欲しいと願っています。


プロジェクトに関わっている人

大学1年生の頃にさとのば大学のクラウドファンディングを見てから、自分のやりたいことはこれだ!と強く思うとともに、なんで後一年早く学校を作ってくれなかったんだ、、!とも思いました 笑
そこから長野のまちを知り、キキが立ち上がり、知り合いに紹介していただき、長野地域事務局として関われることになりました。

さとのば大学との協働は非常に面白く、関わっている人々も尊敬と愛おしさが溢れています。みんなで「これからの学び」を共につくる、実践の中で「!」と「?」がたくさんある心踊る取り組みです。

キキスタッフ:川向思季

私自身も4年前に長野に移住した時に嬉しかったのは、人が人を呼び、集まるあたたかいこのまちの文化でした。

1年間や3日間と、生徒たちが長野のまちに関わる期間はさまざまではあるものの、まちの要素をギュッとして、伝えています。同じまちにいるからこそ、伝えられること、出会えるもの、つくれるがあるなと感じます。生徒が、いい顔で帰る姿を見ると毎回、「いいまちがあって、この協働の価値が発揮されているな」と感謝しています。

キキスタッフ:矢野叶羽


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メディア

【長野市民新聞】善光寺門前でまちづくり学ぶ 県外の高校生や大学生|2024年4月9日

【長野市民新聞】実践型教育の「さとのば大学」市内も地域連携先にー善光寺門前でまちづくりなど3人が取り組む|2024年5月4日

【SBC信越放送】街歩きで地域の味も体験 徳島や福岡などの高校生や大学生が3日間にわたり長野に滞在 魅力や課題を探る地域留学体験プログラム|2024年3月28日

【朝日新聞】さとのば大学で旅して学ぶ|連載


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