千葉翔也のバッチリしようや Reading95.おにぎり 買い物編
※本記事は、2024年7月に掲載予定だったものになります。
2ヶ月にわたってお届けするテーマは、日本のソウルフード「おにぎり」! まずは、最高の具材を求めて買い出しに出掛けた千葉翔也さん。〝食〟のセレクトショップで、どんな出会いが待ち受けているのでしょうか!?
ちば・しょうや●8月29日生まれ/東京都出身/トイズファクトリー所属/主な出演作品は、「アオのハコ」(猪股大喜)、「歴史に残る悪女になるぞ」(エバンズ・ゲイル)。1stシングル「Contrail」発売中。
撮影●福岡諒祠
ヘアメイク●横手寿里
文●キツカワトモ
撮影協力●AKOMEYA TOKYO
〝おいしそう〟の迷宮で
おにぎりとコーヒーが毎朝の定番だという千葉さん。もちろん今は買ったものですが、コーヒーは前回に淹れられるようになったし、おにぎりもにぎれるようになったら完璧な朝を迎えられるのでは!? そんな夢と希望を密かに抱いてうかがったのは、厳選されたお米をはじめ、さまざまな食品や調理道具が揃うライフスタイルショップ「AKOMEYA TOKYO」さん。神楽坂にある「AKOMEYA TOKYO in la kagū」には食堂も併設されていて、おいしそうな匂いが……。
「おにぎりというものを作ったことが一切ないのですが、白米は本当に大好きで、何杯でも食べたくなってしまいます。今回、用意していただいたお米が3合で、おにぎりだと6〜8個くらいになるかということだったので、いつも優柔不断でスタッフさんを困らせている身としては、その個数の中で具材を選びきれるだろうか心配でした。しかも、最初に軽くお店を一周させてもらったら、すごい数のレトルトや瓶詰めがあったんです。ドキドキですが、まずはお買い物を楽しみます……!」
かごを携えて、お買い物スタートです。
「明太子バターってヤバくない? でも、おにぎりの具ではないか」「かける焼き鳥、かけるすき焼き、かける焼き肉 ……こんなの選べないよ〜!」 と脳内会議をだだ漏れさせながら、お買い物に励みます。そんななか、大好きなグリーンカレーのレトルトも発見して……。
「予算を決めずに買っていたので可能な限りは絞りたいと思って頭を悩ませました。瓶詰めされている〝ご飯のお供〟はどれも魅力的でしたので、買いすぎて消費しきれない懸念がありました。賞味期限をよく見て日持ちするものを購入しようと心がけましたね」
「食べれば食べるほど健康になるものないですか?」なんて、無茶ぶりともいえる質問にも答えてくださる店員さん。おすすめしていただいたアーモンド入りの「ごま和え胡麻」は、もちろんかごにイン!
「普段は完成品かレトルトしか購入しませんが、友達の家で鍋をしたり、たこ焼きパーティをする時は買い出しに行くことも稀にあります。昔、醤油を購入するときに1リットルで買ってきてしまい、家主の友達を困らせたことがあります。必要な分だけ買うのが苦手ですね……。あと、お酒の新作が出ていると誰かには挑戦してほしいなと思って、とにかくかごに入れてしまいます」
具材より大切なもの、それは……
おにぎりですから「海苔」と「塩」も忘れずに。「とろろ昆布、好きなんだよね。『焼き海苔とろろ昆布』なんて最高でしょ〜」と顔をほころばせたかと思えば「うに味の海苔!? マジかよ、うまそうすぎだろ!」と興奮したり。そして「僕たちにぴったりだ」と言って手にしたのはお店のポップに「最も美しいのり」と書かれた焼きのりでした。店員さんが「のりの代わりにふわふわまとわせても」とおしゃれな提案をしてくださった、鰹節ならぬ鶏節、「味付き鶏節削り 極薄削り」という珍しい逸品も。さらに塩だけでも、のどぐろの香りと旨味を加えた「アコメヤのだし塩」から「おにぎりがぐっと旨くなる塩」という、まさに求めていたものまであって、とても選びきれない!
「だし塩に関してはどれもおいしそうだったので悩みました。今回は具材ありきだと思ったのでそこまで主張の強くないものにしたい……と思いつつも、〝のどぐろ〟という魅力的な響きには手を伸ばさずにはいられませんでした」
具材は落ち着いたかなと思いきや、最後の最後で見つけてしまったのは……「好きなものが詰まってる!」というマッシュルームの調味料「マッシュルームイチバン」。これで、フィニッシュです!
「店員さんがとてもていねいに説明してくださったので、聞いていて楽しかったです。どの商品も魅力的に感じてワクワクしましたね。ポップもたくさんの種類があり、読んでいるだけでお腹が空いてきて、次号の下準備が整っていきました」
お米の神様にも感謝!
AKOMEYA TOKYOさんといえば、全国から厳選されたお米を好きな歩合で精米していただけるのもうれしいところ。本日使うお米はすでに炊いていたのですが、せっかくなので……。店員さんに相談し、おにぎりに合うしっかり、もっちりとしたお米の「ひゃくまん穀」を100%の白米で精米してもらいます。店員さんが大事に両手で渡してくださったお米に「温かいよ」と、どこか心も癒やされた千葉さんでした。
「精米中の音が心地よかったなあ。お米を食べるのは大好きですが、昔からあまりこだわりはありませんでした。五穀米を定食屋さんで食べたり、別のお店では麦ご飯をお代わりしたりしますが、それぞれよさがありますよね。前回のコーヒーの焙煎でも思いましたが、どんな味でも別々に楽しめるなと思ったので、精米具合もいろいろ食べ比べてみたいです。好きな食べ物を種類を変えて食べ比べるというのは、楽しそうですね。家にいる時間に意味をもたらしてくれそうだなと。割と好きなものだけでローテーションを組んでしまいがちな自分にはいい角度だなと思います」
かごの中には、お宝ザクザク!
「なんとか絶対に食べたいものは網羅できました。グリーンカレーやゴルゴンゾーラビーフカレーなどの今回の企画に関係ないものもかごに潜ませましたが、最後、行方がわからなくなってしまったので後日またひとりで探しに行こうと思います(笑)。AKOMEYA TOKYOさんは全体的に生活を豊かにしてくれそうな余裕のあるゆったりとした雰囲気が印象的でした。その期間によっておすすめを決めてくださっているので、定期的に行くのが楽しそうだなと思います。コーヒーのドリップに使える用具が売っていたのも非常に気になりました」
「ご飯のお供」ならぬ、最近の「千葉さんのお供」を聞いてみると、何とその答えは……「ラップ」! 「『パリピ孔明』の舞台にゲスト出演させていただいて、ラップを披露したことが影響したのか、改めて心からハマっています。MCバトルの大会は、これまで選別されてYouTubeなどにアップされているものを見ていたのですが、最近は大会を丸々配信されているものを時間をかけて見ています。そうするとバトルごとの単独の印象ではなく、その日の会場そのものの流れなども感じられて非常に入り込めます。自分でライブを開催する想像にもつながりますね。いつか現地に行きたいです。そこで知ったMCの方きっかけで音源を聴いたり、その方達が影響を受けている方達へと広げていって毎日違う曲に出会えて楽しいです。ヒップホップだけでなくレゲエにも興味が出てきて、とても楽しく聴いているのですが、本当に奥が深い文化なので慎重に進んでいきたいです」