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いろはうた

いろはにほへと、、、ってやつ、たまには自分でも作りたくなりますよね?
あいうえお
かきくけこ
さしすせそ
たちつてと
なにぬねの
はひふへほ
まみむめも
やゆよ
らりるれろ
わゐゑん
の48音を並べ替えるだけという至ってシンプルなもので、だれでも手軽に楽しめますからみなさんもぜひ作ってみてくださいね。ちなみに「ん」をいれるのかいれないのかみたいなお話もありますがあまり気にしなくてよいでしょう。僕はいつも「ん」を含めた形で考えています。ということで久しぶりに作ってみました。語調は完全に無視していますがあしからず。
それでは参ります。

暇をつぶすため、
沖縄の犬や猫と
細ゐ坂道よく走れ。
で、村にもゆけ。
えゑセロリあるべ。
うん。

いろはうた(我流・和漢混合。文意に即し濁点、句読点を付した。)

ひまをつふすため
おきなわのいぬやねこと
ほそゐさかみちよくはしれ
て むらにもゆけ
えゑせろりあるべ
うん

いろはうた(我流・原文)

さて、解釈です。
初っ端からいきなり「暇をつぶすため」ときます。この段階では、誰かが暇を持て余している、ということしかわかりません。しかしながらここに至る文脈を思い起こさせてくれる書き出しですね。そこに「沖縄の犬や猫と細い坂道よく走れ」と続きます。なんと、命令形です。登場人物が二人いるのでしょうか、それとも筆者が我々に語りかけているのでしょうか?真意のほどはまだ不明です。続きを読んでみると、「で、村にもゆけ。えゑセロリあるべ」となります。先ほどの命令にさらに指示が加わったかたちですね。あるべ、という語尾はべつに僕の地元の方言というわけではないですがどこか親しみを感じます。ですが、全体の情景はまだ少しぼんやりとしています。
そして最後。
「うん」
なんとも解釈の分かれそうな終わり方です。これまでの命令を聞いていた二人目の登場人物(おそらく暇)が返事をしたのでしょうか?
それとも筆者(話者)が自分の発言を反芻するようにつぶやいたのでしょうか?
どちらが正解というのはありません。みなさんの解釈次第です。このいろはうたを通してどのような情景が考えられるか、ぜひ考えてみてください。話者の性別や年齢も想像してみるとさらにおもしろいと思います。

もちろん、自分でいろはうたを作ってみるというのも非常に面白いです。先述した48音を紙に書き、1文字ずつ切り取って並べ替えていくとどれを使っているかがわかりやすいので楽です。ぜひ作って投稿してみてくださいね。

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