オールドファッションが耳に心地いい日
太陽はあったかいのに風は冷たくてとても心地がいい。
縁側にお布団を引いて、太陽に照らされながら日向ぼっこをしたい。
空は一面群青色で、端っこには雲があって、なんて素敵な秋空なんだろう。
そう今日は秋をいつもより感じた日だった気がする。
私の心が晴れ晴れしていたから感じ方が変わったただけなのだろうか。
お昼前にやっと外に出た私はバス停でバスを待っている間そんなことを思っていた。
凄い人に出会えたのかもしれない
メッセージだけを交わしている人がいる。
今度初めて会う人。
そんな会ったことのない顔も知らない人に凄いことを言われて私は感動していた。
「多分優しくて感受性高そうだから、情報いっぱいだと疲れちゃいそうなので、自分のペースで大丈夫ですよ！！」
2日間くらい心が整わなくて返せなかったメッセージ。
「体調大丈夫？」とメッセージをくれたのも凄かった。
その一言がもしなかったら負い目を感じすぎて、悪い方向に考えすぎて返信がずっとできなかったと思う。
その一言だけでも私を救ってくれて凄かったのに…
私の焦った返信ラッシュにこの言葉をくれたのだ。
優しくはないのだ、私は。
優しかったら返信をしているのだ。
私は自分の心を優先して返信をしなかった。
相手から返信が来ないという状況がどれだけ寂しいかということは嫌でも十分理解してる。
それを私はその人にしてしまった。
なのに、その人は体調の心配と私への配慮を残してくれたのだ。
あなたの方が何10倍も何100倍も優しいですよ…
そう伝えたかった。
この言葉を残せるのは本当に凄いと思う。
感受性が高そうまでは分かるだろう。
話している中でその人が見えてくればそう感じることがあるかもしれない。
しかし、「情報いっぱいだと疲れちゃいそうなので」この言葉は出るだろうか。
この言葉を相手にさりげなく差し出せるだろうか。
感受性が高い、まで読み取れたとしても情報のことまでの配慮ができる人はそうそういないと思う。
なんでこの人はそのことが分かるんだろうか！その驚きでいっぱいだった。
私がそのことで悩んでいる最中であったからかもしれないが、そのことに気づいてくれる人に出会えたことがとても嬉しかったのだ。
気づいたうえでそれを言葉として私に伝えてくれたことが本当に嬉しかったのだ。
今日お話しする中で、なんで分かるのか、周りの人に、大切な人の中にそういう方がいるのかと聞いてみた。
彼は「生きてる中で色んな出会いがあったからってだけですよ～」って。
凄い人だと思った。
この人は人との出会いや関係づくりを大切にしている人なのかなと思う。
こんなにさりげなく、そして謙遜している。
その人の生きてきた年数はとても濃いものなのだろう。
出会ったって、歳の年数生きてきたって、分からない人は分からない。
分かろうとしていなければ、知ろうとしていなければ、理解する優しさが無ければ分からないのだ。
私は20年の時の中でこんな人には出会わなかった。
数年の差だけでこの違いが出るわけないのだ。
彼の人生や彼の周りにいる人、環境がどんな感じなのかとても気になる出来事であった。
初めて会うのが楽しみになった。
どんな日になるだろうか。
もちろん人だ。
期待はしすぎず、この人にしてもらったように私も何か返せたらいいな、そう思った。
その人そのものの人柄を見れる私でありたい。
今日の私のテーマ曲
そんなことをバスの中で考えながら、私が聞きたくなった曲。
それはbacknumberの『オールドファッション』だ。
なんか今日はこの曲が聞きたくなった。
秋の空気も、あの人の優しさもこの曲に当てはまっている気がして、今の私にとても心地が良かった。
単純な事なんだきっと
比べるまでもないよ
僕に足りないものを全部
君が持ち合わせていたんだ
なんて今の私に当てはまっているんだろう。
あの人がいつもくれる優しさは私に足りないものなのだ。
あんなさりげない優しさができたら…
私もこうなりたい。
そう思えるほどに尊敬する。
ほんとに単純な事なのだ。
私が嬉しくなったのも、凄いなと感動したのも私が持っていなくて、できなくて、でも欲しかったものをさりげなくくれる人だったからなのだ。
そんな人に出会えたことにとても幸せを感じる。
出会えるものなのだな、人生ってすご…と思える。
そう流れる歌詞に自分の気持ちをのせていた。
歌詞だけではない。
お昼時のバスの中、今日の秋の心地、日差しの温かさすべてに合ったメロディーなのだ。
なんて耳に心地のいい曲なのだろう。
ちょっとのんびり、でもちゃんとテンポがあって、ドラムでリズムが刻まれていて、激しくなりすぎないように混ざり合ってゆったり優しいお日様みたいな感じ。
音楽の知識がちゃんとあるわけではないのでテンポがとか言ってみたがあっているかわからない…笑
もしかしてドラムじゃなくてタンバリンとかかもしれない…😇
伝わっているのだろうか。
でもただただ耳が喜んでいる。
心が音と言葉に喜んでいる。
それが直に伝わってくるほどに心地が良かったのだ。
優しい気持ちになれて嬉しかった。
私も誰かに優しさをさりげなく残せるような人でありたい。
そんな私が今から食べるものは…
そんな私が今から食べるものは、オールドファッションではない…。
秋の味覚である梨だ。
友人が私の梨好きを知って持ってきてくれた。
とても大きな大きな梨。
「沢山あげたかったんだけど大きすぎて持ち帰るの大変かなって…」
そう言わせてしまう程の大きさ。
ボールに例えたら何になるんだろう。
うーん…。
ハンドボールとか？
片手では持てるけど滑ったら落ちちゃう大きさ。
盛ったかもしれない笑
でも印象はそんなくらいの大きさ。
友達が私のために大変な通学の中大きな梨を抱えて持ってきてくれたことを想像するととても愛おしい。そう思ってしまう。
可愛いなぁ…
こうやって私のことを知っていてくれて私のために行動してくれる友達と出会えたこと、その友達と今もこうして過ごせている私はなんて幸せ者なのか。
大切に大切にでも大胆に大きな梨を食べようと思う。
きっとおいしいんだろうな。
この記事を書いている間テーブルの上で私のことを待っている梨さんはなんだかかわいい。
今から食べるから待っててね。
おわり
今日は昨日よりも書きたいことがすらすらと自然と出てきた気がします。
感じたことへの心地よさで心が満たされていたからでしょうか。
今日のこの満ちた想いを残しておきたかったからでしょうか。
それとも、お昼寝ならぬ、お夕寝をしたからでしょうか…笑
どれも当てはまる気がします。
天気とともに晴れ晴れした心は色んな素敵な情報をキャッチしてくれました。
今日という1日そのものを楽しむことができた気がします。
みなさんの今日という日はどんな日でしたか？
いい日、いやな日、何もない日…色々な日がそれぞれあると思いますが何かあなたにとって小さな幸せが見つけられる日だといいな
そう思います。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
―2022.10.18の出来事―