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新しいヘアスタイルさん、こんにちは

やばい、間に合わないかもしれない。
そう焦る気持ちを表してるかのように空には雲が迫ってきていた。
もうちょっと早く準備し始めていれば…
そう思いつつ素早くメイクを済ませて家を出る。
電車乗れるかな…
できるだけ急ごう。
駅までの道を時間に追われながら小走りする。
熱いかもしれないと思われたセーターは今日の天気にはピッタリだったようだ。
もうそんな寒い季節になっていたのか。
季節の移り変わりのはやさに驚く。
いやいや、そんなことを考えている場合ではない…!
いつの間にかゆっくり歩いてしまっていた足をまた急がせて駅に向かう。

もー汗かきたくなかったのに…
無事電車に乗れたが、暑さで爆発しそうだ。
行くまでに一難着あったが、今から大丈夫だろうか。
ちょっとした不安とわくわくを抱え目的地に向かう。

バッサリと


初めて来る美容室。
雰囲気が落ち着いていて好きかもしれない。
友達みんなから好評の美容師さん。
そんなに言われたら期待しちゃうよね、
美容室での人見知り具合はいつも以上にやばいけど今日は大丈夫かな…。
髪への期待とは反比例して私のコミュニケーション能力は下がっていく。
自分の希望だけでも伝えられればどうにかなる…!
今日なりたい自分を想像することでどうにか気を紛らわせていた。

「み、短くしたくて…!」

小学生以来のショートヘアを希望した。
バスケ部の後輩に

「前の方が良かった~」

って遠回しにショートヘアは似合わないと言われたみたいでそれ以来挑戦できずにいた髪型。
でも、ショートヘアの女の子を見るたびに憧れ、私もそうなれたらと思っていた。
人生は一度しかないし、今ならもしかしたら似合うかもしれないし、やってみることに価値はあるだろう!
そう自分を鼓舞させて挑んでみる。

「初め大まかに切っちゃいますね〜」

ハサミが後ろの方から入れられていく。
わ、ほんとに結構切るな…
わくわくが募ってく。
今の私がショートヘアになったらどうなるんだろう。
だんだんハサミが横に…前に…
わ、すごい!!!
久しぶりの短髪の私。
切っちゃってる!ほんとに切っちゃってる!!!
テンションが上がりまくる。
美容師さんには申し訳ない、こんなにガン見してしまって…
仕事中にその動作をガン見されることほど緊張するものはないだろう。
バイトしかしたことがない私でもその気持ちは痛いほどわかる。
それをしてしまってる…。
でも目が離せないのだ。
自分が変わっていく。
長年の年月を共に過ごした髪とお別れを告げていく。

私、これから新たな自分でまた頑張るから。

そう心の中でつぶやいてみる。

初のブリーチも


今回は初めてのブリーチもしちゃう。
ずっと染めたかった。
憧れてたハイトーン。
透明感があって、柔らかくて、もともとその色で生まれてきたんじゃないかってなるくらいの色になりたかった。

染みちゃうかな、痛いかな…。
よく聞くブリーチへの不安を持ちつつも、美容師さんを信じて託してみる。

お、案外大丈夫そうだ。

不安に負けず、私の案外丈夫だったらしい頭皮に感謝した。
色が抜ける間に出してもらったのは今回私は染めたい色と似ている。
ミルクティー🫖
紅茶の色は私が染めたい色そのものだった。
君みたいになれるかな、私。
るんるんしながら一口、どころかおいしくて三口ほど。
もう半分しかなくなっちゃった。
あとで飲むためにもう飲まないでおこ。

ブリーチが終わった私の髪は金色?黄金色?混ざり合ったような色。
もし金髪で産まれたらこんな感じなのかな〜
憧れの、でも絶対に叶わないことを考えてみる。
これからのカラーでどのくらい変わるんだろう。
その先が楽しみになった。

完璧なヘアスタイル


凄いかも。
可愛い色🥺
カラーが終わってだんだん乾いてくると私の憧れの色が浮かび上がる。
わわわ、なんてかわいい色なの!
やっとなれた憧れの髪にときめきが止まらない。

でもなんと、ここからが本番らしい。
美容師さんが私の希望した画像を見ながらカットを進める。
凄い、めちゃくちゃ忠実に再現してくれている…!

「結構すいていきますね~」

ぼったりとしていた短い髪たちが魔法使いの手によってみるみると美しい形に変化していく。
すご、さっきまでとは全然違うじゃん…!
髪が生き生きしている。
すごい。
色だけじゃなく形まで私の期待通り…!
なんなら期待以上だった。
だいたい美容室では想像するような髪型や髪色になることなんてない。
それはそうだ。
画像だって加工しているかもしれない、私の髪ではそうならないのかもしれない。
当たり前だ。
でもどこかいつも少し寂しくなっていた私がいた。
でも、今回は…
この魔法使いさんは天才だ。
細かいところまで丁寧に丁寧に、とても優しく整えていってくれた。

「こんな感じです」

完成したヘアスタイル。
完璧だ。
完璧すぎる。
想像以上の素敵すぎる色と髪型。
こんにちは、新しい自分。

帰り道、夜風がとても気持ちいい。
髪が心が喜んでる。
夜空には月はないけど星がひとつ。
私も君みたいに静かにでも強く燃えている存在でありたいな。
そう新たな私が小さくでも消えない火を燈していた。

そういえば私、1食も食べていなかった…。
準備で焦りすぎてそんな余裕は無かった。
美容院では食べていないことすら忘れていた。
帰ったら何か食べよう。
そう思いながら秋になっていつもより早く暗くなった道をるんるんと歩く。

おわり

今日は私にとっての一大イベントであるイメチェンについての心境を綴ってみました。
美容室に行くのってなんだかめちゃくちゃ緊張しちゃいますよね笑
今日は講義がお休みだったのでこのためだけに準備をして気合を入れてお家を出ました🏠
友達が言っていた以上に美容師さんは優しくて、とても話しやすい雰囲気を作ってくださいました。
こんなに話せたの初めてかも…ってなるくらい。
色々な意味で魔法使いだったみたいです。
胸元あたりまであった長い髪も今ではスッキリと短髪へ。
この軽さがとても信じられません。
お風呂に入ったらまたびっくりするんだろうなと今からワクワクしています。
新たな自分と共にこれから色んなことに挑戦できそうです。
今回の記事はかなり私の頭の中の世界が繰り広げられていたのではないでしょうか。
読む人にこの私の表現で伝わっているのか…とても不安です。
私自身今は思うままに記事を書いていますが、後に読み返して恥ずかしくなるのではないかと今から怯えています笑
まあ、そんな自分がいるってことを残しておくのも面白いかも。
そうポジティブに今は思っておきます🎈

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

                       ―2022.10.19の出来事―






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