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お月見の夜に

風がそよぎ、今日はとっても心地よい

家の縁側でお月様を眺めながら読書タイム。

嫌な事があると、読書で紛らわす

ふと、空気が変わったような 

肌寒い気がして本から目を離したら、

なんとそこは、森だった

【え??ここはどこだろう?】

佇んでても仕方ないので 少し歩いてみると

遠くの方に明かりがみえた

明かりをみつけて走り出す

突然森の中に放り出され、家がないなんて

ありえないし、ここはどこ?

とにかく、森で一人は怖かったのだ・・・

あかりの正体は、小さなカフェだった

ゆっくりと 中に入ってみると

そこは、暖かなオレンジの灯りがともってて

なんだか、少しほっとしたような 心地よい空間だった

「いらっしゃい」 声のする方に目をやると

黒猫が佇んでた

【ん??】訳が分からず 呆然としてると、

店主であろう方が出てきた

「ほら、お客さんが驚いてるじゃないか~」

ちゃんと自己紹介しなくちゃ

「僕はmotohiro ここは、ひだまりって言う店なんだよ

はじめまして」と、にこやかに話してくれる店主は

不安な気持ちの私を少し安心させてくれた。

だけど 視線は黒猫さんにむかってしまう

なぜなら、いらっしゃいと話した声は店主の声ではなかったから

その視線を感じた店主は「このこはね~ このカフェが出来た時に

迷い込んだんだけど、すっかり家の看板猫なんだよ 名前考えなきゃな~」と店主は頭をかいていた、まるで動揺を隠すように 

看板猫なのに名前がないなんて、

見ていて穏やかな店主にはぴったりな気がして おかしくてクスっと笑ってしまった。

「ここはね 悩める人や、日常に忙しい人が迷い込んできて 

家のメニューを食べていってくれるの」と黒猫が話す

【悩める人・・・私だなぁ・・】

心をみすかすように黒猫さんは メニュー表ではなく

いくつかピックアップして提案してくれたメニューは、

全て私の好きな食べ物ばかりだった!

それでも、じっと考えてると「あなたの好きそうな新メニューあるよ」と

黒猫さんが進めてくれたのは

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motohiro特製パフェだよ!甘いものが好きなあなたにはぴったりのメニューだよ」

甘いのが好きなのを見透かされて、呆然としてる私に

店主は「いやぁ なんだか この黒猫さん不思議でね 顔をみるだけで

悩み事がある人なのか疲れ切ってる人なのか、困ってる人なのか

食べたい好みは何なのかを教えてくれるんだよ

まるで僕の為に、このカフェを開店した時に現れたんだ 不思議だよね」

そう話す店主は、猫が話すのは不思議じゃないのだろうか?と首をかしげてる私に「motohiro特製パフェでいいかな?それともティラミスにする?」と聞いてきた、まるで特製パフェを選ぶのを分かってたように、一番にパフェを聞いてきたあたり、今の私には必要なメニューなのかも?と思った。

「motohiro特製パフェ下さい」

しばらくして、出てきたパフェは本当に美味しかった

アイスが2つにバナナも2つ!下にはチョコレートソースたっぷりで

食べ進めるとガトーショコラが入っていて、すごく贅沢で

思わずにんまり笑ってた。

「あなたは、笑顔が一番似合うから そうやって

笑ってるのがいいよ

悩みは尽きないけれど、あなたは乗り越えらえるよ

そういうエネルギーをまとってるから大丈夫 

心配しないで、悩んでると そこで止まってしまうから

あなたの思うように進んでいいよ、あせりは禁物だよ」

と黒猫さんが、アドバイスをくれた。

悩みの中身を話してもないのに、的確にアドバイスをくれる黒猫さんに

不思議と癒された。

窓から見える お月様を眺めながら

この不思議な空間が、とても居心地よく

今の私には必要なひと時だったのかもしれないと考えてたら

暖かいホットコーヒーまで出てきたから、ビックリした。

「それは、店主からののサービスだよ。」と黒猫さん

パフェも食べ終わり

ホットコーヒーでホッと癒された。

「ご馳走様でした」と私が挨拶すると

店主が「今日のお代はいいよ、また来てね

迷い込んでしまったお客様にはサービスしてますので」とにっこり笑う店主

また見透かされた??

ここの支払いどうするの?とポケットに手をやり焦っていたのを・・・

財布なんて持ってるわけがなかったのだ・・・

食べた後に、冷静になる自分にも冷や汗ものだ・・・

注文する前に気づけ自分と思いながら

苦笑いする私に、黒猫さんが言った

「あなたは、また来るよ でも すぐじゃない

だから、その時まで 自分のやる事を信じて進んでみて」

にっこり笑顔で「はい」と返事をしてカフェを出た。

どこに行けばよいのか、お月様を眺めてぼ~っと佇んでると

一瞬すごい風が吹いたかと思うと

そこは自分の家の庭だった。

家を見てほっとした私

心の中でつぶやく 

「ただいま 明日からも頑張るぞ」

★★★★★★★★★★★★★★★

この記事は新しいお月見の企画で書いた物語です( *´艸`)

実は新しいお月見企画とmotohiroさんの新メニュー企画のコラボしました!

無茶ぶりだったかな?(汗)

だけど、お月見企画と、motohiroカフェのコラボが私の構想にぴったりで

物語を思いついたのでした(*^▽^*)

楽しく参加できました~(*^▽^*)企画ありがとうございます(*^▽^*)

そして、この物語はmotohiroカフェに登場する黒猫さんをモチーフに

勝手に想像で創ったので、

本家のmotohiroカフェに訪れてくださいね(*´▽`*)

もしかして、企画がてんこ盛りすぎて、規格外になるかもしれないけれど(汗)

素敵なお月見企画があったので、お月見の物語を考えmotohiroさんの記事をよんで、求めてる世界がここにあったと、異空間を創ってみました(#^.^#) 










サポートありがとうございます😊 感謝してます✨ ますます心を研ぎ澄ませる事を誓います😆