【IGCSE】イギリス系インターのセカンダリカリキュラムは3種類ある:CIE・Edexcel・AQAの違いを解説
イギリス系インターナショナルスクールでは、Year11から2年かけて実施される国際一般中等教育カリキュラムと試験(以下、国際中等教育)があります。
IGCSEなどが知られていますが、実はこの国際中等教育には種類があるのをご存知ですか?
提供元の違いで、3種類あります。
どれも目的は同じで内容も似通っていますが、科目数や世界で採用されている数には違いがあります。
この記事では、この種類とそれらの違いについて解説します。
国際一般中等教育の種類
世界で広く認知されている国際一般中等教育カリキュラムは、以下の3つがあります。
1. Cambridge International Examinations(CIE)
提供元:ケンブリッジ大学の一部であるCambridge Assessment International Education(CAIE)部門
提供内容:CIE版GCSE、CIE版Aレベル
表記:IGCSE、またはCIE
IGCSEと呼ばれるのは、ケンブリッジが提供しているものだけです。
2. Pearson Edexcel
提供元:Pearson Edexcelという多国籍の教育および出版の関連会社であるイギリスの試験機関の「Pearson(ピアソン)」
提供内容:Edexcel版GCSEとEdexcel版Aレベル
表記:International GCSE、またはEdexcel(エデクセル)
3. Oxford AQA
提供元:オックスフォード大学出版局の共同事業として設立された、「オックスフォードAQA」
提供内容:AQA版GCSEとAQA版Aレベル
表記:GCSEs、またはAQA(エーキューエー)
世界での提供数
ケンブリッジCIEが圧倒的に多く、次にEdexcel、AQAの順です。
CIE
IGCSEだけで、150カ国超5000校以上
Edexcel
Edexcel International GCSEやEdexcel Aレベルを含めて60カ国以上
AQA
AQA International GCSEやAQA Aレベルを含めて全体で40カ国以上
科目数
科目数に関してもケンブリッジCIEが一番多く、EdexcelとAQAはほぼ同数。
ただ、この中で、Edexcelだけが2023年10月現在Japaneseを提供しています。
CIEは2022年にJapaneseを廃止しています。
CIE
70科目
Edexcel
46科目
AQA
50科目
内容と難易度
基本的におなじ国際中等教育カリキュラムの位置付けなので、内容は似通っていますが、異なる部分も多少あるようです。
難易度に関しても基本同じですが、諸説あるようです。
一般的には受験者数が多いケンブリッジが3つの中では難しいと言われていますが、あくまで噂レベルと考えていいでしょう。
試験日程
どこも年2回実施しており、基本的に実施月も5-6月、10-11月と同じ。
受講方法
各インターナショナルスクールがどれを採用しているかに依存します。
インター入学前に、どの中等教育カリキュラムを採用しているか確認してみましょう。
ただ、前述したように世界的に見ても提供数が多いことから、多くのインター校がケンブリッジIGCSEを採用している印象です。
このことから、IGCSEの塾や家庭教師、オンライン教材が充実している傾向にあります。
さいごに
厳密にいうと、ここまで紹介した3つ以外に、
インド版4CIEE (Council for Indian School Certificate Examinations)
ナイジェリア版NECO (National Examinations Council)
があります。これを追加すると世界中等教育カリキュラムは5つとなります。
最後にゴシップをひとつ。
2022年と2023年にわたって、AQAのGSCEsとAレベルで問題流出騒ぎが起きたようです。
また、2022年のGSCEsではトピック範囲外の問題が出題されたこともあったよう。
生徒と保護者から、AQAの管理体制に不満が噴出しているようです。
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