【プレユニ】プレユニバーシティとは?実例をあげてカンタンに詳しく解説
「プレユニバーシティ(以下、プレユニ)」って聞いたことがありますか?
ちょっと耳慣れない言葉かも知れませんね。
私はプレユニという言葉自体も知らなくて、「高校でもなく、大学に行く前に通うってことは、日本の予備校みたいなものかな」と思っていたくらいです。
ですが、長女が2022年4月にKLのプレユニへ入学し、その後卒業したおかげで、全容を理解する事ができました。
プレユニバーシティとは?
プレユニバーシティとは、セカンダリ(インターのYear11またはGrade11)が終わった後に進学する専門学校のようなもの。
よく耳にするIBやAレベルもそれに含まれます。
Y11が終わっただけではどこの国であっても大学進学はできません。
日本だけでなく、世界的にも高校卒業の認定はされないんです。
よって、高卒資格やさらに大学進学を目指すのであればプレユニへの入学は必須になります。
プレユニですること
プレユニでは、各カリキュラムに沿って授業が行われ、最後に試験を受けて成績を取ります。
その試験結果を用いて大学へ入学申請を行います。
カリキュラムはIBDPやAレベルといった国際的に認知されているものから、国や地域、大学独自のものまで。
期間も1年から2年と幅があります。
カリキュラムは様々ですが、基本的なプレユニバーシティの目的は以下の3点に絞られます。
大学へ入学できる学力を付ける
大学で不自由なく勉強できるよう学びのスキル(レポートの書き方やプレゼンの仕方など)を身につける
大学進学のための成績を取得
プレユニの種類
先ほど、プレユニバーシティのカリキュラムは色々あると言いました。
どんなカリキュラムがあるのか、ちょっと具体例を見てみましょう。
下の画像は2023年度シドニー大学の留学生用募集要項。
青枠部分は英語の資格試験のスコア。
赤枠部分がプレユニの種類で、26種類も掲載されています。
例えばリストの一番上にあるArchitecture & Environment学科へ進学したい場合、
英語資格のスコア:TOEFL96点またはIELTS7.0以上
プレユニ資格:IB29点、Aレベル13点、OSSD77点以上のいずれか
が必要になります。
言い換えると、この2つの条件さえ満たしていると、この学部への申請は可能。
日本における、センター試験の点数とも言えるでしょう。
これが、大学進学におけるプレユニの立ち位置なんです。
さて、シドニー大学が対応しているプレユニリストの中で、マレーシアで受講・受験可能なものは
IB、Aレベル、ATAR、OSSD、SAT、ACTの6種類あります。
シドニー大学の詳しいEntry Requirement(入学要項)は以下のリンクから。
プレユニへ入学
では、そのプレユニへ入学するためには、何が必要なのでしょう?
それは、IGCSE(または同等の資格試験)の成績です。
各プレユニは、それぞれで入学を許可するIGCSEの成績を設定しています。
それさえクリアしていると、試験や面接はなく書類審査だけで入学可能。
前述したシドニー大学が受け入れているプレユニのIBやAレベル、OSSDなどの場合、IGCSEのクレジットは5以上。
IGCSEのクレジットとは、C以上の成績を収めた科目のことを指します。
もちろん、IGCSE以外のカリキュラムからプレユニへの進学は可能ですが、必要な成績等については所属の学校へお問い合わせください。
また、Year13やGrade13まであるインター校に在籍中の場合、ケンブリッジ系だとIGCSEの成績、それ以外だとセカンダリ最終学年の成績によっては、希望のプレユニカリキュラムを取れない可能性があります。
例えば、Y13まであるケンブリッジ系インターに通学中としましょう。
IGCSEの成績が悪いと、Y12へ進級できたとしてもインターが提供しているAレベルやIBといったプレユニカリキュラムを選択できなくなります。
そうなると、インターが独自で提供しているDiplomatカリキュラムを選択すせざるを得なくなり、結果として入学申請できる大学が限られます。
プレユニの成績は重要
先ほどのシドニー大学の募集要項に戻りましょう。
大学では学科毎に、最低限必要な英語資格とプレユニの成績が設定されていましたよね。
これさえ達成していれば、日本と比較できないほど簡単にアプライできます。遠方の場合はオンライン面接ですし、書類送付もWeb上で完結。
しかしながら、成績が足りないと受験すらできません。
プレユニの成績は大学進学に置いて、非常に重要なのです。
プレユニを簡単にまとめると、
セカンダリ修了後に入学する専門機関
プレユニ毎に様々なカリキュラムがある
カリキュラムの成績が大学進学を決定付けるもの。
進路と密接に関わるものなので、将来の希望をもとに自分に合ったプレユニバーシティを見つけたいですね。
マレーシアでは多種多様なプレユニが提供されています。
多くの選択肢から自分に合ったものを選べる、とても恵まれた環境だと言えるでしょう。
プレユニバーシティの豊富な種類については、以下の記事で紹介中です。