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【プレユニ】TOEFLとIELTSの違いを徹底解説

留学や大学受験の募集要項で見かけるTOEFL(トフル)とIELTS(アイエルツ)

どちらも英語4技法の力を測る試験なのは分かるけど、どう違うのだろうと思ったことはありませんか?

この記事ではそれぞれの違いについて詳しく解説していきます。
両者の違いをサクッと知りたい方は、記事最後のまとめをご覧くださいね。



TOEFL(トフル)とは


トフルとは1964年にアメリカの非営利教育団体ETS が英語を母語としない人々を対象に開発した世界基準の英語能力測定試験のこと。

世界160か国以上、11,500以上の大学・機関において、入学選考、奨学金選考、海外派遣選考や単位認定など様々な場面で英語力の証明として利用されています。

2023年8月現在、TOEFLには2種類のテストがあります。

  1. インターネット受験版:TOEFL iBTテスト(試験時間:2時間)

  2. 短時間版:TOEFL Essentialsテスト(試験時間:1.5時間)

一般的にTOEFLと呼ばれ、IELTSと比較されるのはTOEFL iBTテストのこと。ここではTOEFL iBTについて解説します。

TOEFL iBTテスト概要

TOEFL iBTのiBTはInternet Based Testingの略。

この略から分かるように、試験は4技法全てにおいてPCで問題を読みPC上で答えるオンライン試験です。

また2023年7月より試験時間が3時間から2時間へ大幅に短縮されました。

  • 試験範囲:アカデミック英語100%

  • 試験時間:2時間(2023年7月より変更)

  • Reading→Listening→ Speaking→Writing(休憩なし)

  • 試験会場:テストセンターまたは自宅

  • スコア:120点満点で1点刻みの点数

  • 料金:245米ドル(ドル支払いのみ)

TOEFL iBTはアカデミックな問題に特化され、自然・社会科学、芸術など幅広い分野の教養科目を題材に出題されます。よって時折難解な専門用語も出てきます。

ライティング問題はPCでタイピングし、スピーキングはPCのマイクに向かって録音します。

続いて4技能毎のテスト概要と時間配分を見てみましょう。

🔸Readingセクション:35分
パッセージ数2つ、1パッセージの設問数10

🔸Listeningセクション:36分
【講義】と【会話】の2タイプの問題から出題

🔸Speakingセクション:16分
【Independent task】1問、身近なトピックについて意見を述べる
【Integrated task】3問、読んだり聞いたりした内容を要約して話す

🔸Writingセクション:29分
【Academic Discussion task】1問
【Integrated task】1問

*所要時間はETSによる概算

スピーキング以外はそれぞれ30分程度の同配分となっています。

TOEFL iBT採点方法

次に採点方法です。
TOEFL iBTのスコアは4技法がそれぞれ30点満点。

最終スコアはそれらを合算するので、4✖️30=120点満点の1点刻みになります。
一流・有名大学へ進学を希望するなら、最低でも100点と言われます。

テスト終了時には、Reading, Listeningのスコア(非公式)がPC上に表示されます。
その後、主催のETSにて採点が行われ約6日後に受験者アカウントでスコアが確認できます。

TOEFL iBTのスコアレポート

留学や大学入試に必要なスコアレポートは、できるだけ早く安く欲しいですよね。
TOEFL iBTの場合、2種類のスコアレポートが用意されています。

  1. 公式スコアレポート(Official Score Reports)

  2. 受験者用控えスコアレポート(Test Taker Score Report)

同じテスト結果のレポートですがそれぞれ目的は異なります。

公式スコアレポートは、スコア結果の改ざんを防ぐため主催者のETSから大学などへ直接結果を送付するもの。通常、大学等が求めるトフル結果はこれを指します。

一方、受験者用控えスコアレポートは、ETSから受験者へ送られます。

それぞれのスコアレポート到着までの期間と費用は以下の通りです。

🔸公式スコアレポート(Official Score Reports)

費用:受験前日までの申し込みで、4校まで無料
(追加20ドル/1通で、受験日から2年以内だと追加発行可能)

期間:試験日から4-6週間

🔸受験者用控えスコアレポート(Test Taker Score Report)

費用:受験前日までの申し込みで、1通まで無料
(追加20ドル/1通で、受験日から2年以内だと追加発行可能)

期間:試験日から4-6週間

各スコアレポートとも試験日の前日までに申込が必要です!
これを過ぎると手数料がかかってくるので気をつけましょう。

また、レポート受け取りは1〜1.5ヶ月程度の時間がかかるので、願書提出ギリギリにならないよう早めに準備しておきたいところです。

TOEFLテスト会場と日程検索

TOFLE受験会場と日時の検索は以下のETSサイトから確認できます。

200以上の国と地域で受験できるので、大抵はどこにいても大丈夫そう。
マレーシアだとKL、シャーラム近辺のみ。

TOEFL過去問


IELTS(アイエルツ)とは

IELTSとは、イギリス系の団体により開発された英語圏での留学や就労・移住のための世界的に認知された英語技能テストです。

世界においては140を超える国々で10,000以上の教育機関、政府機関、その他機関で認定されています。

テストはアカデミックモジュールとジェネリックモジュールの2種類あり、一般的にTOEFLと比較されるのがアカデミックの方。

ジェネリックは英語圏へ移住や学業以外の研修のためなどに用いられます。

また、テストはペーパー版とコンピュータ版の2種類あります。この違いはライティングをPCでタイピングするか、紙に書くかの違いです。
タイピングに慣れてないならペーパー版がいいですね。

IELTSテスト概要

テスト内容は、大学進学から英語圏の専門的機関で就労できるかを判断するものなので、アカデミックから仕事に関するものまで広幅範囲に出題されます。

  • 試験時間:2時間45分(休憩なし)

  • Reading→Listening→ Writing

  • Speakingはテスト当日または1週間以内に実施

  • 試験会場:テストセンター

  • スコア:バンドスコア方式 0.5刻みで0-9

  • 料金:マレーシアRM795、25,380円

  • スピーキングは対面のみ。
    TOEFL iBTのスピーキングテストはPCのマイクに向かって話しますが、IELTSは試験官に向かって話します。

続いて4技能毎のテスト概要と時間配分を見てみましょう。

🔸Reading 60分、40問
3つの長文読解と課題(図表、グラフ、画像を含む)
長文の内容は、詳細な事実についてだけでなく、描写的、議論的、分析的なものなど。

🔸Listening 40分、40問
さまざまなアクセントが使われる英語による4つの会話やモノローグ。

🔸Writing 60分、2問
【Task1】150 words以上で図表やグラフについての分析や要約。
【Task2】250 words以上であるトピックに関しての意見や主張の展開。

🔸Speaking 14分
試験官との対面式インタビューで、身近な話題についての短い会話や
1つのトピックについて詳細に話すこと等が求められる。

IELTS採点方法

IELTSの採点はバンドスコア方式です。TOEFL iBTのように具体的な点数は出ません。

バンドスコアとは得点を点数ではなく「幅」で表します。
幅は0.5刻みで0から9まで。
0、0.5、1.0、1.5.....8.5、9.0(最高値)となっています。

試験の得点により、結果は「Speaking:6.0」「 Reading:6.5」と評価されます。
最終評価(オーバーオール)は各技能バンドスコアの平均が取られます。
したがって、何か飛び抜けて良いと全体的に評価が上がる可能性がありますが、逆もまた然り。

採点の例を挙げると、
Listening6.5、Reading7.0、Writing5.5、Speaking6.5の場合、平均は6.375。

0.25単位でスコアは切り捨てされるので全体の評価は6.5となり、Writingのスコアが底上げされています。

IELTSスコアレポート

IELTSスコアは、受験者のアカウントで以下のタイミングで確認が可能。

コンピューター版:3-5営業日後
ペーパー版:13営業日後

IELTSスコアレポート(Test Report Form-TRF)も上記タイミングで発行・郵送されます。

公式の見解は、手元に到着するのが
コンピューター版:約1週間後
ペーパー版:約3週間後
とのこと。TOEFLと比較して全体的に早い印象。

大学等へ発送する場合は5通まで無料。追加はRM35/1通で可能。

IELTSは、試験結果が出てからマイページ上で手続きを行うのがTOEFLと異なります。テスト後にゆっくり手続きできていいですね。

IELTSテスト会場と日程検索

IELTSのテスト会場と日程の検索は以下のブリティッシュカウンシルのサイトから行えます。

https://ieltsregistration.britishcouncil.org/

マレーシアではいろんなところで毎週末テストが実施されています。
料金も少しだけ日本より安いので受験しやすいかも。

IELTS過去問

まとめ TOEFL iBTとIELTSの違い


それぞれの違いをまとめます。

所要時間:TOEFL 2時間、IELTS 2時間45分

試験内容:TOEFL アカデミック100%、IELTS アカデミック+仕事

採点方法:TOEFL 120点満点、IELTS バンドスコア

スコアレポート:TOEFL 4-6週間、IELTS 13日

スコア無料発行:TOEFL 4通まで、IELTS 5通

費用:TOEFL 245米ドル(世界統一)、IELTS 25,380円(各国による)

スピーキング:TOEFL PC録音、IELTS 対面

ライティング:TOEFL タイピング、IELTS タイピングか手書き選択可

スコア有効期限:どちらも2年間

  • よりアカデミックな問題形式が多いのは TOEFL iBT

  • 紙ベースで読んだり書くのが得意ならIELTS

  • 飛び抜けて得意な技法があるならIELTSの方がオーバーオールで評価アップの可能性がある

  • TOEFLは2時間になって楽そうだけど、問題を解くスピードがより求められるかも

もしマレーシアで受験するなら、IELTSの方が受験会場や日程は圧倒的に多いので受けやすいでしょう。



それぞれ特色がありますが、どちらも簡単にスコアアップできないのは共通しています。

上記の違いを参考にして、自分に向いている方を選んで高スコアを目指してくださいね!

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