【プレユニ】大学進学の近道!ファンデーションコースを解説します
プレユニバーシティの1つであるファンデーションコース。
これを一言でいうと、「特定の大学への入学を、ほぼ約束された予備校」です。
マレーシアでは、複数のファンデーションコースが提供されているので、幅広い選択肢から選ぶことができます。
この記事では、ファンデーションコースの概要、メリットやデメリットについて解説します。
・Year12のプレユニ選びに迷っている
・日本の高校を卒業してから、海外の大学へ留学を検討中
という方にとっても、役立つ記事になっています。
ファンデーションコースとは
提供元
ファンデーションコースを提供するのは、大学附属のカレッジです。
マレーシアで有名なファンデーションのひとつである、Monash大学のファンデーションコース(MUFY)を提供するのは、Monashカレッジです。
日本人留学生の多い、Sunway大学のファンデーションコースもSunwayカレッジが提供しています。
このように同じ系列校なので、シームレスな学習と入学が可能になっています。
学習期間
コースにより多少前後しますが、基本的に1年間です。
進学資格
IGCSEでクレジット5が必要です。
コースによっては、数学とサイエンス系が必須の場合もあります。
他のカリキュラムの場合は、上記と同等の成績が求められます。
学習内容
すべてのファンデーションコースで共通する学習内容は、大学進学後に十分通用する学力の基礎と学習方法の確立です。
各科目の基礎はもちろん、効果的なレポートやプレゼン方法など、評価点の向上に役立つ学びも深めます。
ファンデーションコースは、この共通目的のもと、大きくわけて2通りのコースプランが提供されています。
1つ目は、複数の科目の中から、生徒が自分の興味や進学したい大学に応じて科目を選択するもの。
以下のように必須・選択科目が提示され、学期毎に科目選択するコースも。
2つめは、Foundation ScienceやFoundation Businessなど、特定の分野に特化して、最初からコースが編成されているもの。
この場合、目的がより明確なことが多いので、系列の大学以外への進学が可能な場合もあります。
例えば、TaylorsカレッジのFoundation Scienceはメルボルン大学の募集要項にもリストされています。
メリット
ファンデーションコースへ進学する一番のメリットは、何といっても系列の大学進学が有利なこと。
所定の成績を収めると、優先的に大学進学が叶うのは大きいですよね。
Monashファンデーションは、マレーシアで受けられる唯一のオーストラリア系ファンデーションですが、所定の成績を取ると、Monash大学へ進学できるだけでなく、オーストラリアの別の大学へアプライすることも可能。
例えば、先ほどのメルボルン大学の募集要項をもう一度見てください。
赤枠で囲まれているのは、メルボルン大学が受け入れている他校のファンデーションコースです。Monashも入っていますね。
グループ8のメンバーである、シドニー大学やウエスタンオーストラリア大学などのファンデーション(いずれもオーストラリア在)もリストされています。
これは、オーストラリア系ファンデーションコースは、オーストラリア国内共通のATARスコアで評価されるため、各校のファンデーションコースが他大学にも受け入れられるため。
一方、マレーシア国内のファンデーションコースは、基本的にその大学進学が主目的です。
所定の成績を満たしていると、系列の大学へスムースに進学できます。
校舎も同じなので、心理的にも進学がしやすいですね。
デメリット
一方、デメリットは2つあると考えます。
1つは、費用。
例えば、MonashファンデーションはMonash大学と同等の学費となり、USD35,000-(2024年度学費)からと高額です。
マレーシア国内のファンデーションは、Monashと比較すると安価ではありますが、それでもUSD11,000-以上は必要。(2024年度学費)
日本国内の私立大学と同じか、それ以上ではないでしょうか。
ファンデーションコースは、大学準備コースの位置付けなので大学ではありません。
それに対して、大学と同等の学費を支払えるかどうかは、判断が分かれるかも知れませんね。
続いて2つめのデメリットは、進学先が限定されること。
これはメリットと相反するようですが、特定の大学を想定して入学するので、もし将来的に進路に変更が生じた場合、修正が難しくなるかも知れません。
まとめ
もし希望の大学が決まっているなら、ファンデーションコースは間違いなくあなたの有力な手助けとなるでしょう。
例えば、オーストラリアのグループ8に進学したい場合、渡航と費用もかかりますが、現地のファンデーションコースに入学してしまうのも1つの手。
一方、希望の大学や将来のはっきりしたビジョンがまだ無い場合は、AレベルやIB、AUMATなど汎用的なプレユニバーシティを選択する方が、進学先の幅が増えると考えられます。
なお、文中に記載した用語についての関連記事を以下に置いておきます。
よかったら参考にしてくださいね。
・IGCSEクレジット5について
・ATARとAUSMATについて
・AレベルとIBについて