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プレシャス 〜毒親の元からの自立について

主人公のプレシャスは、ハーレムで、両親に身体的に、性的に虐待されながら育ち、父親の子供を2度も身籠ります。

2度目の妊娠がきっかけで中学を退学になり、フリースクールで出会った教師と仲間たちに囲まれて、愛されながら、読み書きを覚え、自立していくプレシャス。

印象的だったのは、先生が、

「この文章読んでみて、」

といった時に、

「お前は何もできない、お前は馬鹿だ、」

と母親に罵倒され、父親にレイプされる場面を思い出し、

「できません、」

と答える部分。

それでも熱心に

「一文字ずつで良いから、」

と先生に言われ少しずつ文字を読んでいくプレシャス。

そして、

「何で他所の人達は、自分の家族より優しくしてくれるんだろう。」

と言い、

「自分は愛されて良いんだ。」

と気がつくプレシャス。

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私も母親には、

「デブ」

「豚」

「ブスでかわいそう」

と言われて育ちました。

家以外では、言われたことはありませんでした。

少しでも母と違う意見を言うと、

「お母さん、あんたと合わないんだわ!!」

と突き放されました。

また、買って来た服は、

「センスない、ダサい。」

と言われて、初めて彼氏を紹介した時には、

「パットしない、あんたと同じで、オーラがないね。」

と言われました。

自分が興味を持って好になったことは全て否定されて育ちました。

怒ると、

「そんな事で怒るお前がおかしい!」

と逆ギレされました。

実家にいる時は、そう言われても怒りをぶつける場所もなく、怒りを抱えた状態でいることが多く、自己嫌悪を感じて過ごすことが多かったです。

「自分はできない人なんだ」

と考えたり、

褒められても

「本当はそういうふうに思ってないんだ。」

とか、ひねくれて考えてしまうようになりました。

大学に行き、留学を経験し、色々な人と関わる中で、少しずつ自信が持てるようになっていきましたが、根っこの方で

「自分はダメだ。」

みたいに否定的に考えてしまい、自己肯定感が低い自分がいます。

何か悪いことが起きると、それが出てきます。

一度低くなった自己肯定感を上げていくのは中々難しいものなのだな、と思います。

今も、自分を自分で少しずつ肯定できるように、人の意見に左右されず、精神的に自立していけるように訓練しています。

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プレシャスの母が

「また娘と孫と一緒に住みたい。」

と社会福祉士に相談に来て、初めて自分と夫が娘にした事、自分の感情を泣きながら話すところで、全てが明らかになっていきます。

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