オリンピック大陸間予選(ポーランド対フランス)解説
大陸間予選屈指の好カードになったポーランド対フランス
今のヨーロッパのバレーを引っ張る二国の戦いは3-0でポーランドのストレート勝ちになりました
詳しく見ていきます
ハイライトはこちらからどうぞ
https://youtu.be/fX_8V0RN-RU
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1 らしくなかったフランス
これに尽きます
何が"らしくなかった"のかと言うと一言で言えば強引過ぎた部分です
元々フランスって無理をしないって言うか例えばトスが乱れた時、ブロックがきっちり3枚付いて抜くところがなかった時しっかりリバウンドを取って切り返したり軟打で落として決めたり相手を崩したりそういう良い意味で"無理をしない"チームなんですね
それが今回はトスが悪い時やブロックが揃ってる時強引に打ってブロックに捕まる場面が多かったです
ブロックを決められた本数が多いのはポーランドのブロックがこの日冴えてたのもあるんですがこちらの部分もでかかった
2サーブの差
ここが勝敗を分けた1番のポイントでしょう
会場がポーランドと言うこともあり超満員のスタンドから凄い音量の声援が飛び交う超アウェーな空気の中でフランスは試合に挑まなければなりませんでした
フランスのサーブの時は大音量のブーイングで集中を乱していました
その結果も現れてなのかこの試合、フランスは中々サーブでポーランドを崩せなかった
そうなるとポーランドは仮にミドルは消せたとしてもレオン、クビアク、ムザイと決定力のある選手が揃ってますから中々厳しい
ポーランドのスパイカーはノーストレスで打ててたと思います
フランスのサーブ狙いはレオンですがレオンがレセプションでしっかり粘れたのも勝因ですね
一方ポーランドはスーパービッグサーバーのレオンはこの日はイマイチでしたがクビアク、ビエニエク、ジズガと言った辺りのサーブがかなり効果を発揮しておりフランスのレセプションを乱すことに成功していました
サーブで崩されたため、フランスはサイドに攻撃が集中しました
3ヌガペトがイマイチだった
プレーも型破りなら私生活も残念な意味で型破りなフランス代表の中心選手ヌガペトですがこの試合は終始イマイチでした
ヌガペトの決定率が上がらないためOPのボイヤー頼みになる事が多くなりブロックがしっかりつかれたため、ボイヤーの決定率もかなり下げられました
4ポーランドのブロックが良過ぎた
この日はポーランドのブロックが凄く良かったです
サーブで乱してたのもありますがしっかりサイドの攻撃に二枚張り付いていました
さらにミドルに対しても恐らく意識せずに反応で飛べば良いやみたいな感じだったと思いますがしっかりブロックにかけることに成功してました
その結果前述したようにフランスが強引に行ったのもあって被ブロック数も多かったですしワンタッチからのトランジションに持ち込めた場面も多かったです
5まとめ
大会屈指の好カードでしたが終わってみればフランスはほぼ良いところがなくポーランドの数字以上に圧勝という結果になりました
超アウェーな環境で難しかった部分もあると思いますがフランスはもう少しサーブで崩していかないと個々の力量ではポーランドの方が優れているので厳しいです