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企画展「21.5世紀の地域デザイン」▶開催にあたって&展示・イベントプログラム

開催にあたって―「縮小社会」のなかで

 先ごろ、民間組織「人口戦略会議」が「消滅可能性」があると分析した744の自治体名を公表した。これらは、2020年~2050年の30年間で、子どもを産む中心の世代となる(と想定する)20~39歳の女性が半数以下に減少するとされた自治体である。
 また、人口減少については、およそ100年後の2120年の総人口は江戸時代と同じ3,000万人台となり、人口10万人以上の都市の数は半減、大都市で人口シェアを増加させるのは東京と福岡だけという予測もある(森知也・京都大学経済研究所教授らのシミュレーション)。国立社会保障・人口問題研究所の推計でも、人口減少が進むペースに地域で差が出てくることが改めて浮き彫りとなっており、2050年までの30年間で人口の減少率が最も大きいのは、秋田県42%、青森県39%、岩手県と高知県35%など。全体の2割にあたる11の県で30%以上減少する見通しとなっている。
 縮小(地域)社会へ向けての傾向によっていわれている悪影響は地域インフラや公共交通機関をはじめとしたサービスへの影響、経済規模の縮小スパイラルなど枚挙に暇がない。こうした視点からみる限り、日本の地域社会の将来は暗い。
 しかし、もっと別の視点はないのだろうか。第2回企画展を開催するにあたり、私たちが探究してみたいと思ったのは、オルタナティブな「21.5世紀の地域デザイン」につながる考え方と実践の模索であった。
 もちろん、簡単に処方箋が見つかるわけではないが、この企画展を通して、「未来に歓迎される生き方・働き方と暮らし方をデザインする」ことにつながるアクションへの糸口が少しでも見えてくればと願いつつ、開催していきたいと考えている。

【会期】2024年9月10日(火)~2024年12月15日(日)
 (午前11時~午後7時、月曜休館) 
    ※10/4(金)は臨時休館日です。
 ※イベント開催等により、時間帯によってはゆっくりご覧いただけない場合がございます。
 ※当日の詳しい状況は、お手数ですが、HIRAKU館内にあるシェア型書店「HIRAKU書店」のX(旧Twitter)のアカウント(@hirakushoten)でご確認ください。
 
【会場】HIRAKU IKEBUKURO 01 SOCIAL DESIGN LIBRARY
    東京都豊島区上池袋2-2-15(池袋駅東口徒歩12分)
【入場料】無料

主催:HIRAKU IKEBUKURO 01 SOCIAL DESIGN LIBRARY、株式会社ブルーブラックカンパニー
協力:一般社団法人社会デザイン・ビジネスラボ、一般社団法人リリース
企画展チーム:中村陽一(SDLファウンダー・株式会社ブルーブラックカンパニー)/髙宮知数(株式会社ファイブ・ミニッツ)/三尾幸司(一般社団法人社会デザイン・ビジネスラボ)/高地朋奈(株式会社ファイブ・ミニッツ)/渡辺由美子(SDLファウンダー・株式会社ブルーブラックカンパニー)  

■展示プログラム

1.関連書籍とパネルの展示
本企画展のテーマに関連する書籍を、以下の3つのテーマから計50冊を選書し、パネルとあわせて展示します。
 A:地域の新しいチャレンジ
 B:〈本〉をめぐる新しい文化
 C:新しい地域文化の息吹
※企画展チームの選書担当者のコメントや書誌情報などを掲載した「ブックリスト」をnoteで公開します。
※会期の途中で、展示書籍の一部入れ替えを行います。
(前期:9/10~10/20、後期:10/22~12/15)
※展示期間外の書籍も館内でご覧いただけます。

2.POPUP
下記5地域のPOPUP出展として、PR動画の上映、特産品や関連書籍の展示、イベント開催などを期間限定で行います。
北海道東川町/青森県青森市/富山県高岡市/静岡県静岡市/福岡県久留米市

■イベントプログラム

※敬称略
①9月23日(月・祝)16:00~18:00
映画『本を綴る』公開記念トークセッション「本の居場所、私の居場所」

出演:篠原哲雄(本作監督)、千勝一凜(本作脚本・プロデューサー)、中村陽一(立教大学名誉教授/HIRAKU IKEBUKURO 01 SOCIAL DESIGN LIBRARYファウンダー)
ファシリテーター:小松﨑友子(観光ブランドプロデューサー/株式会社イントゥ代表)
〈無料・要予約〉
②9月25日(水)18:30~20:00 
オープニングトークイベント「21.5世紀の地域デザインをHIRAKU」

 出演:松岡靖晃(株式会社日本総合研究所 創発戦略センター所長)、山崎宇充(アクションカンパニー株式会社代表取締役)、中村陽一(立教大学名誉教授/HIRAKU IKEBUKURO 01 SOCIAL DESIGN LIBRARYファウンダー)
〈SDL会員1,000円、一般1,500円〉 
③10月8日(火)18:30~20:00
ビジネスドキュメンタリーマガジン『Community Based Economy Journal 002 - 美しい経済の風景をめぐる旅の記録 -』刊行記念トークセッション「21.5世紀の美しい経済の風景とは?」
(仮題)
出演:桜井肖典(一般社団法人リリース共同代表/『Community Based Economy Journal』編集長)、松本浩志(マテックス株式会社代表取締役)、中村陽一(立教大学名誉教授/HIRAKU IKEBUKURO 01 SOCIAL DESIGN LIBRARYファウンダー)
〈SDL会員1,000円、一般1,500円〉  
④11月(予定、調整中) 
オンライントークセッション「ガラスの新しい可能性と地域デザイン~循環型ビジネスの共創コミュニティ」(仮題)

松本浩志(マテックス株式会社代表取締役)、津田慎介(津田硝子株式会社代表取締役社長;交渉中)、伊藤紗恵(OKNO to Bridge共同創業者/代表社員;交渉中)
〈1,000円〉 
⑤11月29日(金)18:30~20:00
クロージングトークイベント「あらためて21.5世紀の地域デザインをHIRAKU」

出演:高橋俊宏(『Discover Japan』編集長)、桜井肖典(一般社団法人リリース共同代表/『Community Based Economy Journal』編集長)、中村陽一(立教大学名誉教授/HIRAKU IKEBUKURO 01 SOCIAL DESIGN LIBRARYファウンダー)
〈SDL会員1,000円、一般1,500円〉
⑥12月(予定、調整中) 
推し本もちより読書会「地域を読む、地域を語る」
〈SDL会員&HIRAKU書店本棚オーナー無料、一般500円〉


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