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ついに大手が参入。2020年サブスクリプションサービスの今

顧客と継続的に繋がり、安定収入が得られるサブスクリプション(サブスク)サービス。近年の話題と認知の高まりを受けて、大手企業が続々とサブスク事業に乗り出しています。

サブスクリプションサービスとは

サブスクリプションサービスとは、提供する商品やサービスに対して、一定の利用期間に対して対価を支払う方式のこと。当初は音楽や動画などのコンテンツ配信サービスにおいてとして用いられることが多かったものの、今や、飲食、アパレル、自動車など業界拡げています。
サブスクリプションは、本来「定額制」という意味合いが強いものなのですが、現在のサブスクリプションサービスは、結果的に「○○放題」というサービスとなり、また「モノ(物販)」のジャンルについてはシェアリングサービスと似たコンセプトになることが多くなっています。

▼サブスクリプションサービスについてより詳しくはこちら


トヨタの新車が必要な時すぐ乗れる

筋斗雲の世界観からネーミングした「KINTO」はトヨタの新車が月額料金で乗れるサービス。2019年2月から東京限定で試験的にサービスが開始、2019年11月に全国展開でスタートしました。

スタート時の基本サービスは月々の定額払いで対象車種の中か1台のクルマを3年間利用できる「KINTO ONE」と、3年の契約期間中、半年ごとに6台のレクサス車に乗ることができる「KINTO SELECT」の2つ。頭金なしで、保険や自動車税、登録諸費用、車両メンテナンス費用などが月額に含まれているので、諸経費でわずらわしい思いをしないで済むのが魅力です。

仕組みについては“リース”がベースですが、個人リースというサービスはまだ一般社会で浸透していないようで、テスト実施から1年だった今でも、認知度はイマイチと言わざるを得ないようです。都市部を中心にとした「クルマは所有から利活用へ」というユーザーの価値観の変化は多く語られていますが、まだ「クルマは資産、所有するもの」という考えが根強いのかもしれません。


アパレルにも大手が参入、成功事例へと前進中

ファッション業界は、ベンチャーを中心にいち早くサブスクサービスが立ち上がった業界です。

(参考)
・エアクローゼット
・メチャカリ
・エディストクローゼット

そして、ここにも大手アパレルのレナウンが参入。「着ルダケ」は、ビジネススーツに特化した月額制スーツレンタルサービス。2018年7月にサービスをスタートしてから、会員数は順調に伸びていて、2022年までに会員1万人を目指しているとのこと。他のスーツレンタルサービスと大きな差別化となったのは、提供するスーツがすべて新品で、ユーザーの体型に合わせてセミオーダーする形式。こちらば他人と服を共有しないので、シャアリングサービスとは違うものと言えます。

一般的にモノを「販売」しているメーカーにとっては、サブスクリプションサービスへの参入は、通常のリースや分割払いよりもお得で、いろいろな商品を使えるなど、購入とは違うメリットがあることが求められます。

同時に、企業側は「買っても借りてもOK」という姿勢になることから、企業としての方針を一本化しスタートダッシュを図ることは難しくなることもあるでしょう。2020年は、さらに多くの業界・企業でサブスクリプションサービスが展開そうですので、社会全体にどのくらい浸透していくのか注目です。


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