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そこにあるのに、まだ誰も魅力に気づいていない、ありふれた宝物【出版のヒント】
商業出版支援サービス「ほんたま」を運営するNPO法人 企画のたまご屋さんを経由してベストセラーとなった本に、『ねこ背は治る!』(小池義孝/自由国民社)、『日本の大和言葉を美しく話す』(高橋こうじ/東邦出版)があります。
この2冊には、ある共通点があります。それは……
・昔からあったものに
・新しい視点から光を当て
・魅力や可能性を引き出した結果
・多くの人に受け入れられた
ということです。
健康本は、体操や食事といった実践を伴って初めて効果が出る内容が多いですが、『ねこ背は治る!』では「知るだけ」で改善できる方法を提案しています。
猫背に関しても、体操や矯正ベルトのような健康雑貨で改善するものだと思っていた人がほとんどで、「読んで知識を得れば変わる」という視点は、これまでになかったのではないでしょうか。
『日本の大和言葉を美しく話す』で取り上げた大和言葉は、古くから使われてきた日本固有の言葉です。
しかし本書では、その美しさと柔らかさを改めて思い起こさせたうえで、今を生きる私たちがどのように使えばいいのかも教えているので、古風な言葉を現代の生活の中で活かすことができます。
出版企画には「新規性」が大事だとよく言われます。このとき、AIのような「新しい題材」を扱うだけではなく、昔からあるものに「新しい視点」を加えることで、隠れていた魅力や効果を引き出す方法も有効です。
ありふれたもの、誰もが知っているもの、昔からあるものを扱って新たな魅力を引き出すと、シニアは「懐かしい」、若い人は「新しい」と感じ、幅広い世代から支持されることも期待できますよ。
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