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たいていの物語は、のたうちまわって書かれている。自分の物語をつくるための連続講座「企画メシ2023」スタート。

みんなドキドキしてるかな・・?

今日は『企画でメシを食っていく(企画メシ)2023』の初回の日。

緊張しますよね。

みなさん、はじめまして。

レポートライターの僕(石神慎吾)も緊張していますよ。あのときみたいに。

あのとき、、、それは2020年。

オンラインで開催された『言葉の企画』の初日。
(「言葉の企画」は「企画メシ」と同じ阿部広太郎さん主宰の講座)
これからはじまる「未来の待ち合わせ」に、
パソコンの前でドキドキしていたのを覚えている。

それから3年が経った。
今度はレポートライターとして参加させてもらった企画メシ。
講義の内容を僕がどう感じるかも楽しみだ。

あのときとちがって今日は現地(東京「神田 the C」)に来ている。
(初回は神田とオンラインのハイブリット開催)

お!

主宰で、初回の講師でもある阿部広太郎さんだ。

(笑顔だけど、このとき、ぎっくり腰だったらしい)

阿部さんに続き、2023年の「企画生」のみなさんも続々とやってくる。
(企画メシで「受講生」ではなく「企画生」と呼ぶ理由は後ほど)

入口で名札を書いて…と

今年の企画生は61人。

だいたい揃ったかなと会場の様子を見てみると、もうみんな楽しそうに話しているじゃないか!

レポートライターだから、こうやって落ち着いて見ていられるけど、もし同じ企画生だったら「やばい、輪に入れない…」となっていたにちがいない。

というより僕の最初はそんな感じだった。
それが今では一緒に旅行に行ったりするのだから、すごいなと思う。
ちなみにこのあいだは京都府の京丹後市にいる同期を訪ねて一緒に寿司を食べた。

同期と食べる寿司はうまい


13時になった。

ざわめきは自然と止み、会場の空気が張り詰める。

リモートで参加のみなさんもかたずを飲んで見守っている。いよいよ開始の時間だ。(ちなみにこの時点では阿部さんがぎっくり腰のことを誰も知らない)

阿部「会場のみなさん、オンラインのみなさんよろしくお願いいたします。今から2023年企画でメシを食っていく第1回目をはじめたいと思います」

阿部さんが担当する今回の講義テーマは
『言葉の企画「自分の広告をつくる」』

ここで阿部さんの「企画のつくり方」を一部紹介しよう。

阿部さんの企画のつくり方(抜粋)

「A→B」見方を変えると行動まで変わる力がある。

「Aと認識しているものをBと捉えることができないか」
企画にこの→がちゃんとあるか?を意識している。 
AではなくてBとも捉えられますよ!と。
そして「企画とは幸福に向かう意志」であると定義している。
今よりももっといい方に向かうという意志を持って取り組むことが企画である。

サポーター→12番目の選手

W杯出場で沸く渋谷の交差点で誘導する警官(DJポリス)は、
サポーターではなく「12番目の選手のみなさん」と呼びかけた。
そう言われたら、選手たちに迷惑をかけるわけにはいかない!
とサポーターの行動も変わりそうですね。
「受講生」ではなく「企画生」と呼ぶのもまさにこれ。

受講生→企画生

それは、ここに参加しているみなさんに受け身ではなく自ら企ててほしいから。

どこに光を当てようか。

どんなネガティブな状況の中にも1%でも光の部分があるはずで、どこに光を当てるかを意識しながら考えている。

企画でも、企画以外でも大切な話だ。
「そもそも」「たとえば」「つまり」で考える。
「そもそも」それは何なのか?と問いを持ち、
「たとえば」で経験を探して、
「つまり」で本質という「!」を見つけていく。

この「そもそも」は枕詞を疑ってみることがコツ。

たとえばアイドルオーディションを告知するとき、
そもそもアイドルとは何か?と問いを持つ。
そのとき「アイドルは、かわいい」みたいな枕詞を疑ってみる。
え?ほんとに?かわいいだけ? いや、かわいいけど。

そしたら次は「たとえば」の出番。
枕詞を疑ったら次は「たとえば」の出番。
たとえば高校のときのクラスにアイドルはいた?
たとえば商店街の看板娘って?
母は、父親にとってアイドル?
こういった具合に、とにかく思い出していく。

自分の中の無意識の部分に手を伸ばすように。
経験という名の辞書をしつこく引く。
実際の経験でも、映画や小説でもいい。
その中にきっとひらめきがある。

ここで、「じつは今朝、ぎっくり腰になりまして」と打ち明ける阿部さん。

(ざわざわ)

ざわつく企画生たち。

「でも、この経験もいつか活かせるんじゃないかと」

魔女の一撃」という表現を思い出したほどの痛みらしいのに、自らの体を張って僕たちに企画のつくり方を教えてくれます。

企画の話に戻ります。
そして最後に「つまり」を。

こうして、アイドルの本質に行き着きます。
アイドルって「つまり」を考えていく。
こうして無意識の部分に手を出した回数が成長の鍵になる、とのこと。
ところで、枕詞といえば。

今年の企画メシの枕詞は
「自分の物語をつくるための連続講座」
昨年は「自分の道を言葉で作るための連続講座」
これ、ずっとついていたのかと思ったら、わりと最近のことらしい。

それは、コロナ禍で開催が危ぶまれた2020年、、、

(絵:chinami noda)

この経験は阿部さんの学びにもなった。

なぜやるか?の意志を言葉にする。
それが、求心力になる。

実際、僕が申し込んだ理由のひとつもこの言葉だったし、2020年の企画生同期のmaiさんも「みんなと会っていいのかだめなのか、距離感もうまくつかめなかった中で、このタイトルがみんなを優しく包み込んでくれた気がしました」って言ってた!

2020年のほかの企画生に聞いてみても、
「シンプルにワクワクした」
「未来の約束が無条件にみんなと約束しているような感覚だった。その約束に向けて半年間頑張ろうと思った」
「これからも、待ち合わせ続けたい」
など、出てくるわ出てくるわ。
やっぱりこの言葉が求心力になっていたみたい。
すごいですね、意志を言葉にすること。
これがただの「オンライン講座」だったら、このすべてがなかったんだから。

さて。

ここにとても書ききれない盛り沢山の内容(スライド200枚超!)
で進んできた講義も終盤へ。

いよいよ、今回の課題の話に入ります。

コメジルシに注目

まずは、この課題をどう解釈するか。
それがとても大事だと阿部さん。
(そういえば、課題文に解釈って書いてある…!)

企画する前に、そもそもなぜこのお題が出たんだろう?と考えてみる。

そして、課題文を鵜呑みにはしない。
自分なりの定義「マイ定義」を拠り所する。

「自分の広告を企画する」という課題であれば、
自分にとって「企画」とは?
そして
「広告」とは?を解釈する。

それが「広告を企画する」のマイ定義になる。
このマイ定義。

自分も教わったけど、ついつい疎かにしてしまいがちなんだよなあ。

はやく問題を解きたくて。
でも、まずは解釈して、定義して、鵜呑みにせず。
解きほぐすことで方針が出てくる。

あ、でも、それにしばられすぎることもないって。
これを表現したい!という、いてもたってもいられない気持ちがあればそっちを!

僕もそんな気持ちに突き動かされて、このレポートを書いています!!

「あなたの広告はあなたの企画になっていましたか?」

まずは企画生同士で話し合う(聞き合う)

「あの〇〇の人だよね」とひとことで言いやすいか。

人は不安だと書きすぎる(ドキッ)

「伝わる」とは思い出せることである。
こういったポイントをあげた上で、阿部さんが3つの広告を紹介した。

そのうちのひとつがこちら。

勇気を出して言葉を選んでいると阿部さんは言います。
「なんだろう?」で終わらずに、「なるほど!」がある強い読後感。
(QRコードの先に「なるほど!」があります)

ちなみに、ひかるさんはこのあとの懇親会でも「おっぱいの人」と言われていて、これが「あの〇〇の人だよね」と言われやすいってことか!と実感したのでした。

紙面の都合でここには載せませんが、選ばれていた他のお二人の広告も素晴らしかったし、それ以外にもたくさん素晴らしい広告がありました!

予定の15時を少し過ぎた頃。

熱く、ぶ厚い、初回の講義が終わった。

3年ぶりに聞いた阿部さんの講義は、新しい話がたくさんで、懐かしいというより新鮮だった。

さあ、ここにはじまった61人の物語。

そう、たいていの物語は、のたうちまわって書かれている。

さいごは集合写真を撮って。

終わり!

そう、楽しくのたうちまわろう。

レポートライター 石神慎吾


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