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機械情報システム研究室の紹介

機械情報システム研究室(足立研究室)は『機械』と『情報』が有機的に結合した『システム』の研究を行っています.キーワードは『VR(バーチャルリアリティ)』と『手ごたえ』です.足立研究室の研究を年代順に紹介します.

1990年代はロボット制御技術とコンピュータサイエンスを駆使して,バーチャル空間で手ごたえを感じながら外科手術を行うシステムの研究などを行いました.

大型ロボットと小型ロボットを組み合わせて両手の親指,人差し指,中指に手ごたえを発生させる力覚提示装置
親指,人差し指,中指に手ごたえを発生させる力制御ロボット
患者のMRIデータから作成した患者のCG.電気メスや鉗子を力覚提示装置で操作しているところ

2000年代はリアルな外科手術のトレーニングができるマネキンの作成を目指して,シリコーンを使った疑似人体組織の研究を行いました.硬さと色が違うシリコーン微粒子を積層することで疑似人体組織を作成しました.

シリコーン微粒子を作成するために開発した装置
シリコーン微粒子の作成中
大脳組織を模した疑似人体組織

2010年代は企業と共同で,よりリアルな哺乳瓶用乳首の開発を行いました.授乳婦乳首の静的および動的な柔らかさを測定するための計測装置を新たに開発しました.この計測装置で得られたデータを基に授乳婦乳首の柔らかさ特性に近い哺乳瓶用乳首を開発し,特許を取得しました.

授乳婦乳首の柔らかさ計測装置
計測イメージ
一般的な哺乳瓶用乳首の柔らかさ特性(静特性)
授乳婦乳首の柔らかさ特性(静特性)
哺乳瓶用乳首の内部を特殊な形状にすることで授乳婦乳首の柔らかさ特性を実現しました

2020年代は東京大学医学部と共同で看護師の教育システムを開発中です.VR環境下で看護師のトレーニングを行います.詳細はまだ秘密です.

看護師の教育訓練システム

【番外編】
岩手県岩泉町にある龍泉洞の潜水調査に協力をしています.ダイバーが行くことができない深淵部の調査を目的にROV(遠隔操作型の無人潜水機)の開発を行っています.

龍泉洞を調査するダイバー(水面に浮いています)
開発中のROV


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