夢日記70”破壊工作を阻止する番組企画”

私はあるテレビ放送局の若手プロデューサーだった。政府の密命を受けて複数の指定箇所の池を使った企画を作った番組をいくつか作ってそれを放送する事でその場所への国民の関心を持たせる事で某国による破壊工作を阻止しなければならないとの事だった。(指示者の話によれば最悪視聴率は取れずとも撮影するだけでも効果はあると言っていたが、色んな意味でそう言う訳にもいかないだろう)

何でもそれがあるだけで基地から発進する航空機を撃ち落とせると言う物を池に設置されようとしているらしく、放置すれば国防上に極めて甚大なリスクを負う事になるらしい。責任重大だ。

予算はいい。しかし短期間にやる事が山積みだ。この殺人的スケジュールをこなしつつ国民の関心が向くような番組にしなければならない。かと言って安易に炎上する様な企画にすれば放送そのものができなくなる。私は撮影予定地に向かうバンに揺られながら頭を抱えた。

「大丈夫ですか?」

スタッフに声をかけられる。馬鹿素直に本当の事を打ち明けられる訳がないので適当に返事をしてこれからの事を考える。

企画すらまともにできてないうちからわざわざ撮影の予定地の下見に向かうのはその場所の知名度が殆どないから足を運んで現地を確認するしかないからだ。それに実際に見て感じて良い企画が思い浮かべばなあなんて考えてる。近くに美味しい店があれば尺を稼ぐ事だってできるかもしれない。

ああ、そうだった。他はいいとして呼ぶキャストを早く決める様に言われてるんだった。幸いにもスケジュールにやや余裕のある人はある程度は絞ってもらっているのでその中から選ぶだけ…。私はため息交じりにファイルを開いてキャストのリストを確認した。

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リグニン
パイナポォ(「 ・ω・)「