夢日記64”ゾンビ・デパート”
私はどういう風の吹き回しか遠くに旅行に来ていた。旅行先で人が人を噛む事件が起きた。噛まれた人間は凶暴になり他の人間を噛むようになった。ゾンビパニックが起きると政府は迅速な対応を行い、辺り一帯は封鎖され私は旅行先から出られなくなった。
ゾンビに対し団結して身を守る人々や散り散りになって逃げる人がいた。私はチームワークが苦手なので個人で逃げた。しかし封鎖された場所を越えて逃げる方法はなくネットも何故か使えない。救助を待つなら個人でいても生存率は低いのでどこかの集団に入る事にした。
林を引き返し町を目指していると道中で倒れている人物から話しかけられた。何でもこの町の生存者を助けに来たはずだった救助隊らしい。残念ながらゾンビに噛まれたためもう助けには行けないとの事。あるデパートの屋上のヘリポートに生存者を連れて行って欲しいと頼まれた。救助ヘリが来るらしい。
私は生存者の集団を訪ねて回っては救助隊を名乗って集めた。後はデパートの中に入って屋上を目指すだけなのだがデパートの中も当然ゾンビがいる。まずは屋上までのルートの安全を確保しなければならない。
辺りのゾンビは生存者を襲うためにデパートの中に入ってるはずなのでデパートの周りは比較的安全。だからここで待機して身を守る様に、と言いつけて私はデパートの中に入った。何があったのか電気は通っておらず真っ暗だった。
しかし私は暗視能力があって暗くても10m先ぐらいまではちゃんと見えるので問題はなかった。デパートの中のゾンビ達はどこを目指す訳でもなくウロウロしており壁に身体をぶつけたり躓いたりしていた。どうやら彼らの暗視能力はゾンビになった後も常人と変わりないらしい。
デパートで死亡しているゾンビ達を見るに元の感染者の生命力を超えた活動はできないようだ。つまり人間同様に物理的に殺害すれば死ぬ。果たしてゾンビと呼んでいいんだろうか?
案内板を見つけるとデパートの入り口から屋上まで最短のルートを考え、そのルートの安全確保のためにゾンビを張り倒して回った。相手にはこちらが見えていないので相手が元人間と言う事を考えなければ対処は難しくなかった。
3階に上り屋上を目指しているとデパートの入り口の方が騒がしくなった。どうやら待っている様に言いつけた生存者達が中に入って来たらしい。ゾンビは騒がしい音を頼りに動き出した。
もうこうなってしまっては無理矢理にでも彼らを連れて屋上を目指すしかない。私は来た道を戻った。