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巨大言語モデル(LLMs)の衝撃

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巨大言語モデル(LLMs)関連の記事を集めました。
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#Microsoft

2023年人工知能(AI)最大のニュースはChatGPTではなかった

2023年の人工知能(AI)関連ニュースを振り返ってみると、去年の暮れに登場したChatGPTによって、今年はOpenAIが旋風を巻き起こしました。今では、毎日何をするにもなくてはならないツールとなっています。 でもそれだけでは十分でないとでも言わんばかりに、OpenAIは前CEOであるSam Altman(サム・アルトマン)を解任しました。 この記事では、先週週末を挟んだ3、4日間のほどの出来事を時系列に沿って解説します。 Sam AltmanのCEO解任Sam Al

GPT-4:詳細未公開の先に見えるもの

2022年の間ずっと噂されていたOpenAIのGPT-4ですが、つい先日の3月14日に公開されました。Microsoftの新しいBingではすでに組み込み済みであり、ChatGPT Plusでも使用することができます。 すでにたくさんの記事があちこちで読めます。Twitter上でもたくさんのつぶやきが「GPT-4」関連になっています。もちろん、そういう人たちをフォローしているせいもありますが。 多くの内容は「GPT-4は凄い」というものです。画像も扱えるし、性能がこれまで

「Bingする」が「Googleする」を置き換える?

昔むかし、インターネット上の検索はイノベーションであり各企業が競争する時代でした。YahooやInfoseekなどが登場しましたが、Googleの台頭により検索の戦国時代は一旦終わりを告げました。 そして、検索といえばGoogleが代名詞、いや動詞として使われるようになって久しい。英語では検索した時に"I googled …"(私は…をGoogleしました)と言います。 しかし、2022年の暮れにChatGPTが登場しました。多くの人がChatGPTと検索エンジンの親和性

ChatGPTとBingがGoogle検索に挑戦!?

The InformationからMicrosoftがChatGPTをBingの検索エンジンに組み込む準備をしているとのニュースが流れました。 同じニュースがThe VergeやBloombergでも取り上げられました。両方ともThe Informationがソースなのですが、注目に値するのでピックアップされたのでしょう。 以前、GoogleがChatGPTをかなり警戒しているのでは、という話をしました。 その原因として広告ビジネスに依存するGoogleがチャットボット

ChatGPTによるGoogleの緊急事態宣言

ChatGPTのあまりの人気ぶりに、Googleが「Code Red」を宣言したとNew York Timesが報じました。Code Redとは、「厳戒警報」、「火災警報」などの意味があります。要するにこれはGoogleにとっての「緊急事態」なのだと。この記事がTwitterやRedditで取り上げられ、様々な憶測が飛び交いました。 そして、ChatGPTを発表したOpenAIの背後にはMicrosoftの存在が見え隠れします。広告収入に頼るGoogleとそうでないMicr