一人

散らかる部屋
お風呂の排水溝に詰まる髪の毛
腕の噛み跡

一体どうしてこうなったか、本人も忘れてしまうほどに狂ってしまった。
出来事をここに書くので誰かに解明してほしい。
 高校受験も終わった中学三年の冬
私にはよからぬ噂がたてられていた。
それは、私がトランスジェンダーだと言うものだった。
しかしあまり確証のない噂だったため、あまり信じられていなかった。
 そんなある日、友達Aに筆箱を取られてしまい追いかけっこのようなことをしていた。筆箱を奪い返した後、友達Aが逃げながら捨て台詞のように「このトランスジェンダーめ!」といってきたため、私は「それは悪口じゃないだろ」と反射で言ってしまった。なぜこのように言ったか思い返してみると、別の友達の中にトランスジェンダーを公開している友達Bがいたからだと気づいた。友達Bを自分勝手に擁護していたのだ。
 しかしそんなことを知るはずもなく、私がトランスジェンダーだという証拠にされてしまい、噂が多くの人に信じられてしまった。
 ここから最悪の日々が始まった。
 私の通っていた中学校はいじめをするひとがいなかったが、噂によって茶化すひとが出てきた。これだけならよかったが、よく一緒に下校している人も噂を聞いたらしく、避けられるようになった。なぜこんなことになったのかと自分の行動を振り返ると、なんだか噂が本当であるかもしれないと疑い始めてしまった。そして自分がなんなのか、なぜ避けられてしまうのか。この思考の悪循環に陥ってしまった。

私が全部悪いのだろうか

追記

この文を書くのも、自分をみつけるためだ。
大人の真似事をして書いてみた。
まだ自分がわかんなくてきらいだ。

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