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映画『ジーサンズはじめての強盗』感想


モーガンフリーマンのコメディと聞いて
Netflixにて鑑賞

ネタバレも含まれるのでまだ見てない方、ネタバレ嫌いな人はここで記事を閉じてくださいな

まずはあらすじから

同じ会社で40年以上も実直に働き、定年後は慎ましくも不安のない年金生活が送れるはずだったジョー、ウィリー、アルの親友3人組。しかし会社が買収された途端、年金の支払いが打ち切られてしまう。そんな時、偶然にも銀行強盗の現場に居合わせたジョーは、自分たちも奪われた年金を取り戻すべく、親友の2人と銀行強盗を計画し始める。

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正直なところ、この3人の俳優をこんな使い方してええんか!?と思ったけども
結論、普通に面白かった。
人にゴリ押しするほどではないが、暇で何もやることなくてNetflix入ってるなら見てみたら?くらいの進め方かなと

元はと言えば『ジーサンズはじめての強盗』は
『お達者コメディ/シルバーギャング』のリメイク版でありワイ自身は『お達者コメディ』の方を見ていないのであくまでも『ジーサンズ』だけを見た感想である。

この現代の日本でも今後普通にあり得そうな年金問題
映画のジャンルはコメディだけども
今の日本には刺さる内容でもあるんじゃないだろうか
長年勤めて頑張って働いてきて定年後に年金で細々くまったり生きることを考えてる日本人には今後自分の身にも起こり得るような
日本にとったら社会風刺のような映画でもあった

主人公の親友3人組ジョー、ウィリー、アル
強盗をするきっかけとなったのはジョーが銀行強盗の現場に居合わせた事だが
ジョーの背景があまりわからず全体的にコメディ全振りでいくつもりの感じがした。
モーガンフリーマン演じるウィリーは孫や家族との関わりが描かれていたが、それに対してジョーは家族関係があまり描かれていない。アルに関しては全くだ。
なので『ジーサンズ』はあくまでもこの3人の友情映画だとも言えるかと
その個人の背景をあえてあまり描かないことにより3人の友情が色濃く出ててこれもありなのかなと思った。
ただ、ウィリーとアルが何故同居しているかの背景の描写があまりなく、そこをもうちょっと入れていて欲しかった部分はある。そうすれば映画後半のウィリーにアルが肝臓を提供するシーンはもっと胸熱だったのではないだろうか。

終始、話の展開も良くて途中に中だるみしそうになるがそれを阻止するクリストファーロイドの役が良い塩梅だった。
クリストファーロイド最高やなおい。(BTTFオタク)


ウィリーが捕まりそうになるシーンでは
女の子が何故、「ここに犯人はいない」とウィリーに気づいていたのに嘘をついたのか
その謎は視聴者に考えさせるスタイル
あの女の子はウィリーの孫の立場になっておじいちゃんに会えなくなるのは可哀想と思い嘘をついたのか、ウィリー側の気持ちを汲み取ったのかは定かではない。
コメディとはいえ『ハングオーバー!』のような頭を空っぽにしてみれる映画ではなかった。

よく話題で「お金と愛」どちらが大切かと出ることが度々あるが「愛はお金では買えない」と言う人が多いけども「お金があるからこそできること」「お金が無いと救えない愛」「愛があるからこそしてしまったお金絡みの犯罪」があるのでは無いかとこの映画を見て思うこともあった
アルとジョーはウィリーに対していつでも肝臓を提供できるくらいの愛は持っている
ただ、お金が無いとウィリーはその手術を受けれない

ジョーに関しては娘と孫娘の家がローン支払いの延滞で取り上げられそうになる
“愛”があってもお金が無いと助けられない、愛する人達が路頭に迷うかもしれない。
愛はお金では買えないけれどお金があることによって守れる愛があるのだから
正直に言うと愛とお金は天秤にかけることはできないけど強いて言うならお金のほうが大事だろう

クスっと笑える部分もありつつ、愛とお金の関係や、3人の友情、日本にとっての社会風刺等、色々考えさせられる映画でもあったなとワイは思う

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