新卒で準大手企業に入ったITエンジニアの給与の話
はじめに
あまり語られない給与の話。
差しさわりない範囲で実体験を書いてみます。
1サンプルに過ぎませんが、世界の誰かの参考になるかもしれないので。
個別ケースの給与の話
平均年収650万円くらいの準大手企業(東京にあって、一応上場してる、独立系のSIer、ニッチな分野が得意、わりと老舗)に修士卒で入社。
その後、業績が良くなって、今は平均年収1000万円(各種手当て込み1100万円)くらいになっています。
社内のエンジニアとしては特に優秀な訳ではなく、出世具合は同期内で一般的なあたりです。肩書き無しの平社員です。
入社した・業績は最悪だ
新卒1年目:額面450万円くらい(各種手当込み)
2年目:480万円くらい
上位職に昇格した(1回目)
3年目:560万円くらい
4年目:610万円くらい
取引先の研究所に出向した
5年目:630万円くらい
6年目:650万円くらい
7年目:660万円くらい
自社に帰任した
この辺りで同一職位内での給与は頭打ち
8年目:680万円くらい
9年目:690万円くらい
10年目:690万円くらい
11年目:690万円くらい
上位職に昇格した(2回目)・業績が回復してきた
ここからわりと業績連動する職位
12年目:820万円くらい
13年目:830万円くらい
14年目:860万円くらい
業績がよくなった
15年目:970万円くらい
16年目:1100万円くらい
17年目:1200万円くらい
18年目:1250万円くらい
補足
・業績が悪化したら850万円前後になると思います。
・給与制度が改定されて、今の若手は上記よりは100~150万円くらいは多く貰えるようになっています。
・4年目までは残業45~120時間くらいありましたが、徐々に減って、今は平均すると10時間いかないくらいになってます。
・14年目か15年目あたりは、社会人博士課程で時短勤務&休職していた分、少し低めになっています。
蛇足
個人的に思っていること
給与の額は、業績と経営層の利益分配の考え方に大きく依存して、個人の能力でどうこうするのはわりと難しそうで、結局、どこに所属するかが一番大きく影響すると思います。
例えば、自分が転職した場合、収入が3分の1になることもあるだろうし、今より増えることもあると思います。
就活する人は、
・東洋経済とかの平均年収ランキングetc
・社員一人当たりの売り上げetc
・信頼出来る知り合いからの口コミetc
を参考にするのがよさそう。
なんでこの記事を書いたのか
ここ数年、身分不相応に収入が多くなっている実感があるのですが、SNSとかを見ていると、昔からある大手IT企業への新卒就職は、オワコン的に書かれてる気がしますし、所属企業でも採用にだいぶ苦戦しているらしいです。
SNSでは、
・駆け出しエンジニア、〇年目で××万円達成!
・転職したら年収××万円アップ!方法は私のプロフを見て!
・エンジニアをしつつ、投資で××万円資産形成してFIRE!
・未経験からGAFAで××万円、部長で転職コンサルです!
・プログラミングスクールでエンジニアになろう、講習料○○万円!
みたいな話が多い。
実際はどうなんだろうと「△△社 年収」とかで検索すると、
・△△社の20XX年の平均年収xx万円
・△△社 ○年目○○エンジニア 年収xx万円
・業界別給与!○○エンジニアの平均年収xx万円
みたいな情報が多めで、参考にするのは難しそう。
ということで、大学新卒からそこそこ大手のIT企業に入る、昔ながらのルートでも、そこそこの給与が貰える可能性があるということを、書いてみようと思った次第です。
あと、退職エントリーを書く機会があったら、こういった記事を書こうかなと思っていたのですが、数年後~数十年後に書いても、物価と給与水準が変わっていて、役にも立ちにくそうだとも思ってます。
積極的に情報収集してないので、もしかしたらありふれてる情報なのかもしれませんが、それはそれで。
ITエンジニアって主語でかいけど、どんなことをやってるの?
ソフトウェアを受託開発したり、データ分析したり、物理現象を分析したり、国の委託研究したり、自社開発のパッケージソフトを作ったり、上流から下流までわりと色々やってます。
小難しい数式が出てくる分野なので、割とニッチな知識が要求されますが、ソフトウェア開発スキルは、広く浅くやっているのであまり高くありません。
別の記事で、やってることについて少し触れてたりします。参考まで。
ITエンジニアとしてやったことある仕事|きじとら (note.com)
会社員の管理職離れのニュースをみて思うこと|きじとら (note.com)
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