PS4のゲーム　電脳戦機バーチャロンマスターピースってどう？

2022年3月5日 14:17

はじめに

電脳戦機バーチャロンマスターピースのレビューです。
電脳戦機バーチャロンシリーズの３作品が入った、コレクション的な作品になっています。良いところ悪いところなど書きます。
全作品無差別級でとりあえず戦える程度にはやりこんでいた、きじとらの個人的な所感です。

※2022年2月までの話です。2022年3月末にホロライブの方の配信により、世界線が変わった感じがするので、状況がちょっと変わっているかもしれません。

2024年に少しだけ更新しましたが、最近の情勢は詳しくないので、最新の情報ではないです。

先に結論

このゲームをお勧めする人

・カトキハジメがデザインした3Dロボットを動かすことを、楽しめる人。
・過去に電脳戦機バーチャロンのいずれかの作品を遊んで、楽しめた人。
・CPUと戦うアーケードモードで遊んで、満足出来そうな人。
・2000円以下で販売しているセールに遭遇した人。
・このゲームを一緒にプレイする仲間がいる人。
・SNSやdiscordなどで、ゲーム仲間を募ってプレイすることに慣れている人。
・Xを使って、ユーザ主催イベントとその配信を探して、参加することに抵抗がない人。
・ネット対戦で延々と強い人に負けても、練習して倒してやると思える人。
・上手くなるまでの道のりと経過を楽しめる人。
・直感的ではない、複雑な操作を練習して覚える気力のある人。

このゲームをお勧めしない人

おすすめする人のいずれにも、当てはまらない人。

もし初心者が新規にやるなら？

全作品、操作感が違うので楽しめたものがお勧めですが、操作がシンプルでとっつき易く、ネット対戦で不快な思いをする可能性が最も低いのは、（初代）電脳戦機バーチャロン。
ユーザ主催イベントが多いのは、オラトリオタングラムです。
仲間内でわいわい遊びやすいのはバーチャロンフォースです。

ゲームの概要

・以下の三作品がセットになったアーケードコレクション的な作品です。
https://www.youtube.com/watch?v=W0_U9Wxts0Q
（初代）電脳戦機バーチャロン：1996年頃にアーケードで稼働したTPS視点でロボットが１体１で戦うゲーム
（２作品目）電脳戦機バーチャロンオラトリオタングラム：1997～2000年頃にアーケードで稼働したTPS視点でロボットが１体１で戦うゲーム
（３作品目）電脳戦機バーチャロンフォース：2001年頃にアーケードで稼働したTPS視点でロボットが2体2で戦うゲーム

・3D表示されたロボットを、２本のレバーに攻撃ボタン、ダッシュボタンが付いた、ツインスティックで操作できることが特徴。
（※PS4のコントローラでも操作出来て、そちらの方がむしろ強い。）

・ネット対戦（ランクマッチ、プレイヤーマッチetc）に対応しています。
PS Plus加入が必要です。

このゲームの良いところ

唯一無二の操作感

二本の操縦桿（ツインスティック）でロボットを動かす、昔のロボットアニメみたいな遊びが出来ます。
※たまに再販されることはありますが、ツインスティックはあまり売ってません。

アーケードやりこみ勢には安い

三作品セットで定価4500円で、2000円セールもよくやってます。
100円玉を沢山投入して対戦しまくってた人が同じ遊び方をするなら、すぐに元が取れるかと思います。

同窓会ツールとしては及第点

すでにバーチャロン仲間がいるプレイヤーが仲間内で遊ぶのには、最低限必要な機能が詰まっていると思います。観戦落ちとかいろいろありますが。

企業主催大会、ユーザ主催大会・イベントがそれなりにある

年に一回程度、企業主催の大きめの大会があります。
数ヶ月に一度程度、ユーザ主催イベントを開催する人も何組もいます。
毎週○曜日の○時からプレマで対戦会みたいな定例イベントもいくつかあります。
ゲームの公式からの情報発信はなく、Xにて情報収集する必要があります。

このゲームのどちらでもないところ

操作が直感的ではない

ガンダムvsシリーズなどの、似たゲームで同程度に戦えるようになるまでに、必要な練習量が桁違いに多いです。
いい意味で捉えるとやりこみ要素ですが。

トッププレイヤーとの距離

ランダムマッチングなので、ランクマボタンを押すと、初心者がいきなり全一プレイヤーとマッチングすることがあります。
Xなどでもわりと簡単につながり易いので、トッププレイヤーとの距離が近いです。
ネット対戦や大会で活躍しようとすると、プレイ歴数十年のやり込んだプレイヤーが高い壁となって立ちはだかります。

村社会コミュニティ

元々古いゲームだったり、新規参入した人が離れやすい環境になっているので、好きな人だけが残り、過疎化と村社会化が進んでいます。
ただし、当時から現役のプレイヤーはいい歳の社会人になっているケースが多く、他ゲーと比べても攻撃的な人は少ない村。
（攻撃的な人が全く居ない訳ではない。）
追記：初級者中級者が集まった小さめのコミュニティも、出来つつあるみたいです。

NOアップデート

基本的に、バランス調整がありません。
環境がほぼ変わらないので、一度ゲームを覚えればしばらく戦線を離れてても、復帰し易いです。

バグ技＝テクニック

最近のゲームであれば、修正されるような
「特定の状況で特定の操作をすると、予備動作を無視した攻撃が発生する」
などのバグ技が仕様化して、使われています。
やりこみ要素ではありますが、細かすぎて伝わりにくい高等技術であって、流行りにくさの原因になっている気もします。

逆転要素がほぼ無い

最近のゲームによくある、逆転要素がありません。
ごく一部の例外キャラを覗いて、序盤から不利になっているプレイヤーはひたすら不利になり、地味な対戦になりがちです。

やりこんだ実力が反映され易いので、スポーツや競技としては良いと思うものの、エンターテインメント性に欠けます。

世界の背景、設定やストーリーがわかりにくい

ゲーム本編では全く説明されないものが、プラモデルや本などで断片的に公開されています。
個人的には、ゲームの本編でも最低限触れて欲しいと思います。
SFの設定みたいなものを、調べて読み解くことが好きな人には、プラス要素だと思います。

このゲームの悪いところ

一人プレイ/協力プレイが充実していない

ストーリーモードなど、一人でも楽しめるモードが充実していません。
90年代～2000年代初頭のアーケードゲームによくある仕様そのままです。
（過去の移植作品で追加されていた、独自モードなども、おおむね削除されてます。）
CPUの行動が作りこまれておらず、ゲームに慣れてくると物足りなくなります。

アーケードのバーチャロンフォースでは、協力プレイでＣＰＵと戦えましたが、そういったモードはありません。
アーケードのバーチャロンフォースに存在していた、ミッションモードなども削除されてます。
（※セガのwebページにある紹介ムービーではミッションモードがあると説明されている。どういうこと！？）
トレーニングモードは入力の表示や特定行動の記録/リプレイなどが存在せず、練習が難しく、対戦のリプレイ機能も存在しません。

ツインスティックの入手難度

独特の操作感を味わうためには、タニタ製の中古を調達するか、他ハード用の中古品とコンバータを調達する~~前提となる。~~か、再販タイミングを待つ必要がある。

マッチングシステム

ランクマッチは完全ランダムマッチングで、初心者が適正な強さの人と対戦することが難しくなっています。

以下、2022年頃までの話で、それ以降の状況は知りません。
活発にプレイしているプレイヤーは殆どが、無差別級で戦える上級プレイヤーのため、初心者ともマッチングしがちです。
PSIDをブロックしてもマッチングします。対戦相手のブラックリスト登録なども存在しません。

初代は試合数とポイントが表示される。
　マッチング後に対戦相手にキャンセルされることはほぼ無い。
オラトリオタングラムは戦績として〇勝〇敗が表示される。
　マッチング後に相手の戦績を見てキャンセルするプレイヤーが多い。
フォースは階級とポイントが表示される。
　マッチング後に振り分けられたペアを見てから、キャンセルするプレイヤーも居る。

オンラインの過疎化

同時接続は普通は1桁で、ピーク時にも多くて数十人程度だと思います。
対戦相手の選択肢が非常に狭いです。
同時接続１桁の時に、マッチングした相手を厳選するプレイヤーが常駐していると、ランクマッチを快適にプレイすることは困難です。

では、どうなればお勧め出来るの？

ランクマッチのマッチングシステムを、改善してくれるとお勧めし易いです。
それだけだと、あまり人は増えないだろうし、利益にも繋がりにくいと思うので、何かしら新規参入が増えるタイミングも作ると良さそう。

具体的には
・ランキングをレーティング制にして、マッチングと獲得ポイントはレーティング基準にする
・バーチャファイターe-SportsみたいにPS Plusとかで１か月間無料期間とかを設ける

PS6への移植タイミングとかでも良いので、よろしくお願いします

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか？