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「東京出身→北大生/20歳」〜地方へ”飛び出す”進路選択〜【EPISODE.10】
▶︎プロフィール
あまねさん(20)
東京都出身。都内の高校を卒業後、1年の浪人を経て北海道大学に進学。
現在は水産学部に所属。
ちぐささん(20)
東京都出身。あまねさんと同じく、都内の高校を卒業後、1年の浪人を経て北海道大学に進学。現在は文学部に所属。
▶︎なぜ北大に?
ーおふたりとも出身は東京。関東圏にはたくさんの大学があるなか、なぜ北大を選んだのかを、まずはお聞きしたいです!
あまねさん:最初から北大!と決めていたわけではありませんでした。浪人時代に、予備校の先輩が北大に進学したと聞いたことがきっかけでした。
現役のときは何の迷いも持たず東京の大学しか考えていなかったのですが、調べてみると少し興味を持っていた水産系の学部があることを知って。
「ありかな」って思ったんです。
ちぐささん:わたしも最初から決めていたわけではなかったです。予備校の授業でたまたま北大の過去問があり、それがめっちゃ解けたのがきっかけでした笑
夏休みに実際に大学を見に行って、直感的に「行きたい!」って思ったんです。もともと地方の大学に行って一人暮らしをしたかったし、校風も自分に合っていると感じました。
▶︎北大でのキャンパスライフ
ーおふたりとも、偶然の出会いが今の進路につながっているんですね…!実際に北大生になってみて、学生生活はどうですか?
あまねさん・ちぐささん:めちゃくちゃ楽しいです!!!!!!!!
一人暮らしをしている学生が多いので、毎日誰かしらの家に集まって過ごすことが本当に楽しいです。わたしたちは野球部に入っていて、空きコマやアルバイトの合間にも、隙間さえあれば野球してます!
ーめちゃくちゃ楽しそうなのが伝わります! もし東京の大学に行ってたら…と想像するといかがですか?
あまねさん・ちぐささん:家族くらい深い関係の友だちはできなかったんじゃないかなと思います。実家から通っていたらできなかったことなので、それは地方の大学に入ったからこそだなと思います。
札幌は案外都会なので、不便なこともないですしね!笑
(↑北大の有名スポット、いちょう並木)
▶︎実家を離れる決断
ー東京から北海道。地元の同級生は実家に残る人も多かった中、1人で離れた土地に行くことに不安や迷いはなかったですか?
あまねさん:家族と離れることに不安はありました。祖父母や高齢の犬と暮らしていたので、いつ会えなくなるかわからないし、両親が悲しむだろうなと感じて。
それで北大に行こうかなと思ってから2ヶ月くらい迷っていたんです。
でも最終的には、祖母の「自分がしたいことをするのが一番だから、他の人を心配して、したくない選択なんてしなくていい」ということばに背中を押され、行くことを決めました。
あとは、ちぐさの存在も大きかったです。2人とも北大を目指すことになったのはたまたまでしたが、いっしょに頑張る存在がいることは励みになりました。
ちぐささん:わたしも家族のことは心配でした。自分が両親の間の架け橋的存在だったので、いなくなって大丈夫かなと。
実家にいたときは家事もしなかったので不安でした。
実際、一人暮らしを始めたばかりの頃は、コンビニ弁当を1人で食べながら泣いたこともありました笑
親のありがたさをこれまで感じてこなかった自分に腹が立ちましたね。
ーおふたりとも、大学進学で実家を離れるという経験から、ご家族の存在の大きさを感じたんですね…!
あまねさん:そうですね。電話などで「今楽しい?」と聞かれて「楽しいよ」と答えると、家族がとても嬉しそうにしてくれるんですよね。
やりたいことを応援してくれる家族の存在はありがたいなと感じます。
ちぐささん:わたしが幸せなら親も幸せを感じてくれるんだなあと、身に染みて感じています。
(↑北大の有名スポット②、北大植物園)
▶︎進路選択において大事なこと
ーありがとうございます!最後におふたりそれぞれが、進路選択をする上で大事だと思うことを教えてください!
あまねさん:わたしは現役時代、そこまで「行きたい!」と思っていない大学を受けて案の定落ちました。浪人をしたからこそ、時間をかけて悩むことができ、地方という選択肢を知り、その道を選んでよかったと思える選択ができたと思っています。
「ほんとうにそこに行きたいのか」、それが一番大事だなと思います。
ちぐささん:大事なのは「フィーリング」かなと思います。「自分はここに行くんだな」と思えるかどうか。自分が充実した生活を送るイメージができるところを選ぶ、これが大切だと思います。
中学受験も経験しているのですが、親の言いなり状態だったので入学してすぐに辞めてしまったんですね。とにかく手当たり次第受験しまくるのではなく、第二志望以降も含め、できるだけ足を運んで自分が何を感じるかを確かめることがオススメです。
あと、本当に行きたいところがあるなら、浪人は良い選択だと思います。
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東京から地方の大学へ。これまで自分が生きてきた世界、コミュニティから一歩外に飛び出したおふたり。
迷いや葛藤をともなう選択の先には、充実した日々が待っているのかもしれない。
その期待を胸に、時には「はみ出してみる」。
その選択はすてきだなあと、おふたりのお話を聞いて考えさせられました。
ご協力いただいたあまねさんとちぐささん、最後まで読んでくださったみなさん、ありがとうございました!
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