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Santa Davisインタビュー(2019) 3/4

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イ: いまさっき言ったWailersとRandyのレコーディングスタジオで行った次のセッションについてだけど、そのセッションが魔法のようなセッションだったとTony Chinのインタビューで知ったよ。Lee Scratch Perryと再びオリジナルの「Sun Is Shining」を演奏したりしてさ......

S: Yes.


イ: 「Duppy Conqueror」で使用されるリディムでの演奏もしたんだよね。ヒットソングを使う代わりに......

S: (笑)「Mr. Brown」

イ: 正直にいうと、Wailersとして自分が大好きな曲をレコーディングした人と一緒に座ってるなんて......この状況に鳥肌が立ってるしゾクゾクするよ。
あなたのディスコグラフィーを振り返ってると、Bob Marleyの「Africa Unite」(Bobの’79年作のアルバム「Survival」収録) のドラムを叩いてることにぶっ飛ばされたよ。1980年にも自分が愛してやまない「Coming in from the Cold」 (「Uprising」収録) で再び演奏してるよね。

S: Uh-huh.


イ: Bob Marleyが亡くなって2年後の1983年リリースのアルバム「Confrontation」収録の一曲目、「Chant Down Babylon」でもあなたはドラムを叩いてるよね。

S: Yes.


イ: Bobとの作品に関して間違ってることは無い?

S: 大丈夫。

イ: あなたが「Africa Unite」「Coming in From the Cold」「Chant Down Babylon」のような晩年のBobの作品をレコーディングに参加するようになった状況を教えてくれる?Bobがすでに世界的なスターになった後だよね?

S: 「Africa Unite」の話をさせてくれ、おれが彼のスタジオ、Tuff Gong、56 Hope Roadでレコーディングした最初の曲なんだ。当時はみんなが借りるスタジオは大体同じだった。わかるかい?
おれはBurning Spear(Winston Rodney)とのセッションの日にスタジオにいた。おれは予定時間よりも早く現場に着くのが好きなんだ。Winston RodneyはOcho Riosから来ているはずだったからおれは待ってたんだ。そんなところにBobが来た。おれを見てこう言ったんだ。"Hey, なにやってんの?今日は誰と仕事するんだ?" ってね。"今日はBurning Spearと仕事をする予定だよ。" おれはこう答えた。Bobは "Oh, okay, cool." と言って、笑顔でマリファナかなんかと一杯のお茶を嗜んだ。そしてどこかに行ったな。おれはどこでずーーーーっと待ってた。Burning Spear来ねぇんだよ。Bobはおれが待ってる間に2回も3回もこっちに来た。


イ: Bobはやったの?

S: Yeah. だってBobのスペースだからね。彼は何度もおれのところに来て "どうなってんだ、彼はまだ来ないのか?" と言った。"なんなんだよ!?ミュージシャンはいるのに、もう待ったなしだぜ。曲でもなんでも作ろうぜ!" って感じだった。おれらはスタジオの中に入った。彼は曲の準備が出来ていたらしい。

イ: 「Africa Unite」だ!

S: 当時、Bobは独立の式典のためにジンバブエへ行く準備が出来ていた。ジンバブエがBobを招待したんだ。おれはすぐにスタジオに入って「Africa Unite」をレコーディングした。

イ: Gosh!

S: エンジニアはAlex Sampkins。彼はその後すぐに亡くなった。おれはスタジオで曲をやった。
そして次の日もスタジオに行く予定があったから、スタジオに行ったんだ。Alexがおれに "Santa, 言いにくいんだけど......tomsが録れてなかった。おれのミスだ。" 彼はレコーディングでtomsが録れてなかったアクシデントが起こったことを話した。続けて "toms重ねてくんない?" と言った。これはおれがすでにやったドラムに重ね録りした初めての曲なんだ。おれが以前に演奏したドラムのトップに重ね録りした曲のことを話してるんだよ。考えなきゃいけないぜ。前のめりにやってないかとか、トップでプレイできてるかとか確認しなきゃいけない。曲を聴いて些細なズレを見つけるんだ。
Alexはとてもスマートだと思う。"スネアから埋めるんだ。" と言ってたね。彼らは同じセッティングをやるからね。それを待って、曲を聴くんだ。頭の中で曲をかけるのさ。おれの番が来たら、きっちりやるのさ。

イ: Cool.

S: これがレコーディングで起こったこと。もしこの曲を聴いたら一発録りだと思うだろうな。でも一発録りじゃないんだ。後から付け足してるからな(笑)

イ: その期間にBobはあなたと仕事していたの?

S: 違うよ。人々はBobがフワフワしてるやつじゃないということを理解するべきだ。彼はいつだってミュージシャンを認める人だった。
ある日の夜遅くおれらはTuff Gong Studiosでセッションをやったんだ。レコーディングの間、彼は外の階段に座って会話を交わすんだ。おれらは人生や、人生の中で打ち込んでることについて語り合った。Bobは "Santa, おまえはドラムを演奏する。おれはギターを弾いて歌う。おれはおまえにドラムの叩き方を話せないし、おまえもおれにギターや歌について話せない。おれらはやることをやってるからね。おれらは独自のvibesを持っているんだ。" みたいなことを話していたよ。Bobは人を認める人間だった。彼はアイデアを出さないとは言ってないよ。BobのオーラがBobのvibesなのさ!ミュージシャンとしてそれを理解するだろうな。多弁な人じゃなかったけど、スピリチュアルなオーラこそBobが持っていたものさ。

イ: 美しいエピソードだね。「Africa Unite」はクラシックだよ。「Coming in from the Cold」はどうやってできたの?

S: Bobの「Natural Mystic」を聞いたことある?

イ: Yeah. "Blowing through the air."


S: Yeah. Bobとの経験さ。ほんとに自然の法則だよ。Okay, おれらが「Comin' in from the Cold」をレコーディングした日にミステリーなvibesだよ。だってその日、おれはそのレコーディングしにスタジオに行ったわけじゃないからね?

イ: Tuff Gongへ?

S: そうだよ。おれは他の人たちとやる予定だったけど、最終的にBob Marleyとやることになったんだ。「Coming in from the Cold」のエピソードを今思い出した!Bobは少しの間亡命してたんだ。国外に行っててね。Neville Garrickが何年か前のインタビューで言ってた "「Coming in from the Cold」はBobが家に帰ってきてすぐにできた曲なんだ。" ってね。
Tuff Gongに行った誰かを探してたらBobがスタジオにいたからおれは”wow” って感じだった。おれを止めるやつなんていなかったな。普通は関係者以外は入れないんだよ。おれはスタジオの中に入っていったら、そこにはTyrone DownieとFamily Manがいた。彼らはレコーディングしようとしていたように見えたんだけど、Carleyがいなかった。だれがドラムを演奏するのかわからなかった。Tyroneはドラムも叩けるんだからね。何かの拍子でおれはスタジオの中に入ってコントロールルームにいたんだ。おれがいる場所から窓を見てみるとBobが座っているのが見えたんだ。誰かを探しにスタジオの中に来たおれをBobが見て、言った "出入口のドアをロックしろ! ロックだロック! あの男を逃がすな!あいつを中まで連れてこい。今すぐだ!" ってね。(笑)彼はドラマーを欲してたからね。Bob Marleyとの仕事だぜ。Bobはリソースはなんでも使う男さ。
リズムボックスがあったりすることは問題じゃないんだ。誰かがそこにいなかったらBobがその穴を埋めるんだ。Bobはおれに "中に入ってこい。" と言ったからおれがスタジオの中に入ると、Bobはギターを弾き始めたんだ。ギターは一発録りだったし、おれはドラムを叩くよう言われた。Bobはその場のvibesを大事にする男だからリハーサルなんて無い。難しいことなんかない。そんな男とスタジオの中に入るときに、己のエゴをすべてスタジオの外に置いてこなければいけないんだ。Bobと働くってのはそういうことさ。外に置いてきてるから自分なんてないぞ。Bobはまず最初にやるべきことを見せるんだ。そしたらおれらはそれをやる。彼が "準備できたか?" と聞いてきたら、こう答えるんだ "Yeah." と答えるんだ。おれはドラムの場所に座り、テープが回転する。Bobが演奏をはじめたら、おれが入ってくるんだ。ワンカットだぜ。なぜおれがワンカットだと言えるのかというと、もしおれが録り直ししてたら違うrollをやってただろうな。それがおれのスタイルだからね。マジックなんだ。音楽のマジックがそこにはある。Bobが "the natural mystic"という場所におれは立ち返るのさ。予定調和じゃない。

イ: いいね。僕らが話してるような彼の晩年のレコーディングを共にしたとき、レコーディングやBob自身に特別なことはあった?「Chant Down Babylon」のことも聞きたいな。

S: 全部同じ日にやったんだよ。

イ: あなたが初期にBobとやった「High Tide or Low Tide」と「Sun Is Shining」は彼の人生やキャリアおいて特別だったよね。彼のキャリアの後期にやった「Coming in from the Cold」などにより、あなたとスタジオに働いたんだよね。彼との特別なエピソードはある?彼自身のことや彼の音楽のやり方とかさ。

S: いいや、Bobはいつだって進化してたんだ。彼はいつも旅の最中だったし、ミッションだったんだよ。彼の個人的な変化は無かった。Bobには決意があったんだ。わかるか?彼は人生に責任感を持っていた。ミッションさ。Bob Marleyと仕事するときは、彼と一緒にミッションに臨んでいるということを理解するぜ。一緒の船に乗ってるんだよ。Bobはおれらにミッションを遺そうとしたわけじゃなかったんだと思う。彼にはそんな考えなかったはずさ。なぜなら今日まで旅はずっと続いているからな。

イ: あなたは彼が病に侵されていたことを知っていたの?

S: いいや、なんにも知らなかった。やっぱ奇妙だろ。だって彼の足のことなんて全く知らなかった。誰もがソーシャルメディアを使ってるような現代じゃないんだ。すべてはプライベート性を保ってた。わかるかい? "Yeah, Bobは自分のつま先を刺した。okay." 誰もがソーシャルメディアで情報をつかみ取るような今みたいな時代じゃないんだ。"くしゃみとかやってたから、多分彼は風邪ひいたんだと思う。" 全然そんなことじゃなかったよね。おれがBobの訃報を聞いたときは本当にショックだった。だっておれは病気のこととか何にも知らなかったから。

イ: 1981年あたりからBobが亡くなる1987年の6年間、あなたはツアーをやったり、旅したり、レコーディングだったり、Peter Toshとの出会いだったりね。あなたのPeter ToshとのコネクションはBob Marleyとのそれより深いの?

S: その通り。だってBobよりPeterと一緒にいる時間が長かったからね。

イ: Peterが射殺されたとき、あなたは現場に居合わせていたし、あなたも撃たれたしね。いくつかの物議を醸す文書によると、訴訟を起こされていたりしてたしね。あなたはToshとFree-IとWinston Brownらが殺されたあの最悪な夜のことを話す時間を作らなければいけないね。いろんなインタビューでこのトラウマになる出来事をは何度も話しているんだろうけどさ。

S: あんまり気が乗らないなぁ。

イ: でも人々は彼らが物事を自分が見たいように見れるからさ。個人的には将来顔を合わせることが無い限りそれを無理に焼き直す必要は無いと思うけど。もしあなたが人が簡単に殺されるグロテスク、厚顔無恥な襲撃を伝えたいのなら、別日を設けようか?

S: いいや、このテープでいい。Okay.この事件は1987年の12月11日に起こった。Marlene Brownはインタビューを受けていたと思う。彼女はMutabarukaの番組だったと思う。おれが最初にいろいろ見たのが2012年。Youtubeでみたけど言ってることがよくわからなかい。おれはそのインタビューに対して "Oh, Marlene BrownがMutabarukaからインタビュー受けてんじゃん、okay、チェックしてみよっと" って感じだったよ。彼女めっちゃ話してたよね。そして彼女はおれのもとを訪れて、彼女のインタビューを検証しなくちゃいけなくなったんだ。それも何度も何度もだぜ。おれは1990年からマリファナは吸ってないし、アルコールも飲まない。おれに彼女の主張を整理させてくれ。Marleneはなんて言ってたっけ?彼女の発言を見返すと "wow." って感じになったよ。
MarleneがラジオでMutaや世界中に向けて言ったことは真っ赤なウソだ。今からの話はおれを裁こうとするすべての人間に向けて送るぜ。Marleneの以前のインタビューを見てごらんよ。Dermot Husseyがナレーターだったと思う。Dermotはあの殺人強盗で何が起きていたかを話していて、その間にMarleneがいた家の写真を写し出していた。次の日ずっとだったかもしれないな。だっておれは出血していたから病院にいたからな。多量出血だった。その事件のことを話してるやつら全員家に帰ってアーカイブを漁ってみな。彼女はMutabarukaの目に2つのインタビューを受けていて.......

イ: そこで彼女はこの主張をしなかったの?

S: 彼女は包括的に話してはいたけどおれについて言及をしなかった。

イ: Santa, まだ言ってなかったけど、このインタビューの目的は人々がこのインタビューを読んだときに事の真相を明らかにするってことだよ。Mutabarukaの番組でMarleneが主張したことがあり、自分は知らないけど他のメディアで主張してることなんかもあるけど、彼女は銃撃の後にあなたを見たという証言や "Peterは生きている。私たちは彼を助けられる。"といった声明を発表してるよね。そしてあなたは ”おれは誰一人として助けない。” と言って、自分でジープを運転して病院に向かった。言わせてもらうと、個人的にはそれは酷いことだし恥だと思う。あなたは肺を壊して、内出血を起こした。そしてあなたは医療関係者のお世話になったんだよね。Peter Toshも最悪な被弾を受けたってのが自分の認識。彼は頭を二発も撃たれている。彼が生きているということはいろんな論争や医学の見地を無視した憶測を引き起こすからそれについて話したい。それから不明瞭な状況の人間に判断を下すためにもね。まあ嫌なんだけどさ。

S: Yeah.

イ: 一人のPeter Toshファンとして言わせてもらうとあなたが良くないと思う。Peter Toshが生きているというのは信じられないけど、もし彼が生きていたら彼はあなたが訴訟を受けて立たなければいけないシチュエーションを目にするだろうね。

S: そうだろうな。おれはなぜMarleneが番組に出てあんなことをやったのかがわからない。まず第一におれと彼女の間には何の問題もなかったんだ。おれがPeterの家に行ったときはいつだって彼女に対してリスペクトを表していたんだ。もちろんおれとPeterの間にも問題は無かったさ。金銭の貸し借りも無かった、彼らがおれを邪魔することも無かった。おれらはただあんな最悪な場所にいただけんだ。多くの人間が撃たれて3人死んだんだ。おれは生き残った人間の中で一番批判された人間さ。おれとMarleneは会ってるんだよ。最初に彼女はおれに "大丈夫?" と聞いてきた。おれは "だめだ。撃たれてしまった。まずいな。" と答えたんだ。だってその時にはおれの体は衰弱し始めていて、呼吸も変になっていた。息をするのも苦しかったんだよ。

イ: あなたもショックなの?

S: 当たり前だろ!おれだってショックさ。おれは人間なんだ。ショックを受けたし、怖かったよ。おれがいままで体験したことが無いことだってわかるだろ?頭をドアの脇の柱にぶつけるのとはわけが違うんだ。これは銃なんだ。左半身が痺れたからなんかヤバいと気づいたんだ。なんにも感じれないんだ。おれとMarleneとの唯一の会話がさっき言った "大丈夫?"、"大丈夫じゃない。" 、"Okay, 大丈夫よ。"、 "ちゃんと見ろ、おれは病院へ行くんだ。"、"Yeah, 心配ないわ。近くの人を呼んでくる。"という会話なんだ。しかもこれが最後の会話。"Oh, 重傷者が自分で車を運転して病院へ行ったと聞いたけど、それは誰なんだ?"とみんな言うんだけどさ。"おれだよ!" って感じだよ。Marleneは "昨夜あなたがここに来た時、私もここにいたわ。あのときのあなたの怪我じゃ自分で運転できなかったでしょ。" とか言うんだよ。"What!?" って感じだったよ。Marlene BrownはMutabarukaの番組で人々になんとかして語りかけるだろう。よくわかんないけど彼女はおれに対して何かしらの感情を長い間持ってたのかもしれない。なぜならおれとPeterは固い絆で結ばれていたからな。当時、携帯電話のようなものは普及してなかったから何も言わずにPeterに会いに行ったりしてたしな。友達がそこにいようが、いまいがとりあえず会いに行くんだ。おれらはそんな感じだったんだよ。おれがそうやってPeterん家に行くと、当然Marleneも家にいた。Peterはテレパシーのようなもので "呼びに行くから。" って感じだったな。"おまえのvibes感じたぜ。今からおまえんち行くわ。" と返すんだ。おれは彼のバンドのドラマーだったから、しょっちゅう彼に会いに行ってたんだよ。何も問題は無いぜ!

イ: Marlene Brownとの問題に気づいてないだけじゃないの?今日にもなって彼女があなたを訴えた理由を知らないの?

S: なんで彼女がおれを訴えたのか本当にわからない。彼女は現在、信用があんまりないものから聞いたことを世界に話すんだ。彼女はおれのジープの音を聞くまで、おれが家にいたことを絶対に覚えてない。彼女曰く、彼女は外に走り出しておれにPeterが生きてることを話したそうだ。彼はまだ助けられるってな。それに対するおれの反応が "おれは撃たれてるから誰も助けれない。" だったそうだ。もしおれがMarleneにそんな反応をしたとしても、おれが誰かを助けられるように見えたわけがない。おれは関わりたくないだけなんだ。こんな風に言うことでそう聞こえるだろうな。だってもし実際にMarleneが言ってるような会話があったとしても、おれはあんな風には返さないだろうな。"Sister Marlene, おれは今そういうコンディションじゃない。" って返答したと思う。

イ: 重複になるけど、僕はあなたがこのシチュエーションに対処しなければいけないことや、これに公に反応することにいい気はしないね。インタビュアーが質問しなければいけないことなんだ。僕はあなたが少なくとも思いの丈を語ってくれたのがうれしいよ。世界中にいるPeter Toshの友達や仕事仲間があなたに注目している。その人たちはあなたに対する悪意は持ち合わせていない。そして彼らはこのゴシップになんとも思っていない。

S: My brother. 犠牲者の言葉だよく聞け。人々は足を撃たれたり、命を落としたりした。血が流れたんだ。腕を撃たれた人もいる。動脈に弾が届いたかどうかの違いだけなんだ。言ってることがわかるか?

イ: あなたは運が良かった。僕を納得させなくていいよ。

S: Bro, おれの体には今も銃弾が残ってるんだ。

イ: あなたの鎖骨に?

S: ええと、肩まで達してたんだ。多くの人が知らないことを話させてくれ。天使がおれをガイドしてくれたんだよ。もし弾丸が体を貫通していたらおれは今日ここにいないだろうからね。弾丸が多くの器官に当たって鎖骨も壊したんだ。

イ: 結構後になるまで気づかなかったんだよね?

S: Yeah. おれはWailing SoulsとMonteryでショーをやっているときに、左手でシンバルを叩いたんだ。そのときに肩に鋭い痛みが走った。めちゃめちゃ痛かったよ。どっかの骨が折れてるかと思った。おれが撃たれたことと関係があるなんて思いもしなかったよ。レントゲンをやってやっとわかったんだ。医者が "なんかの事件に巻き込まれたりした?" みたいなことを聞いてきたから、おれは "No." と答えた。"自分の鎖骨折れてること気づいてる?" と言われたから、おれはまたもや "No."と言ったんだ。それからおれらはいろいろ話し始めた。医者が再びレントゲン写真を見て、おれの鎖骨の小さな凹みを見た。そのときやっと思い出したんだ。もしまっすぐにいってたら肺に達して死んでたな。そのせいで休養しなければいけなかった。それにはイラついたね。
今おれが人々に言いたいことっていうのはジャッジする前に全体を理解しろってこと。Maelene Brownが言ってることが何であろうがすべての人に言えるよ。なんか事件が起こったときに思い出せ。忘れないディテールがそこにはあるだろ?そこなんだよ!おれはあの事件の現場で何が起こったのか始まりから終わりまで話せるぜ。

イ: スローモーションのようだった?

S: Yeah, おれは経験したことならすべて話せる。おれは現場にいたんだからな。彼女がおれのことを公の場で何と言おうがおれは現場にいて関わってるんだ。Marleneがどんなことをやろうとも、彼女が受けた最初のインタビューが彼女の一番率直な考えなんだろうな。おれが銃を発砲したなんてことは信じられないのさ。
おれは人々に言いたい。おれは2本のMarlemeのインタビューを見た。そのうちの一つで彼女は「Mikey」と家で行われたインタビューがあったな。彼は頭に包帯を巻いていたな。彼らはあの事件について話していたけどおれの名前は一度も出てこなかった。一度もだぞ。おい、銃撃直後に行われた2つのインタビューでは一度もおれの名前出してないじゃんか。

イ: あなたが少なくとも人々に知ってもらおうとしてるのが個人的にはうれしいよ。あの男は全部で30分くらいある長ったらっしい動画をYouTubeにアップしてたね。

S: Yes!あの男が聞いたことは根も葉もないことなんだ。それとMutabarukaの番組で行われたMarleneのインタビューは "野郎...." って感じだね。おれのことを十分にわかろうともしてなかったし、ただあんな風におれの名前を出していただけだろ?
Hey, ここを見ろ。おれは人間なんだ。人間だから他のみんなのように恐怖も感じるんだ。もし恐怖を感じるシチュエーションを経験したことが無いのなら、経験したやつのことなんて話せないだろ。そうだよな?おれはベトナムやイラクについてイラクを熟知した人と議論できない。ましてや"おれは何が起きたのか知ってるぜ。" なんてことは口が裂けても言えないな。おれが説明なんてできない。現場にいた人と張り合うことはできないんだよ。言ってることがわかるか?

イ: あなたはずっと誠実だよね。あなたの過去のインタビューをたくさん見たよ。あなたはいろんな番組に出演してるよね。

S: Yeah.

イ: Winford Winslowや他の場所で"TVのことはあんまり知らない" みたいなこと言ってるよね。TVだけでなく人々がアクセスできる他のモノだとかも。あなたはほんとにあの事件のことに真っ直ぐに向き合うね。関わりたくないようなことばかりだよ。それはあなたがやらなきゃいけないことはフェアじゃないと思ってるから。トラウマだからね。
僕が物書きになって時間をレゲエミュージックに費やす前、刑事弁護人だったことは知ってる?僕がやってたのは被告人を弁護すること。ヘビーなシチュエーションを知らなければいけなかったし、暴力に直面している人々や暴力の犠牲者たちとずっと一緒にいたんだ。

S: Yes, Yes.

イ: あなたが言ってるように、現場にいなかった人はそのシチュエーションについて語るべきじゃない。現場にいた人々と広い見聞をもった人はPeter Toshの妻であるMarlene BrownがMutaburakaの番組で言ったことで知ったことのような、論争に基づいた仮定よりもよく知ってるよね。あなたが言ったことを聞いた後、事象をジャッジできるんだ。

S: Yeah. でもYoutubeに動画を挙げたこの男。彼にとって不幸だよね。おれは彼を攻撃したいわけじゃないから。自分のエネルギーをそいつに使いたくないんだ。あんなことを聞いてる男やいろんなことを言ってるやつに対してもだ。"Wow, 正気かよ?" って感じだよ。おれにコンタクトを取ろうともしなかったんだ。こいよ!

イ: あれをみて僕も気分が悪かったよ、間違ってる。

S: あんなの聞いちゃったらさ、何?起こるべきなの?おれの友達の多くは、おれに説明責任があると思ってるみたいだからちゃんとしたカメラを買ったんだ。

イ: ほんと?

S: この部屋に座って.......

イ: Oh no, あなたはアンサー動画を撮ろうと思ってるんだ。

S: 小さなカセットをいくつも使ったよ。

イ: あなたはとても怒っていたみたいだね。

S: No, no, 実際は怒ってないんだ。それより動揺してた。いや、動揺でもないかな......だれかに毒づくわけじゃないし、彼の名前を言って強烈に言い返すこともしない。おれの奥さんは "そんなことやらなくていい" って感じだし、友達の何人かも同じ意見みたい。

イ: 僕はあなたがその決断をしたことをうれしく思うよ。

S: ありがとう。なにかから自分のやり方で表現しようとしていたんだ。おれはそれはやらない。人間はひとりひとり違うもんだからね。おれはいまも体の中にあるクソッタレの弾丸と一緒に生きているんだ。おれがボランティアでそれをやってると思うか?(笑)

イ: Santa, ここにくる何週間か前、僕はうちの奥さんと話してたんだ。hey, 今度Santa Davisにインタビューするんだよって。だからうちの奥さんは今インタビューしてることを知ってるんだ。"Santaにすべてを質問できると思ってないし、このことについてばかり聞きたくない。これに意識を持っていきたくないから。これを質問すると最悪な気分になる。" と奥さんに話したさ。このYoutube動画や誰しもがおれに言ってくるんだ。でも同時にそれは存在する。あなたが質問に答えてくれたことだけでもとてもうれしいよ。

S: Yeah, もちろんだよ。

イ: もしあなたがもっと話したいなら自由にいいよ。今回はあなたとToshの関係と彼と一緒にツアーに回った日々について。Peter Toshと6年間毎日一緒にいたことや世界のミュージシャンとのレコーディング。人々がPeter Toshとあなたが一緒にいる時間や記憶、レコード、ヒットソングをイメージするとそこには革命的な音楽があるんだ。Peter Toshのことを考えると真っ先に頭に思い浮かぶのは何?彼の音楽なのか、彼と過ごした時間なのか、はたまたvibeやフィーリングなのか。

S: (笑)おれがPeterについて思ってることがわかるか?彼はおれにとってどんくらいブラザーだったのかってこと。彼はどのくらい人間らしかったのか。彼はどのくらい知的だったのか。どのくらい自己救済できない、声を持たない苦境にいる人々のことを考えていた男だったのか。Peter Toshは問題の根幹を取り扱うことに責任を感じていたんだ。わかるかい?その線に人生を投じようとする彼に心配する人は多かった。彼は革命的だったんだよ。Peterはリーダーさ。彼はたくさんの本を読んで、とても整っていた。ただ座ってマリファナを吸ってハイになったりしてるやつじゃなかったんだ。彼は思慮深い人間さ。

イ: Peter Toshはいろんなことを考えてたんだね。

S: その通り。

イ: 音楽と会話できるよね。

S: それと彼は庶民的な人間だし、人間らしい人間さ。そういう男だった。Peter Toshは何度もおれに人生のことなんかパーソナルなことを話していた。それは他の人に話すことじゃない。心の中にしまっておくのさ(自分の胸を掴んで)

イ: Respect.

S: Peter Toshはおれにパーソナルなことを話した。彼の子供にも話していたのかわ知らないけども。おれとPeter Toshはいろんなものやvibesをシェアしていた。そうやっておれらは大人になったんだ。彼はおれのビッグブラザーさ。Peter Toshに初めて会ったときから、彼が亡くなるまでおれらの間に悪いシチュエーションは絶対なかった。悲痛な怒りやそんなそんなものはおれらの間に無い。おれはPeterが素晴らしい人間だったと思い出すことができる。

イ: 早すぎた?

S: 早すぎたな。彼を殺したやつ、彼らに対してPeter Toshは闘ってたんだ。

イ: いつだったか、シンバルメーカーのSabian.com.のインタビューを受けたの?

S: おれは彼らを応援してるよ。

イ: そのインタビューで、あなたが演奏してるお気に入りのアルバムはPeter Toshの「Mama Africa」だと言ってたね。

S: Yes.

イ: あなたにこんなこと聞くのもおかしいんだけどさ。だってアルバム「Mama Africa」は素晴らしいし、クラシックであることに異論はないだろう。でもなんでこのアルバムなの?あなたが演奏で参加したアルバムは幾千とあるじゃん。なんでこれがあなたのお気に入りなの?

S: 素晴らしい音楽に関わるっていることが許された気がしたからだよ。PeterはBobみたいだった、わかるかい?Peterは非常に音楽的だったし、素晴らしいミュージシャンだった。ギターを演奏したりとなんでもできたんだ。Peterはおれらを認めてくれた。ミュージシャンひとりひとり。報酬を分配するためにね。

イ: Wow, Yeah.

S: おれらは彼の曲に取り掛かるためにスタジオにいたんだ。Peter Toshが歌って、おれらが曲の肉付けをするんだ。そしたらおれらは "Ok Peter, ちょっとだけクールにいこうか。さぁやろう。" って感じだった。彼は何も言わずに隅っこに座ってマリファナを吸うんだ。おれらはそこですぐに曲をやるんだ。Peter Toshはおれらを信用してた。だって彼が一番いいようにおれらがやることを知ってるからね。

イ: すごい。

S: 彼はおれらが関わることを認めていたんだ。おれが言わんとすることがわかるか?

以上です。

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