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押し売り業者対策 ~1日中、家にいる無職の自己防衛~


■次から次にやってくる迷惑業者

無職は基本、家の中にいることが多いです。

もちろん、しょっちゅう外出している、活発な無職もいるかもしれません。

しかし、家の中で穏やかに1日を過ごす無職がほとんどでしょう。

そうすると、ある問題が発生します。

迷惑業者がやってきて呼び鈴を鳴らすのです。

無職は大抵、家にいるので、その対応をしなければなりません。

はなから、迷惑業者だと分かっていれば、無視してしまえばいいのですが、まっとうな訪問者の可能性もあるため、玄関先に出ていく必要があります(またはインターホン対応)

迷惑業者、すなわち、詐欺業者なので、彼らはその正体を隠して訪問してくることが多いです。

こちらがぼんやりしていると、その詐欺にだまされてしまいます。

以下に、私が体験した実例を挙げて、皆さまに注意喚起したいと思います。

■詐欺業者はカメラに映らないように姿を隠す

「ピンポーン」

と、呼び鈴が鳴ったので、

「Amazonの配達員が来たのかな」

などと思って、インターホンのカメラを確認します。

しかし、カメラに誰も映っていません。

「変だな」

と、思って、玄関先に出て行き、のぞき穴(ドアスコープ)から外の様子をうかがいます。

それでも、誰の姿もありません。

「ただのいたずらかな」

と、思ったのも、つかの間、

「ごめんくださーい!」

と、訪問者の発する大きな声が聞こえてきます。

そこで、仕方なく、ドアを開けてみると、ドアから離れた位置に作業服姿の男が立っています。

「工事業者の営業かよ!」

と、私はすぐさま、状況を察します。

まんまと私はだまされてしまったわけです。

彼らの多くは、呼び鈴を押したら玄関先から離れて、カメラやのぞき穴に自分の姿が映らないように小細工します。

カメラの前に立たない事で、誰が来たのか分からないようにして、玄関扉を開けさせるテクニックのように思われます。

私は、こういうだましがとても嫌いです。

工事の営業をかける前から、詐欺業者はすでにそうやって人をあざむいています。

訪問販売や訪問工事業者は全員、詐欺師である、と断定して差し支えないです。

ここまでネットが発達した現代にあって訪問営業など有り得ません。

老人をだますつもり満々ですよね。

私の家は築40年以上なので、その外観から、

「きっと老人が住んでいるな……」

と、詐欺業者が悪巧みしたように思われます。

呼び鈴が鳴っても、配達員さん(お届け物)以外、玄関先に出て行く必要はありません。

それ以外は押し売りか、迷惑な訪問者であることが多いです。

仮に友人や家族だったら、今の時代、事前にLINEなどで連絡があるはずです。

自分の姿を隠すような輩が来たら、インターホンに出ないでください(または玄関先で応対しないでください)

完全無視を決め込みましょう。

■工事のあいさつだと、うそを言って呼び鈴を鳴らす

工事がおこなわれると、騒音が発生したり、停電したり、断水したり等々、近隣に迷惑がかかります。

そこで、工事業者は近隣のお宅を訪問して、工事のあいさつをするのが一般的です。

「工事期間中は騒音などでご迷惑をおかけします。何か不都合がございましたら、こちらの電話番号にご連絡ください。ただちに対応いたします」

などと、頭を下げて各家を回って説明します。

工事日程を記したお知らせの紙と、手ぬぐいを一緒に配るのが定番です。

このように、正当な理由があって、工事業者がわが家にやって来るのは問題ありません。

しかし、この「工事のあいさつ」を悪用する詐欺業者がいます。

これが頭にきます。

「ピンポーン」

と、呼び鈴が鳴るので応対すると、作業服姿の工事業者の男が立っています。

近くで工事をするのでそのご報告、とのことです。

名刺を私に差し出し、万が一、何か不都合なことがあったらここに連絡してほしい、などと言います。

よくある「工事のあいさつ」なので、なるほど、と了解しましたが、男は何を思ったのか、私に質問してきます。

「最近、外壁などでお困りの問題はありませんか?」

と。

その瞬間、話の成り行きがおかしいので、

「あなたは今、何を話しているの? 工事のあいさつでしょ?」

と、聞きます。

しかし、男は要領を得ない返答をするので、

「ちなみに、近くで工事をするってどこですか?」

と、私が質問すると、男は、

「セブンイレブンの方です。工事内容としては直接的にご迷惑をおかけすることはありません」

と、言います。

……驚きました。

私の家からセブンイレブンまで1キロ弱はあります。

そんな遠くの工事では、こちらまで騒音などの影響はありません。

いや、そもそも、近所のセブンイレブンで工事なんてしてもいません。

この男はうそをついている、と確信し、

「セブンイレブン? ここからだいぶ遠いぞ。あなたはうそをついているよね?」

と、私が言います。

さらに、

「工事をしている、という言いぐさも、うそでしょ? あなた、そういう詐欺はやめた方がいいよ」

と、私はたたみかけます。

「おおかた、2人1組になって近所を回っているんだろう。そういう卑劣な行為で人をだましてお金を稼ぐことに恥じらいはないのかい?」

と、私は言います。

そして、

「そういう詐欺はやめなさい。役所か警察に通報するぞ」

と、言います。

しかし、男はケロッとしていて、

「ええっ、結構ですよ」

などと、言い放ちます。

そして、平然と、何事もなかったように帰っていきました。

……この接触の仕方は卑劣ですよね。

実際、工事で迷惑をかけるから、工事業者は近隣にあいさつに行きますからね。

これを悪用して詐欺営業のきっかけにするとは、ろくな工事業者ではありません。

繰り返しになりますが、家に訪ねてくる業者は、ほぼ100%詐欺です。

本当に「工事のあいさつ」をしにきた業者をのぞき、まともな業者など見たことありません。

工事のあいさつをよそおって訪問してきたら、役所か警察に通報しましょう。

そして、説教してやりましょう。

■瓦がずれていますよ、と私にうそを言って、瓦の漆喰の塗り直しを提案してくる

「工事のあいさつ」の話に続いて、以下の話も私の実体験です。

2021年9月2日の朝9:30頃、作業服を着た業者が私の家にやってきて、呼び鈴を鳴らします。

「近くで屋根の工事をしている者です。そこで、屋根の上から偶然、あなたの家を見かけたのですが、家の瓦がずれていますよ。心配になったので、仕事中ではありましたが、善意で教えにきました」

などと、その業者が言います。

私はびっくりして、

「すぐに直るのか?」

「費用はいくらくらいする?」

などと質問します。

業者の話によると、次に台風などがくると瓦が飛んで雨漏りする可能性が高い、とのことです。

私は不安になって、

「屋根を見てくれ」

と、業者に頼みます。

そして、業者が屋根にのぼり、写真を撮ります。

業者がその写真を見せながら、

「漆喰の塗り直しや、瓦をたばねている緊結線も新しいものにした方がいいですね」

などと言います。

見積もりを出してもらったら、全部で20万円ほどかかるそうです。

「高いな」

と、思いましたが、

「わざわざ職人が親切に教えてくれたことによって、雨漏りになる事態を避けられる」

とも思いました。

そこで、さっそく、業者に仕事を依頼することにしました。

今度の土曜日に作業に来てくれるといいます。

私としては、親切な職人がわざわざ自分の時間を割いて、私の家に来てくれて、プロの助言をしてくれた、と思い込んでいますから、その職人の心意気に感動して、

「ありがとうございます、助かりました」

と、何度も業者にお礼を言いました。

そのずれていたという瓦も、業者が無料で、はめ直してくれたので、実にすがすがしい職人だな、と思っていたくらいです。

しかし、業者が帰ってから冷静になると、どうにも話の流れに違和感を覚えます。

不安になって、いろいろとネットで調べてみました。

そうしたら、私が遭遇したこの話が、まさに詐欺の常套手段でした。

こうやって、親切に見せかけて相手の心をつかみ、ただの営業だと悟られないようにしつつ、家主が不安になるようなことを言って、最終的に工事発注につなげるのです。

ひどい詐欺師になると、屋根に上がった段階で、自分で瓦を踏み抜いたり、瓦をずらしたりして写真を撮り、

「あなたの家の屋根、こんなになってますよ!」

と、脅かします。

屋根の上なので、何をされても、こちらは見えません。

わけの分からない訪問業者を、自宅の屋根に上がらせるなど、絶対にやってはいけない行動でした。

これに気づいて私は後悔しました。

もしかしたら、この業者に何か破壊された可能性があります。

瓦がずれていた、というのも、うそでしょう。

ほかにも、ちょっと考えたら気づけたのですが、近所で屋根の工事をしている家などありませんでした。

狭い町内です、工事をしていればすぐに分かります。

訪問営業するための方便(うそ)だったのです。

私はその後、この業者は詐欺だと確信できたので、工事依頼をキャンセルしました。

今、これを読んでいる人に伝えたいのは、絶対に訪問業者を家に入れたり、屋根に上げたりしては駄目だということです。

原則2点を以下に記します。

1、訪問業者は全員、例外なくお断りする

2、絶対に業者に何かを点検させてはならない(破壊されるおそれあり)

■迷惑チラシも撃退しよう

家にやってくる詐欺業者や、迷惑な勧誘電話のほかに、迷惑チラシの問題も深刻です。

これを大幅に減らせる方法があるのをご存じですか?

Amazonなどでお安く買えるのですが、このお断りステッカーを郵便受けに貼ってください。

以前はポストを開けると、毎度、数社のチラシが入っていましたが、今はまったくないか1、2枚が入っているだけです。

かなりQOLが上がりました。

ちなみにもう一段、対策を講じましょう。

猛犬注意やセールスお断りステッカーを玄関扉に貼るといいです。

Amazonや近所のホームセンターで売っています。

基本、呼び鈴がなっても、訪問業者など無視すればいいのですが、あまりしつこいようだったら、

「迷惑ですよ!」

と、大声で怒鳴り、このステッカーを指さしてください。

「これが見えませんか!」

と、嫌みったらしく言ってもいいです。

そして、できれば、顔写真(カメラ映像)と業者名を控えて警察や役所に通報しましょう。

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